17年トリップアドの口コミを分析、地方都市で投稿数が上昇
2018年2月13日(火) 配信
トリップアドバイザー(牧野友衛代表)はこのほど、2017年にトリップアドバイザーの日本の観光地に寄せられた口コミのトレンドを発表した。
日本語・外国語とも前年同様の地域に集中しているが、口コミ数の対前年での増加率でみると、日本語の口コミでは新潟県や福井県が約10%、外国語の口コミでは宮崎県が約50%、鹿児島県が約35%、投稿数が増えた。いわゆるゴールデンルートから外れ、旅行者の訪れる地域が広がりをみせていることがうかがえる。
日本語の口コミが上昇した新潟県は、日本酒を扱う観光スポットに口コミが寄せられている。「ぽんしゅ館 新潟駅南口(新潟市)」について、「気軽に駅前で本格的な日本酒が飲める店」、「500円で5種類の日本酒が自分で選んで飲めるシステムが斬新で楽しい体験です」など、日本酒を何種類も楽しめることに関する口コミが多くあった。
外国語の口コミが上昇した宮崎県は、「高千穂峡(高千穂町)」や「青島(宮崎市)」、「鵜戸神宮(日南市)」など、景観や豊かな自然のある観光スポットが人気を集め、口コミと写真の投稿も多かった。「A good walk(歩くのに良い)」「Right along the gorge there is a very nice walkway with a lot of steps and uneven pavement but it is perfect to see it the best way.(渓谷に沿ってとても素敵な歩道があり、段差やでこぼこ道だけど、渓谷を楽しむのには最高)」といった、散策を楽しめるコメントも寄せられた。
□ 2017日本人に人気があった観光スポット vs. 外国人に人気があった観光スポットランキング
日本語、外国語ともに口コミ数が多い6県(東京都、北海道、京都府、大阪府、沖縄県、神奈川県)で、人気の観光スポットトップ10を比較。昨年同様、各県とも日本語と外国語で人気の集まるスポットは異なり、入れ替わりも多く見られた。
とくに北海道の外国語による人気スポットは、昨年に比べて8つの施設がトップ10に初登場した。東京では日本語による人気スポットで美術館・博物館の3つの施設が初トップ10入りをしたほか、沖縄県でも日本語による人気スポットに変動があった。
□2017年人気の観光スポット1位の施設(6都道府県)
東京都:日本語…東京国立博物館(台東区)/外国語…アキバフクロウ(千代田区)
北海道:日本語…神威岬(積丹町)/外国語:さっぽろ雪まつり(札幌市)
京都府:日本語…三十三間堂(京都市)/外国語…伏見稲荷大社(京都市)
大阪府:日本語…ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市)/外国語…タワーナイブズ大阪(大阪市)
沖縄県:日本語…伊良部大橋(宮古島市)/外国語…沖縄美ら海水族館(本部町)
神奈川県:日本語…ポーラ美術館(箱根町)/外国語…箱根彫刻の森美術館(箱根町)
【評価方法】
2017年にトリップアドバイザーの日本の観光スポットに投稿された日本語の口コミ、および外国語の口コミを、評価点(5点満点)の平均や投稿数などをもとに独自のアルゴリズムで都道府県別に集計したもの。トリップアドバイザー上で「観光情報」に登録されている旅行者が訪れるスポットが対象。教室やガイドツアー、地下鉄のような移動手段などはランキングから除いた。
都道府県別の口コミの割合や人気の観光スポットTop10の全リストは、下記のリンクから。