静岡県富士市が「富士市ほうじ茶宣言」 JTBパブリッシングがブランディング事業に参画
2021年6月3日(木) 配信
静岡県富士市(小長井義正市長)は6月3日(木)、同市産のほうじ茶の普及促進と新ブランド「凛茶」商品の発信を目的に、「富士市ほうじ茶宣言」を行った。市内の若手茶農家団体「茶レンジャー」とともに、ほうじ茶のブランド化に取り組んできたJTBパブリッシング(今井敏行社長)は、同市を「ほうじ茶の香りがするまち」として国内外に広く周知するため、新商品販売やご当地ほうじ茶グルメの提供に取り組んでいく。
今回、宣言とともに発表されたほうじ茶の新ブランド「凛茶(りんちゃ)」は、茶レンジャーが手掛けた商品。一番茶の中から厳選した茶葉のみを使用した最高峰の品質で、富士市産の荒茶全体のわずか2%に相当する。
水出し専用ティーバッグと急須でいれる茶葉のほか、凛茶を使用したスピリッツやリキッドの「凛茶」商品を展開する。販売箇所は、首都圏や静岡県内の飲食店、ホテル、道の駅、小売店、ECサイトなどを予定している。
また、新たなほうじ茶グルメとして、「富士のほうじ茶めし」を開発。豚肉のそぼろを載せたどんぶりご飯に、熱いほうじ茶をかけてひつまぶし風に楽しめるメニューに仕上げた。市内の飲食店や観光施設、ホテルなどで提供予定だが、詳細は富士市公式ホームページで後日発表する。
JTBパブリッシングと同市、茶レンジャーは、20年7月に共同プロジェクトを発足し、茶農家の所得向上と業界の活性化に向けたほうじ茶のブランディング事業を進めてきた。今後も富士市のほうじ茶を周知する取り組みを行うとともに、日本の茶業界と茶文化の振興、発展をはかっていく。