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No.396 震災から復興へ、新たな“人と人との結びつき”

2015年3月11日
編集部

震災から復興へ
新たな“人と人との結びつき”

 東日本大震災から丸4年が経つ。4年で、日本も大きく変わった。東京オリンピック開催や、訪日外国人客の急増……などに人々の関心が向かっているが、被災地も立ち止まっているわけではない。震災を経験したからこそ、”人と人との結びつき”を大切にしたネットワークが広がり、新たな気づきや、価値観が生まれた。今号は、「いわて復興ツーリズム推進協議会」と「福島ひまわり里親プロジェクト」の取り組みを紹介する。

【増田 剛、飯塚 小牧】

 
 
 
 
 

岩手県北バス東京営業所 宮城  和朋さん
岩手県北バス東京営業所
宮城 和朋さん

いわて復興ツーリズム推進協議会

 岩手県北バスは震災で社員にも犠牲者が出た被災企業の一つだ。しかし、地域の足を担うバス会社として、「少しでも早く本来の事業を回復することを最優先に」と、盛岡市と宮古市を結ぶ路線バスの復旧を急ぎ、震災から1週間程度で再開させた。あわせて現地の復旧には人手が足りず、首都圏からボランティアを募り、5月からボランティアツアーを開始。以降、これまで月1回程度のペースで継続してきた。

 ボランティアツアーの参加者からは復旧復興の作業に関わり、貢献できたことへの満足感もある一方で、「現地を見ることで、改めて当たり前にある生活の幸せを痛感し、現地の人たちがお互いに助け合いながら困難を乗り越えている姿から逆に勇気をもらった。自分たちの方が気づきや学びを得て持ち帰ることが多かった」などの感想が多く寄せられた。これらの声を受け、岩手県北バスが中心となり、「来訪者に“学びの価値”を提供できる質の高い研修プログラムを構築しよう」と、2013年9月に「いわて復興ツーリズム推進協議会」を発足させた。…

チームふくしま 理事長 半田  真仁さん
チームふくしま 理事長
半田 真仁さん

福島ひまわり里親プロジェクト

 2011年5月にスタートした「福島ひまわり里親プロジェクト」。福島県内の若手経営者を中心に構成する「チームふくしま」が立ち上げた同プロジェクトは、「福島県に復興のシンボルとしてひまわりを植えよう」という活動。賛同する全国の“里親”が同プロジェクトからひまわりの種を購入し、自らの地域に植えて花を咲かせる。取れた種を福島に送り返し、翌年はその種から福島の各地にひまわりの花が咲く仕組みで、福島と全国の絆を結ぶ。種は1サイクルだが、福島で取れた種から油を取り、車の燃料などに活用する。今年の春からは、福島交通がバスの燃料として使用する予定だ。1年目は全国46都道府県から約3㌧の種が送られた。…

 
 
 
 
 

※ 詳細は本紙1579号または3月17日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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