ワーホリ参加の大学生が飲み物4品を開発 岐阜県・ちこり村
2018年2月27日(火) 配信
岐阜県中津川市の観光施設「ちこり村」でこのほど、総務省の「ふるさとワーキングホリデー」に参加する大学生2人が、野菜を気軽に摂取できるヘルシードリンク4品を開発した。さらに、SNSで毎日、ちこり村の宣伝や“ワーホリ”の魅力発信を行うなど、地域活性化のモデルとなるように取り組んでいる。
□ふるさとワーキングホリデーとは
総務省が各都道府県に委託して全国的に行なっている事業で、岐阜県は夏に続き2度目の参加。都市に暮らす若者が一定の期間、地域に滞在しながら就労することで、通常の旅行では味わえない地元の人との交流や地域イベントへの参加、普段は体験できない経験をすることで、地域とのかかわりを深めてもらおうというもの。
そのため、自らのステップアップだけでなく、その地域独自の良さに気づくことができるうえ、受け入れの企業や地域としては、今後日本を支えていく若者の視点を取り入れることができ、新たな気づきや活性化につながる。
都市の過密化や地方の若手不足という日本の現状に対した取り組みの1つ。
□観光施設「ちこり村」での就労内容
ちこり村では、千葉県在住の法政大学法学部1年生の山登有輝子さんと、神奈川県在住の青山学院大学総合文化政策学部1年生の渡邊菜摘さんの2人が勤務している。ふるさとワーキングホリデーの期間は、2018年2月16日(金)~3月1日(木)までの2週間。期間中、ちこり村の勤務初日に行った視察やスタッフの声をもとに2人で話し合って提案した、4つの企画の実現を目指して勤務している。
4つの企画とは:
①新ドリンクメニューの開発
②ショップカードの作成
③ちこり売り場の改善
④SNSを使った情報発信
初めに、 ちこり村の看板レストラン「バーバーズダイニング」の新ドリンクメニューの開発に着手した。理由としては、おかずやスイーツの種類は豊富であるのに対して、ドリンクは選択肢が少ないことや、多く出ている規格外のちこりを十分に活用できていないという現状から、ドリンクでならば活用できるのではないかと考えたため。
ちこり村の健康や美容といったイメージに合うドリンクを意識して考えた結果、4種類のドリンクを作ることに決定した。ドリンクは目を惹く見た目だけでなく、飲んでみたくなるネーミングやポップにも力を入れた。来館者に試飲してもらい、直接意見を聞くという貴重な体験も行ったほか、大学生2人で考えたキャッチ入りの看板を手作りし、ドリンクコーナーのリニューアルを行なっている。
ちこり村での勤務以外にも、中津川市の地域活性化の取り組みを報告する域学発表会に参加して積極的に質問をしたり、岐阜県内外の学生と意見交換を行ったりと新たなつながりが生まれた。
ほかにも、地元経営者のモーニングセミナーに出席し、“喜働”について学んだ。そのなかで、企業の前でふるさとワーキングホリデーの魅力について話す機会をお願いして作ってもらい、興味をもった企業から多数の質問や応援の言葉が送られた。
残りの期間は、ちこり売り場のアレンジやタネも仕掛けもあるショップカードの作成などを行っている。
新ドリンクメニュー:
中津川のPRや地産地消を実現するため、地元の特産品を使用したものや規格外野菜など、今まで十分ではなかった野菜の有効活用を目指したドリンクのラインナップになった。
勤務期間:
2018年2月16日(金)~3月1日(木)まで。2月27日(火)は休み。
Instagramアカウント:
□問い合わせ先
株式会社サラダコスモ・ちこり村
住所:岐阜県中津川市千旦林1-15
営業時間:午前8:30~午後5:00 ※年末年始を除き無休
tel:0573-62-1545
fax:0573-62-2170