〈観光最前線〉コールドロンって何ですか
2019年9月21日(土) 配信

普通列車に乗ったときは、駅や周辺の建物に各地のキャッチコピーを探し、見つけるたびにメモしている。
「南吉が青春を過ごしたまち」(愛知県安城市)に学校で学んだ記憶を手繰り寄せ、「月の引力が見える町」(佐賀県・多良町)では、どんな絵なのかと思案して。過ぎ行く景色を眺め、知らない地に思いを馳せるのが楽しい。
そんなのんびりモードの旅を一変させたのも、奇遇かキャッチコピーだった。9月の午後、JR西日本赤穂線の備前福河駅に突如現れた「赤穂コールドロンの見える駅」――えっ何ですかそれとばかり、慌ててスマホのカメラをかざした。WEBで調べたら、火山構造性陥没地の総称、すなわちカルデラのことらしい。決着した後、ふと気づく。「うまく名所を刷り込まれたな」と。
【鈴木 克範】
実家が福浦のものですが(岡山市在住)先月突如として鉄女が現れました。