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ハピロボ、接客ロボット販売 初年度は2万台目標

2019年11月8日
編集部:木下 裕斗

2019年11月8日(金) 配信

ハピロボのほか提携企業も発表会に出席した(左2番目から)澤田秀雄会長、富田直美社長

 エイチ・アイ・エス(HIS)のグループ会社であるハピロボ(富田直美社長、東京都世田谷区)は11月1日、自律走行機能を搭載し、接客もできるロボット「temi(テミ)」を売り出した。ロボット事業はグループの新たな柱にしたい考えだ。価格は29万8千円(税別)とした。販売目標は発売開始から1年間で、5千―2万台とする。

temi(テミ)

 スマートフォンなどで遠隔操作が可能。利用者は予め設定した部屋の位置を指定すれば、自動で障害物を避けながら動く。備え付けのカメラから、ビデオ通話などで家族のようすを確認することもできる。

 これら個人以外の法人向けには、店舗での導入も予定している。同ロボットに利用者から欲しい商品を伝えてもらうことで、商品の場所まで案内するなどの使い方を想定している。

 遠隔操作や商品の場所の案内には、地図の記録が必要になっている。具体的な方法として、temiは設定を行う人の後を自動追従機能で走行し、地図として認識する。商品の位置はモニターに表示する地図をタップし、インプットする。

 一方、課題もある。記録できる地図は1つの階のみで、複数階のインプットできない。価格を抑える目的だが、要望があれば機能を追加するという。

 販路拡大で連携も行う。個人向けにはパルコや蔦屋家電の店舗で実演を交えて売り出す。法人向けでは、大塚商会が月額サービスの販売準備を進めている。

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