大田原ツーリズム、古民家改装の「飯塚邸」体験 JTBがノウハウなど提供
2021年3月17日(水) 配信
大田原ツーリズム(藤井大介社長、栃木県大田原市)は3月11日(木)、同社が運営する古民家をホテルに改装した飯塚邸(同県那珂川町)で、JTB社員を対象にユニークベニュー体験会を開いた。
同ホテルは2019年に、長期滞在の訪日客をターゲットに開業した。アフターコロナに向けて、少人数でも利用できるユニークベニューにしようと、観光庁が安全な着地の整備をはかる「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業に応募。今回は、JTB協定旅館ホテル連盟加盟施設として協定を結ぶJTBから意見を聞いた。
東日本で唯一、有形文化財に泊まれるという同ホテルは全客室に空調や台所、ベッド、風呂場などを新設した。外装は完成した江戸時代から、当時の状態を保っている。全5部屋で、1室当たりの定員は1~5人。
体験会では、客室やレセプション会場として想定する庭を見学した。
懇親会では、栃木県産の日本酒Tsuji Zenbeiや果物などのほか、那珂川町産のソバなどを振る舞った。トロンボーンを用いたバンド演奏やライトアップなど、MICEとして利用する際にJTBが提供できるサービスも披露した。
このほか、近隣のユニークベニューとして、歌川広重の版画などを展示する馬頭広重美術館の見学会も開いた。
体験会を終え、藤井社長は「那珂川町の魅力を多くの人に伝え、誘客につなげてほしい」と話した。
送客側の代表として参加したJTBの伊藤弘一郎部長は「飯塚邸は屋外でのライトアップや演奏などの演出ができる数少ない施設。商品として提案してほしい」と呼び掛けた。