大学で何を学ぶのか
学観連の前4年生による「これからの観光教育学生会議」が行った観光系学部・学科生への調査によると、観光業界以外へ就職した学生の7割がもともとその業界が第1志望だったという。この数字をどう見るかは意見が分かれるところだが、観光教育に対しては、「大学で観光を学ぶ意義を明らかにしてほしい」という意見もあった。
大学教育を就職の前段階ととらえるか、もう少し大きな枠で「人生の糧」を得る機会ととらえるか。あまり勤勉な学生ではなかった僕は、就職のことを何も考えずに、ただただ「大学生」になりたく進路を決めた。しかし、大学で学んだ国際政治の知識と関心は、その後、現場に触れる「旅」へと自身をいざない、回りまわって今の自分の基礎を作ってくれた気がする。進路選択の判断基準は人それぞれで、経験に無駄なことは1つもないのではないかとも思う。
【伊集院 悟】