Airbnb、飯田市とパートナーに リニア見据え農業推進
2021年11月17日(水) 配信
Airbnb(エアビーアンドビー、田邉泰之代表)と長野県飯田市(佐藤健市長)、南信州観光公社(高橋充社長)は11月16日(火)、関係人口の創出を目指すパートナーシップ協定を結んだ。
2027年にリニア中央新幹線が開業し、市内における来訪者の増加が見込まれる飯田市の佐藤市長は「都会のコピーではなく、飯田市の主要産業である農業の推進に力を入れていく」と意気込みをみせた。
民泊物件を仲介するAirbnbとの締結については、「市長選から『日本一住みたいまちになる』を目標にしてきた。『暮らすように旅する』をコンセプトに掲げるAirbnbの農泊を通じて、移住につなげていきたい」と強調した。
3者は今月から来年6月、農家ステイと空き家を活用した民泊を促進。天竜峡エリアでは、物件の鍵の受け渡しなどを行う施設を作り、利用客を回遊させる予定だ。
来年1月以降に、教育旅行を中心に受け入れてきた農家には、ファミリー客などに対応できる仕組みづくりや勉強会なども行う。
さらに、来年3月には、個人旅行を受け入れた農家民泊を振り返り、新規ホストを獲得していく。
Airbnbの田邉代表は「農泊を農家の新たな収入源としてもらい、地域の経済活性化の機会を提供したい」と力を込めた。
団体客を中心に農業体験などの体験プログラムを紹介する南信州観光公社の高橋社長は「教育旅行で農家に泊まった個人客を誘客し、新たな市場を形成したい」と語った。