インバウンド伸び率トップは大分県、11県で40%以上の増加 (観光庁・宿泊旅行統計調査)
2018年8月7日(火) 配信
7月31日(火)に発表された宿泊旅行統計調査(観光庁)によると、2017年の外国人宿泊者数は7969万人。前年と比べ14・8%の増加となった。伸び率トップは大分県(67・7%増)。延べ宿泊者数では、東京都が1978万人(9・5%増)で1位となったが、伸び率は振るわない結果に【上図参照】。11県で伸び率が40%超えしたものの、東京都を含む3大都市圏はランクインしていない。
【図】では、今年・昨年の増加率トップである大分県と香川県をピックアップ。東京都・全国値と比較した。大分県と香川県は昨年と比べ、30~60%アップしたが、東京都・全国値は9~14%に留まった。東京都や大阪府を含む3大都市圏の伸び率は12・3%。シェアは6割に及ぶため、全国値の低迷は大都市圏によるところが大きい。大都市圏を構成する8地域のうち、4都県(千葉県・埼玉県・東京都・神奈川県・愛知県)が1ケタ台に留まった。
その3大都市圏を除く地方部の伸び率は、18・7%、3年連続で大都市圏を上回った。シェアは未だ4割ほどだが、伸び率が1ケタ台・マイナスとなったのは10県のみ。29県が前年と比べ10%以上伸び、うち11県が同40%以上の増加を記録した。
なお、伸び率が1ケタ台だった地方部は、茨城県(2・7%増)と栃木県(7・7%増)、長崎県(7・4%)。岐阜県と静岡県、三重県、滋賀県、和歌山県、島根県、がマイナスに。高知県は横ばい。伸び率トップ11は以下の通り。
□伸び率トップ11(40%増以上の県)
順位 | 都道府県 | 伸び率 |
---|---|---|
1位 | 大分県 | 67・7% |
2位 | 青森県 | 62・5% |
3位 | 福島県 | 65・2% |
4位 | 秋田県 | 56・3% |
5位 | 岡山県 | 55・8% |
6位 | 熊本県 | 55・7% |
7位 | 鹿児島県 | 54・7% |
8位 | 佐賀県 | 54・3% |
9位 | 徳島県 | 48・0% |
10位 | 岩手県 | 42・3% |
11位 | 鳥取県 | 40・1% |