JATA、2019年最後の定例会見 「トライした部分が得点につながった1年」
2019年12月12日(木) 配信
日本旅行業協会(JATA)は12月12日(木)、今年最後の定例会見を開いた。越智良典理事・事務局長は、「(19年のJATAのスローガン『チャレンジ&トライ』にちなみ)想定以上に、トライした部分が得点につながったという充実感があった」と1年を振り返った。
トライが得点をあげた部分は、東京以外で初めて開催した「ツーリズムEXPOジャパン大阪・関西」が想定の13万人を超える15万人が訪れて大成功を収めたことや、「第1回日中観光代表者フォーラム」(会場=山梨県北杜市)などの開催を挙げた。
一方で、「社会の変化に伴い、デジタル化や(旅行業界の)商売の仕方が変わってきているが、対応しきれていない部分がある」とした。そのうえで、「制度や技術的な環境作り大事だが、腰を据えてできなかった」と今後の課題にも言及した。
来年1月には、日本とベトナムの相互交流の促進を目的とした大型レセプションをベトナム・ダナンで開催。日本側からは約1千人の交流団が、ベトナム側からは観光や経済の大臣など要人約100人の参加を予定している。
今後、日本とベトナムの関係について越智氏は、「観光業界の人手不足を補う、(外国人技能実習生の)人材活用がテーマになる。優秀な人材も多く、日本のあらゆるところで働いてほしい」と期待を込めた。
一方で、外国人技能実習生の現制度の不備などから「(出身国で)借金をして日本に来て、自殺してしまう人もいる」と現状にも触れた。
日本と中国との関係も良好で、「(日中観光代表者フォーラムにおいて)『日中新時代』と言葉が作られるくらい良い関係」(越智氏)と語った。これを受け、今後は修学旅行などの「青少年交流を1つの柱に据える」ことも明かした。