海外客を意識 「和」演出 変なホテル3期棟オープン(ハウステンボス)
2019年1月12日(土) 配信
長崎県佐世保市のテーマパーク・ハウステンボス(HTB、澤田秀雄社長)は昨年12月21日、ロボットが接客などを行う「変なホテル」の3期棟「サウスアーム」(56室)をオープンした。すでに営業中の1、2期棟と合わせ、客室数は全200室となった。
ホテルは宿泊の約2割が海外客ということを意識し、初めて「和」の演出を採用。地上2階建ての外観も木目調の雰囲気を出し、すべて和室の部屋で、靴を脱いで上がり、室内に日本の伝統や昔話をモチーフにしたデザイン画など掲出し、和の空間を作り上げている。
部屋の解錠には最先端のタブレット式顔認証システムを導入したほか、HTBが出資したポーランドのエネルギー会社が開発した、フィルム型次世代太陽電池を活用。ホテルロゴの看板照明の電源を供給。将来的には植物性由来の蓄電池を導入し、客室への電源供給も目指す。
さらに、完全キャッシュレスホテル対応も、3段階で実現していく。
客室はスーペリアタイプ(29平方㍍、最大4人定員)が38室、デラックスタイプ(34平方㍍、同5人定員)が18室。宿泊料金はツイン対応でスーペリアが1人9500円から、デラックスが同1万2800円からとなる。
澤田社長は「変なホテルは東京などでオープンさせているが、3―5年で全世界100棟を目標にしている」と意欲を示した。