伊豆の坐漁荘がミシュランシェフとコラボ企画
2017年12月6日(水) 配信
静岡県浮山温泉郷のABBA RESORTS IZU-坐漁荘は、ミシュラン1つ星のフレンチレストラン「Liberte a table de TAKEDA」の武田健志氏とコラボした特別料理プランを12月5日(火)から販売している。
「日本人らしさ × 生産者の想い × 文化の継承」という、3つの想いを大切に、ミシュランシェフと老舗旅館のフレンチシェフが、「環境への取り組み」「地域活性」「食文化の継承」に向き合った伊豆ならではの食材を使いながら、1皿ずつ2人で共に作り上げるフレンチセッションを行う。イベントを体験できるのは来年1月19日(金)~同21日(日)の3日間限り。特別フレンチコース付き宿泊プランとして販売している。
□3日間限りのミシュランシェフと老舗旅館フレンチのセッション
販売期間:2017年12月5日(火)~2018年1月18日(木)
実施期間:2018年1月19日(金)、20日(土)、21日(日)
販売価格:
本館南館 : 52,800円~
本館東館 : 58,200円~
本館離れ : 69,000円~
ヴィラ : 85,600円~
プール付きヴィラ:103,560円~
※大人2人で1室利用時の1人あたりの金額
※表示価格はサービス料、消費税込み
※別途入湯税(150円)は別途
チェックイン :午後3:00~6:00
チェックアウト:午前11:00
食事内容 :夕食 特別フレンチコース+ドリンクペアリング
朝食 和・洋から選べる
予約・問い合わせ
電話での問い合わせ : 予約係 TEL0557-53-1170
メールフォームからの問い合わせ:ホームページから
□料理長紹介
【ABBA RESORTS IZU-坐漁荘 洋食料理長 山本晋平氏】
フレンチの醍醐味は、素材の味を活かしながら“足し算”をして、新たな価値を 創ること。「素材を活かす」ことの真髄は、終着点を決めずに「素材に任せる」ことです。だからこそ、生産者の方々とお会いしながら、地場の旬の素材を取り入れるスタイルを大切にしています。
畑で農家の方の熱意に触れた瞬間に、料理のアイディアがひらめくこともあります。信念にしているのは、フレンチのテクニックと日本の魂、つまり「和魂洋才」でお客様の期待を超える「楽しみ」の時間を提供すること。お食事はもちろんのこと、ティーペアリングや、スパとのコラボレーションなどを通して、フレンチの奥深さや可能性を感じていただければ幸いです。
【Liberte a table de TAKEDA 武田健志氏】
1995年Hotel de MIKUNI入社を皮切りに料理人の道を志し、25歳で渡仏。フランスで「Troisgros」「Le Jardin des Sens」などで経験を重ね、その後、株式会社Hiramatsu、「Sens&Saveurs」で実績を残す。フランス料理で積み重ねた経験とセンスをシェフ武田がフランスで感じた”自由“なスタイルで「日本人らしいフランス料理」を提案するレストラン「Libert e’ a table de TAKEDA」を2012年4月にオープン。
ミシュランガイドで2013年から2017年まで5年連続一つ星で掲載される。近年は、全国の生産者や料理人と取り組み、地域、教育に光家できる活動を精力的に行う。2015年シャンパンブランド「Ruinart」のイベントシェフをフランス大使館公邸で日本人として初めて務める。
□「食べる」ことでできる環境への取り組み
伊豆半島におけるシカやイノシシによる農作物の食被害は年間1億円以上。さらに草や樹木の新芽や皮を食べてしまい、新しい木の生息被害にも影響が出ている。
年間降雨量4千㍉(屋久島と並ぶ降雨量)を超える雨をブナの森が受け止め、ゆっくりと天城の土にしみ込ませ、長い時間をかけて濾過されて、ワサビや農産物の生産に利用されている。
新しい木が生えてこなければブナの森はなくなり、その自然の恩恵がなくなるばかりでなく、土砂災害、渇水など生活に大きな影響を及ぼす危険がある。害獣とはいえ命。捕獲された命に感謝し最大限に昇華させていくことが料理人の使命。
無駄にせず、大切に料理しお客様へ届けることで、環境への取り組みが成り立つと考えている。
□「飲む」ことでできる地域活性
日本一のお茶の生産地静岡県。しかしその伝統の茶産地でも、高齢化や後継者不足による耕作放棄地が深刻な問題となっている。
ペットボトルのお茶が主流となり、茶葉を大量生産する大手企業のあおりを受け、日本茶の市場取引価格は低下傾向、国内外でブームになりつつもまだまだ日本茶の価値は低いと感じている。
このような状況の中でも、40年以上無農薬でお茶づくりを続ける農家や、有志が集まり、放棄茶園を再生した景観的価値のある茶園で有機抹茶を作る生産者もいる。そんなこだわりの日本茶を単一茶葉として使用し、生産者の顔が見えるお茶を提供することで、地域や人々にスポットを当て、そのおいしさを国内外へ発信していく。
「日本人が作るフレンチ」と「日本茶」のペアリングという新しい世界に取り組み、相乗効果でそれぞれの価値を高め、ブームで終わらない静岡の日本茶の未来を創造していきたいと考えている。
□「食べる」ことでできる食文化の継承
1千年の歴史を持つ西伊豆の「潮鰹(しおかつお)」。潮鰹はカツオを丸ごと塩にじっくり漬け込み、ゆっくり乾燥させて作るカツオの乾干し塩蔵品。カツオ節の原型ともいわれている。
平城京に税として納められたという文献もあり、1千年以上の歴史を持ち、江戸時代には郷土食として普及した。生産者の1人は「神事や地域の絆があったから現代にも残すことができた。絶滅危惧種に間違いないが、これからも伝統を継承し広める努力をしていきたい」と語っている。
今回の特別プランではフレンチと伝統の塩鰹の新しい組み合わせを提供する。
□ABBA RESORTS IZU-坐漁荘 概要
総支配人: 本田達也
所在地 : 〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1741
TEL : 0557-53-1170