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ビルや商業施設などの警備人員と不足の問題解決 京浜急行らが実証実験

2020年8月17日
営業部:後藤 文昭

2020年8月17日(月)配信

ugo(左)とSQ-2

 京浜急行(神奈川県横浜市)は8月3(月)~12日(水)まで、京急グループ本社で警備ロボットの本格実装に向けた実証実験を行った。ビルや商業施設などの警備人員不足の問題解決、新型コロナウイルスの感染拡大に伴ってニーズが高まっている「非接触」のオペレーションの達成をはかることが目的で、2020年度中の実装を目指す。

 スタートアップ企業の「SEQSENSE(シークセンス)」の自律移動警備ロボット「SQ-2」と、「Mira Robotics(ミラロボティクス)」のビルメンテナンス向けアバターロボットugoを使用。両社は、京急と事業支援を手掛けるサムライインキュベートによるベンチャー企業向け事業支援プログラム「京急アクセラレータ―プログラム」に参画している。また、実証実験には、京急グループの京急サービスと、京急ビルマネジメントも加わった。

 SQ-2は、立哨と、巡回警備、遠隔通話を行うロボットで、3方向に付いた魚眼レンズで常時撮影を行い、空間のなかでの位置を自動で認識し、移動する。自己位置特定と3Dマップを作成し、超音波センサーと組み合わせることで超近距離にある障害物も感知し衝突を回避する。

 一方のugoは立哨と、巡回警備、案内などのコミュニケーションを行えるロボット。2本の腕を持つはさまざまな業務を担えるのが特徴で、エレベーターを使って階の移動の実現可能。遠隔で人が操縦することで、マルチタスクをこなすことができる。

 8月12日には京急グループ本社ビルで、報道関係者向けの実証実験が行われた。

 京急新規事業企画室の橋本雄太主査は、今回の実証実験の概要などを説明。「我われは、大切な生活インフラを運営している。新型コロナウイルスの感染症の流行拡大によって社会が大きく変わる中で、継続的に運営するためには(自動ロボットのような)テクノロジーの活用が急務」と力を込めた。

 Mira Roboticsの松井健CEOは、「ウィズコロナ時代に向けて、現場に行かなくても働ける、新しい働き方を提案したい」とし、エッセンシャルワーカーと呼ばれる生活必須職従事者が、リモートも組み合わせて働ける社会の実現にロボットを活用したい考えを示した。

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