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「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(7月号)」

2020年7月24日
編集部

2020年7月24日(金)配信

http://zoomjapon.info

〈巻頭言〉

クロード編集長

 今年2020年はフランスの第18代大統領シャルル・ド・ゴールのトリプル周年です。生誕から130年、亡命先のロンドンからナチス・ドイツ軍への抵抗を呼び掛けた年からちょうど80年、そして没後50周年にあたり、さまざまなオマージュが予定されています。とくに11月の命日には、この偉大なる英雄の墓地のある町コロンベで特別な催しがあるようです。50年という年月は各国の歴史においても重みがあり、各個人の50歳の誕生日も人生の中の大きな節目、ターニングポイントではないでしょうか。この50年というキーワードを元に、編集部では今月、50年前に創刊と同時に日本の新しい女性像を発信した雑誌「 an・an(アンアン)」に注目しました。文化面では映画「FAMILY ROMANCE, LLC」の石井裕一氏にインタビュー、旅ページでは奥多摩を訪ねています。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 1970-2020年「an・an」の50年

「an・an」は世代を超えた読者に人気

 第2次世界大戦で敗戦した日本は、国土の80%が荒廃しながらも欧米に匹敵すべく経済復興への道を進んだ。その後、大きな局面を迎えたのは1964年と1970年。前者は日本が世界の舞台に返り咲いた東京オリンピック年。東京―大阪間に新幹線が開通し、経済協力開発機構(OECD)にも加盟した。後者は日本が劇的に変化し、新しい時代に突入した年と言っても過言ではない。学生運動が武装化し、よど号ハイジャック事件が勃発、同年11月には、三島由紀夫が憲法改正を求めて割腹自殺をしている。これらの出来事は、集団的日本社会の中で「個人」が主張するきっかけとなった。大阪万博のあったこの年に、女性に向けた革命的な雑誌「an・an」が創刊。経済発展を支える男性たちがますます企業戦士と化していくなか、「an・an」は女性に光を当て、自立し自由を謳歌する女性の姿を前面に出した。「とらばーゆ」が発行されたのはその10年後だ。■「an・an」のデザイン革命。創刊50周年記念展を企画した会社コンタクト代表佐藤正子氏にインタビュー。■読者が語る「an・an」愛。■過去から現在まで女性雑誌を読むと見えてくる日本社会における女性たちのあり方。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉2020年バカンス事情

観光スポット、南仏エズ村から見る地中海

 バカンス大国フランスとはいえど、今年は待ちに待った夏休みを指折り数えているという人は少ないようです。例年ならば国民の大半が5月にはほぼ旅行先を決めているにもかかわらず、今年はコロナの影響でなかなか先が見えないなか、6月に入ってようやく予約が始まったようすです。観光産業の業界団体 EdVが6月下旬に老若男女1025人を対象として実施した調査によると、バカンスに出る予定があるのは全体の約60%、そのうち35歳未満は極端に少なく、逆に都市圏に暮らす人々や家族での旅行が約70%を占めています。旅先は国内派が圧倒的に多く、海に近い地域ほど人気。滞在先は、当初はウイルス感染の心配からか、もっぱら知人の家や別荘などが多かったものの、6月中旬からはホテルやキャンプ場などへの予約が増えてきました。民泊も相変わらずの伸びを示しています。例年の人気旅行先である近隣国スペイン、イタリア、ギリシャ、クロアチアなどの国境封鎖はほぼ解除され、エールフランスも8月には4割の便が計150カ国に就航予定しているものの、旅行先でのコロナ感染の心配や、コロナ感染拡大の再来による国境封鎖などを危惧してか、海外派は8%にとどまっています。

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

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