独自資源を活用 稼げる看板商品造成へ(旭市・茂原市・湯河原町・伊東市)
2022年7月13(水)配信
観光庁が公募した「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」に、千葉県旭市と茂原市、神奈川県・湯河原町、静岡県伊東市の事業が採択された。4地域はそれぞれの地域の特色ある食や産業などを生かした観光コンテンツの開発に挑戦。コンテンツ開発には、ロケ地情報の発信に加え、地域活性化の実績もある地域活性プランニングがプロデュースする。
旭市は市の基幹産業を生かし、旭市産の豚革ブランド「九十九里レザー」を使ったクラフト体験と、高校生が育てた豚と野菜を使ったBBQ、2つの体験プログラムを整備する。
旭市観光物産協会の水野竜也事務局長は、「全国的にも養豚が盛んであるということを知っていただく機会」にしたいと語り、「高校生による養豚から、皮の加工まで、一貫した商品づくりを知っていただければ」との思いを語った。
茂原市は、「もばらSDGsディスカバリーコンテンツ」の確立を目指す。首都圏を中心とした中高生がターゲット。コースは、「地産地消の天然ガスコース」と「世界に誇る産業コース」、「ロケ誘致でSDGsまちおこし」など複数の教育体験コースを造成する。
湯河原町は「食」のコンテンツを強化し、何度も訪れたくなる魅力を創出する。ターゲットは、20~30代の働く女性と、従来のメイン客層であった40~60代女性。宿泊+αの食体験で「滞在の長期化」を狙い、「町全体で観光消費する」仕組みを整える。
伊東市は、「聖地を巡る旅の商品化」と「ロケ地の聖地化」を目指す。旅行商品の造成では「聖地」をテーマ別にまとめ、ホテル・飲食店への周遊の促進をはかり、まち全体で消費促進と受け入れ体制を構築する。
「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」は、地域経済を支える観光の本格的な復興の実現に向け、地域の稼げる看板商品の創出をはかることが目的。地域ならではの観光資源を活用したコンテンツの造成から販路開拓まで一貫した支援を行う。