プリンスホテル、来年7月伊豆長岡温泉三養荘に会員制旅館オープン
2018年8月30日(木)配信
プリンスホテルはこのほど、2019年7月に伊豆長岡温泉三養荘において「プリンスバケーションクラブ三養荘」を開業予定と発表した。会員制ホテル事業「プリンスバケーションクラブ」の第2弾で、9月上旬から第1期会員募集を始める。
「プリンスバケーションクラブ三養荘」は、建築家・村野藤吾氏が設計した三養荘別館の客室8室(現在客室として使用していない1室を含む)を利用した会員制旅館。各部屋は渡り廊下でつないだ離れになっており、プライベート性の高い造りになっている。客室内には掛け流しの温泉を備えている。なおこの他の客室29室は、従来通り会員以外の宿泊もできる旅館として営業する。
□販売概要
権利形態:預託制
客室数:8室
権利期間:15年
総募集口数:84口(別途プリンスホテル運用分12口)
第一期募集価格(予定) :800万円台~/口(うち預託金200万円)
年会費:19万4400円/口(消費税込)
利用料金
スタンダード:ホーム会員1室 1万7820円。相互利用1室2万3760円
貴賓室 :ホーム会員1室2万3760円。相互利用1室2万9700円
※消費税・サービス料込、入湯税別
第一期募集開始:18年9月上旬予定
開業:19年7月予定
東急リゾートへの販売委託について:
「プリンスバケーションクラブ三養荘」の会員権販売は、東急リゾートに販売の一部を委託する。また、「プリンスバケーションクラブ」の会員は、東急ハーヴェストクラブの施設を会員料金で利用できる。同様に東急ハーヴェストクラブの会員も「プリンスバケーションクラブ」の施設を会員料金で利用可能とし、相互の会員利便性を向上する。
□伊豆長岡温泉 三養荘について
伊豆長岡温泉三養荘は1929年(昭和4年)、旧三菱財閥の創始者、岩崎弥太郎氏の長男・久彌氏の別邸として建てられた。その後。47年(昭和22年)から旅館としての営業がスタートし、88年(昭和63年)には建築家・村野藤吾氏設計の新館と別館が開業。17年6月には、本館の玄関と茶室棟、客間棟、中央棟、居間・書斎棟、御幸の間、待合、露地門が国の登録有形文化財に登録された。本館は日本建築の伝統を今に伝える重厚な風格を、新館と別館は建築家・村野藤吾氏の設計による数寄屋造りを、それぞれ十全に堪能できる。
□「プリンスバケーションクラブ」について
「プリンスバケーションクラブ」は、プリンスホテルが多様な施設運営ノウハウと資産を活用し、別荘の利便性とホテルの快適性を融合した新しい滞在スタイルの提供を目的に開始する事業。軽井沢や伊豆、箱根、湘南、日光、北海道、新潟などのリゾートエリアを中心に施設の新設や既存施設の転用により順次展開し、将来的には全国に約20施設の展開を目指す。会員権は施設の特性に合わせ共有制、預託制のいずれかを販売する。
会員には、1口あたり年間30枚のチケットを付与。そのうち18枚を会員権を購入した施設で利用可能なホーム利用券として、12枚をホーム施設以外の会員制ホテルと、全国のプリンスホテル(対象外あり)で利用可能な相互利用券として使用する。利用料金は年間を通じて統一で、全国のプリンスホテルやゴルフ場、スキー場を会員特別料金で利用できるほか、西武グループ各社の優待も用意している。またチケットは、友人や知人へ譲渡もできる。