〝自館の強み〟探る キズナサミット2017開く 宿研
2017年10月11日(水) 配信
宿泊予約経営研究所(末吉秀典社長、神奈川県横浜市)は9月26日、東京ソラマチ(墨田区)で宿研キズナサミット2017を開いた。「ブランドコンセプト」をテーマに、全国から参加した旅館の代表者らは基調講演やワークショップ、奥田政行シェフによる体験ディナーなどを通じて〝自館の強みは何か〟などを考えた。
□ブランドコンセプトは主要な手段
末吉社長は冒頭、「キズナサミットも今年6回目となった。今回のテーマ『ブランドコンセプト』といえば、大企業や一流企業などが行うものというイメージがあるかもしれないが、ビジネスをする限りブランドコンセプトはとても重要な手段になる」と強調した。
基調講演では、ブランドコンサルタントで、ココカラ代表の江上隆夫氏が登壇。「ブランドとは記憶の集積である。ブランドづくりは記憶のマネジメント」と定義。そのうえで「ブランドは価格決定権を持っており、安売りをしなくていい」などの働きを説明。さらに、「ブランドは最終的にひと言に集約される」として「ボルボ=安全」「アップル=革新」など世界的な企業の事例も紹介した。
グループに分かれたワークショップでは、架空の旅館を設定。ポジショニング・マップの作製や、「顧客ターゲットをどこに絞り、どのようにブランド化していくか」といった戦略を練って発表した。
江上氏は「思考のアクセルを吹かしてアイデアをエスカレートすることが大事」とし、「小さくまとまるとつまらない。どのようなアイデアでもいいから何でも出すこと」の重要性を語った。