旭日双光章を受章、福寿荘の木村社長(観光事業振興功労)
2020年5月30日(土)配信
政府は4月29日付で2020年度春の叙勲受章者を発表し、旭日双光章に日本旅館協会常務理事兼日本旅館協会中部支部連合会副会長の木村圭仁朗氏(三重県志摩市・福寿荘社長)が、観光事業振興功労者として受章した。
木村氏は、伊勢湾台風で全壊に近い被害を受けた父が経営する旅館「福寿荘」を、家族とともに復旧させて営業を再開。増築を繰り返し、渡鹿野島で最大の旅館に成長させた。その後も、伊勢・志摩地域の宿泊数が伸び悩むなか、旅館の「福寿荘」「はいふう」「海辺のホテルはな」と経営規模を拡大してきた。
旅館団体の運営に関する功績も高く評価されている。国際観光旅館連盟の理事の際は、休暇制度と温泉観光のあり方、インバウンドの促進などの課題に熱心に取り組んだ。そのうえ、同連盟中部支部の理事も務め、支部事業の推進や旅館業界の発展のため尽力した。
同連盟が統合・合併し発足した日本旅館協会では、本部理事として新組織の運営に積極的に参画した。発足に伴い、設立した同協会中部支部連合会の副会長も務めた。このほか、渡鹿野旅館組合、三重県旅館ホテル生活衛生同業組合などにも貢献した。
町の合併後に発足した志摩市観光協会の初代会長であり、立ち上げの準備段階から尽力。伊勢志摩地域の3市1町と観光団体が協力し、広域観光地づくりに努めている。