HIS、小松市に職員派遣 アフターコロナの需要回復と受入体制強化へ
2020年8月20日(木) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は8月12日(水)、石川県小松市と「地域おこし企業人交流プログラム」に関する協定を結んだ。2021年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックや23年の北陸新幹線敦賀延伸、25年の大阪・関西万博など、アフターコロナにおける国内旅行の需要回復と訪日客の受入体制を強化する。
小松市は、日本遺産に認定された石文化をはじめ、北前船に代表される歴史と環境王国に認定された里山の原風景が保たれている自然、建設機械メーカー小松製作所などのものづくり産業、曳山子供歌舞伎、九谷焼の伝統文化などの多彩な観光素材がある。
HISはこれまで、訪日需要を地方創生につなげるため、神奈川県と鳥取県との間で「インバウンド推進協定」を締結。このほか、大阪府と「海外ビジネス支援連携協定」、三重県と「食の海外展開に係る戦略的連携協定」を提携し、各地域の観光資源発掘やプロモーション活動と海外ローカルのマーケット情報の提供をしてきた。
旅行事業の強みである世界70カ国に展開中の集客・送客機能を活かし、市行政の理解を深めた社員の育成をはかる。このほか、旅行会社としてのノウハウを理解した小松市の職員育成も行い、将来の基盤となる関係を構築する。
同社の社員はにぎわい交流部観光文化課専門官として着任後、こまつ観光物産ネットワークに派遣される。具体的な業務内容は、同市の観光素材を活かした旅行商品の企画と着地型商品の造成及び販売をはじめ、インバウンド対応観光情報センターの設置と運営、観光情報センターの観光人材となる。