「ソロキャンプ」人気に 平日利用の半数以上占める
2019年7月10日(水) 配信
一人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が人気だ。日本オートキャンプ協会(明瀬一裕会長)によると2018年のキャンパー総人口のうち、5%がソロキャンプだった。まだ全体に占める割合は低い一方、16年は2・0%、17年は3・5%と年々増えている。キャンプ場の平日利用に限れば半数以上がソロキャンパーとなり、新たな流行の兆しがうかがえる。
同協会は7月10日に「オートキャンプ白書2019」の記者会見を開き、18年のキャンパーの動向を説明した。18年のキャンパー人口は前年比1・2%増の約850万人で、6年連続で増えた。明瀬会長は「オートキャンプが盛んに行われていることが分かる」と期待感を示した。
ソロキャンプについては「お笑い芸人らが動画サイトに『ソロキャンプ』のようすを投稿し、感化される人も出てきた。メディアの露出も増えている」(同協会)と人気の要因を挙げた。
ソロキャンパーは、家族キャンプを卒業した50―60歳代の男性が目立つという。従来のソロキャンプはオートバイでキャンプ場に来て宿泊するだけだった。近年は一人で車を走らせ大きな荷物を持ちこみ、充実した環境でキャンプを楽しんでいることが特徴の1つだ。
さらにソロキャンパーは平日に楽しんでいることが多い。18年のキャンプ場の平日の利用者は「増えた」が約35%で、昨年から7・5㌽上昇した。この平日の利用者のうち、ソロキャンパーが56・3%と大部分を占めた。
このほか、キャンプイベントは休日が中心だったが、昨年はソロキャンパーを集めたものが平日に開かれ「100人ほど集まったところもあった」(同会)という。ソロキャンプ人気の動きは、休日に偏らない需要の分散にもつながっているようだ。
なお、オートキャンプ白書は7月29日に発行(6900円〈税込・送料無料〉)。問い合わせ=03(3357)2851(日本オートキャンプ協会)。