MICEの競争力増へ ユニークベニュー体験会を開く
2019年7月17日(水) 配信
東京観光財団は7月8日(月)、刀剣美術館(東京都墨田区)で企業のイベント担当者や大使館スタッフなど約140人を招いて、ユニークベニューの体験会を開いた。
ユニークベニューとは、博物館や美術館などをMICE施設として利用することを指す。野口一紀専務理事は「海外ではルーブル美術館(フランス・パリ)などで盛んに開かれている。MICEの熾烈な競争を勝ち抜くためには、ユニークベニューの活用が不可欠」と語った。具体的な利用イメージを掴んでもらい、東京の観光振興策として活用したい狙いだ。
体験会では、刀剣研磨のデモンストレーションや東京の地酒を用意した日本酒バー、東京産の野菜を用いた料理の提供、和楽器を用いたバンド演奏など通常行わないイベントを披露。施設を本来の用途以外で活用できることをアピールした。
鑑賞ツアーも行い、学芸員が歴史や展示品の特徴や見どころなどを紹介した。さらに、同館と合わせて隣接の旧安田庭園が利用できることをPR。
会の終了後には、都内でユニークベニューを開ける57施設の収容人数や会場面積、利用できる時間などをまとめた冊子を配布した。
同財団は2019年度中に、同様の体験会を3回実施する。秋には、お寺と参道が一体になった体験会を開く予定となっている。