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NAA、2004年の民営化後初めて赤字 営業収益は約7割減に

2021年5月31日
編集部:木下 裕斗

2021年5月31日(月) 配信

営業損失は約575億円。新滑走路建設のため次期も赤字を見込む

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)がこのほど発表した2020年度連結決算(20年4~21年3月)によると、営業収益は同69・7%減の718億800万円と2期連続の減収で、04年の民営化以降、最低となった。新型コロナウイルスの拡大による各国の出入国制限や、国内の移動自粛要請などが影響した。

 運用の効率化をはかり、最大限のコスト削減に努めたが、営業損失は575億2300万円(前期407億6700万円の利益)、経常損失は573億3800万円(同391億4600万円の利益)、当期純損失は714億5300万円(同244億2300万円の利益)といずれも民営化後初の赤字となった。

 次期連結業績予想は営業収益が前期比11・4%増の800億円と3期ぶりの増収を見込むが、営業損失620億円、経常損失660億円、当期純利益は670億円と予想する。

 同社は日本国民の多くがワクチンの接種を終えた今秋以降に、国内線から国際線の順に需要が増加すると予測。「本格的な回復は22年度になる」とみる。

 業績予想は最悪の状況を想定しており、今後上向く可能性を踏まえて算定している。

 田村社長は営業損失と経常損失の予想を今期よりも悪化させたことについて、「(NAAは)利用者が収束後、コロナ前より増えると見越している。29年度までに3本目の滑走路を建設しなければならない」と述べた。

 また、東京オリンピックの収益については、海外観客を受け入れないことから「売上への貢献はわずかだろう」との見通しを示した。

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