観光庁、オーバーツーリズム対策へ 日本版「持続可能な観光指標」の初会合開く
2019年8月26日(月) 配信
観光庁は8月23日、オーバーツーリズム(観光公害)に対する日本版の「持続可能な観光指標」に関する初会合を開いた。訪日外国人旅行者数は好調に伸びる一方、一部地域では混雑やマナー違反などの観光公害に頭を抱えている。今回の指標により地域の実態把握し、課題の早期発見や防止策を打てるようにする。
同庁は昨年6月に「持続可能な観光推進本部」を設置し、今年6月には報告書をとりまとめた。このなかで、国際基準に準拠した「持続可能な観光指標」を開発・普及することとした。今回の検討会で「持続可能な観光指標」を具体化。指標のもと、地方自治体やDMOらは、観光公害対策などを含む観光地経営を進めていく方向だ。
同庁の髙科淳国際観光部長は「我が国の観光地の特性を反映した日本版の指標、またその普及方策についても議論してもらいたい」とあいさつした。