じゃらん「360°トラベルパートナー」に 国内総旅行回数の増加へ挑戦!
2018年10月17日(水) 配信
リクルートライフスタイル(淺野健社長、東京都千代田区)が運営する旅行サービス「じゃらん」はこのほど、宿泊施設や地域へのサービスコンセプトを「360°トラベルパートナー」と設定し、発表した。宿泊施設の負担軽減などの課題にも取り組み、国内総旅行回数の増加へ挑戦していく。
「じゃらん」は2015年に、旅行予約サービスから旅行情報サービスへと進化するために①地域を共に創る②需要を創る③需要に応える――という基本方針を定め、「じゃらんリサーチセンター」の活動や業務支援を行ってきた。
一方、日本の観光業界をみると、宿泊旅行実施率(じゃらん宿泊旅行調査2018)は07年度の63・8%から、17年度は55・6%に低下している。同社は今後「360°トラベルパートナー」として、宿泊施設や地域のさまざまな課題解決に取り組む。
現在、「じゃらんnet」で宿泊プランを予約すると、Pontaポイントが2%たまる。これを11月26日以降の予約で、19年4月1日チェックアウトの予約から、Pontaポイント1%と、「販促プログラム」1%に変更する。「販促プログラム」は、じゃらん限定ポイントの付与を含め、さまざまな特典に活用できる。同社は「旅行予約のきっかけを増やすことに活かしたい」と話す。
さらに、「じゃらんnet」会員には、旅行頻度などの利用状況に応じた会員ランクを設定し、クーポンやポイントなどを用いた特典の提供も視野に入れる。
宿泊施設には、19年4月1日以降のチェックアウト分から2年間限定で、ノーショウ(無連絡キャンセル)への補償も行う。「じゃらんnet」から宿泊予約をして、当日にノーショウをした宿泊予約者から規定のキャンセル料を回収できなかった場合、損害額の50%を保険会社から保険金が払われる。1回当たりの対象損害額は1万~3万円。年間補償額は5万円を上限とする。
人材雇用の問題にも積極的に取り組んでいく。新卒、既卒者の採用サービス「リクナビダイレクト」と「じゃらんnet」が今年8月から連携。宿泊施設は、「じゃらんnet」の管理画面から「リクナビダイレクト」上での求人掲載の申し込みが可能となった。