NAA 21年11月、旅客数は53%増に 隔離の短縮などで改善
2021年11月25日(木) 配信
成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が11月18日(木)に発表した2021年10月の航空発着回数は、前年同月比31%増の1万1926回、航空旅客数は同53%増の53万5851人と大幅に増えた。隔離期間が10日から3日に短縮され、緊急事態宣言の解除で観光需要が増加したことが主な要因。
このうち、国際線では、旅客便発着回数が同45%増の4510回。旅客数は42%増の16万8393人。
国内線の発着回数は同43%増の2784回。旅客数は同58%増の36万7458人だった。
田村社長は「一部の国では、感染拡大の傾向が見られ、隔離の緩和状況も不安定だ。水際対策を万全に講じ、動向を注視したい」と述べた。
国際線貨物便は発着回数が同21%増の4434回と19カ月連続で最高値を更新した。旅客便の運休で貨物スペースが減少し、臨時便が運航されたことが大きな原因。とくに、世界的な半導体不足を受け、半導体製造装置の荷動きが好調だった。
□旅行需要増で復便 来月は利用増予想
同日に発表した11月1(月)~13日(土)までの国際線発着回数は、前年同期比28%増の1966回、出国旅客数は同25%増の2万6100人。隔離措置の緩和で増加傾向に転じた。
国内線の発着回数は、同39%増の1286回。前々年比では同28%減で、21年10月同期の同34%減から改善した。LCC(格安航空会社)各社が旅行需要の増加を見据えて復便した。
田村社長は「(11月26日(金)から)1日の入国者数の上限が3500人から5000人に増えるため、12月は旅客数が増加するだろう」と予想した。