No.369 学観連が「観光教育と進路」調査 - 観光教育の現状と課題とは
学観連が「観光教育と進路」調査
観光教育の現状と課題とは
日本学生観光連盟(学観連)の4年生有志による「これからの観光教育学生会議」が観光系学部・学科の4年生に行った「観光教育と進路選択について」の調査によると、観光業界以外へ就職した学生のうち7割は、はじめから観光業界を未志望だったことが分かった。調査に関わった卒業生の藤野里帆さんと諸角智亜さん、学観連の顧問でもある宍戸学横浜商科大学商学部貿易・観光学科教授に、観光教育の現状と課題について聞いた。
【伊集院 悟】
他業界就職の7割が観光未志望
“大学で観光を学ぶ意義を明らかに”
「これからの観光教育学生会議」は13年9月23日―10月27日の期間に、国内の観光系学部・学科に所属する大学4年生に「観光教育と進路選択についてのアンケート」調査を行った。有効回答数は120で、内訳は男性26人、女性94人。
回答者の卒業後の就職先をみると、観光業界は、旅行系が12%、運輸系が12%、宿泊系が10%の合計33%。その他企業に進む学生60人のうち、観光関連企業が第1志望だったのは16人だけで、3割に満たなかった。この結果によると、観光業界へ「就職したくても就職できない」のではなく、「志望しない」学生が多いということが分かった。
※ 詳細は本紙1542号または4月25日以降日経テレコン21でお読みいただけます。