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単価アップやキャンセル率の改善など研究成果を発表 宿研キズナサミット2018開く

2018年12月6日
編集部:増田 剛

2018年12月6日(木) 配信 

末吉秀典社長

宿泊予約経営研究所(末吉秀典社長、神奈川県横浜市)は11月28日(水)、横浜市内のホテルで「宿研キズナサミット2018」を開いた。単価アップや、キャンセル率の改善など、宿泊施設にとって関心の高いテーマに焦点を当て、宿研スタッフが宿の現場で得た研究成果を発表した。

  7回目を迎えた同サミットには、全国から38施設46人が参加した。

  末吉社長は「集客やAI(人工知能)など、宿屋が必ず良い方向に向かうような、さまざまな研究を進めている」とあいさつした。今年4月から長野県・天竜峡で8室の宿「静かな渓谷の隠れ宿 峡泉」の運営にも取り組んでいることを報告。「実際に経営に携わり、得られた集客のノウハウも発表したい。(キズナサミットが)新しい出会いと気づきを生む場になればうれしい」と述べた。

 基調講演では、チャックスファミリー代表の安孫子薫氏が「ディズニーランドの『おもてなし』の仕組み」について講演した。

宿研スタッフが研究成果を発表

 続いて宿研スタッフによる研究成果発表が行われた。「売上アップを目指せる宿になるために」では、本社地域営業室の延谷文乃氏が登壇。「料金設定などを細分化し、客室ごとにライバル宿と差別化することで勝機が見込める」などと分析した。

 「単価アップの実現」では、関西支社地域営業室の三好理裕氏は「お客様の関心事を作り、競合にはない希少価値を見出し、(お客様に)決め手を与える」ことの重要性を語った。 

 「キャンセル率の改善」では、九州支社地域営業室の大村健太郎氏が「病気や天候不良など宿がお客様のキャンセルに関与できない項目と、改善が可能な項目に分ける」ことを提案。そのうえで、「複数の仮予約から1つに絞る際に、宿のウリを詳しく紹介することで自施設を魅力的に感じてもらえる」具体例や、予約後の不安を取り除く手法などをアドバイスした。

「ブランディングによる売上を上げる取り組み」では、戦略運用室の小向涼子氏と荒巻賢治氏が登壇。ホームページ上でここでしか体験できない“コト”を強くアピールすることで、実際に売上が大幅にアップした宿の事例を紹介した。

  経営企画室事業創造チームの岡田冶樹氏は「AIは宿泊業界を壊すのか」をテーマに、近未来のAIと宿の関係性について展望した。

  さらに、「静かな渓谷の隠れ宿 峡泉」支配人の小林義道氏は、「信州最南端の宿がいかにして選ばれるようになったか」をテーマに、料理やバックヤードのオペレーションの改善、今後の課題などを説明した。

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