ANTA、コロナ指標周知へ 二階会長「元気に活動を」
2020年7月2日(木) 配信

全国旅行業協会(ANTA、二階俊博会長、5568会員)は6月30日(火)、東京都内で第56回定時総会を開いた。今年度は会員各社に新型コロナウイルス対応のガイドラインの周知などをはかる。
冒頭のあいさつで近藤幸二副会長は「二階会長から『コロナ禍でも元気で活動してほしい』と激励された」と報告した。

来賓として出席した観光庁の田端浩長官は「コロナ禍ではまず、事業継続と雇用を維持してほしい」と述べ、観光庁としては、国内需要喚起からと考えGo Toトラベルキャンペーンを実施することを紹介。ANTA会員に向けて「高齢などで、CPの手続きが手間だという人にも旅行を喚起してほしい」と呼び掛けた。

今年度は日本旅行業協会(JATA)と作成した「旅行業における新型コロナウイルス対応ガイドライン」の周知をはかる。このほか、航空機の空席状況で価格が変動する新運賃料金制度「IIT運賃」の情報共有と、政府機関が発する海外渡航情報や感染症、検疫などの安全・衛生情報の告知を行う。
会費の減額も決めた。第1~3種と地域限定、協力会員、賛助会員はそれぞれ1万円、営業所は2000円を減額する。これにより、ANTAは5945万円の減収となる見込みで、減収分は予備費を充てる。
なお、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、懇親会は中止した。