海外旅行人数は過去最高に JTBが夏休み旅行動向発表
2018年7月6日(金) 配信
JTBがこのほど発表した今年の夏休み(7月15日~8月31日)の旅行動向によると、海外旅行人数は前年比4・1%増の283万人と、12年の276万人を超え、過去最高となる見通し。とくにアジア方面は、近場の韓国、中国、台湾が人気で同5・5%増と好調。ハワイ島の火山噴火の影響が心配されるハワイも同5・0%増と堅調に推移している。
ヨーロッパ方面は、東欧諸国やフランスの人気が高く、同2・5%増と予想。海外パック「ルックJTB」の予約状況によると、同社が今年度グローバルデスティネーションキャンペーンを展開しているオーストラリアも好調だ。出発日のピークは8月11日(土)、12日(日)。「ハワイやオセアニア、アジアなどの方面は出発日が分散し、旅行代金が比較的に安い7月末や、8月末の出発も目立つ」傾向にあるという。1人当たりの旅行平均費用は、同0・7%減の21万4500円とわずかに減少する見込みだ。
□国内は自然と触れ合う旅行が人気
一方、国内旅行人数は、ほぼ前年並みの7460万人。旅行の同行者は「家族連れ」が68・9%(同1・6㌽減)と最も多く、目的は「帰省、離れて住む家族と過ごす」(22・4%)がトップ。「温泉でゆっくりと過ごす」(11・9%)、「テーマパーク・レジャー施設」(10・8%)と続く。今夏は「海辺で保養、海水浴」(同1・8㌽増)、「ハイキング・登山・キャンプなど」(同1・6㌽増)など自然と触れ合う旅行への人気が高まっているようだ。利用宿泊施設(複数回答)は、ホテルが44・8%と最多。次いで旅館が23・5%。
国内旅行先(複数回答)では、関東(19・8%)、東北(11・0%)、甲信越(11・0%)、近畿(10・8%)、中国・四国(9・9%)などが人気。1人当たりの旅行平均費用は、同1・2%減の3万4千円と、やや控えめとなっている。