南薩観光 全日空CAが取締役に 経営戦略や事業創造を担当
2021年6月24日(木) 配信
鹿児島県で貸切バスや旅行事業などを手掛ける南薩観光(菊永正三社長、鹿児島県南九州市)は6月、全日本空輸(ANA)の現役客室乗務員が副業制度を活用し、非常勤の取締役CMO(チーフマーケティングオフィサー)に就任したと発表した。客室乗務員としての経験や知見を生かし、同社の経営戦略立案や、地域事業創造を担う。
新型コロナウイルス感染拡大により、産業構造に大きな変化が訪れるなか、同社では、これまでの中長期経営計画を見直し、新たな経営執行体制のもと、新年度からアフターコロナを見据えた事業構造改革に取り組んでいる。
なかでも、自治体と連携した地域資源の開発やその事業化、さらには商品化といった地域事業の創造は、これからの中核事業の1つに捉えており、今回、就任した取締役CMOは、経営戦略立案とともに、この地域事業創造部門を担当するという。
菊永社長は「これまでの国際線客室乗務経験から、安全第一に優れたリスク管理能力を備えており、地域創生事業においても、与えられた事業プロジェクトを円滑に、かつ、広義的思考で与えられた領域以上に付加価値の領域まで事業創造できる。また、そのために必要なステークホルダーとの円滑なコミュニケーション能力や社会的教養を持ち備えた素晴らしい人材。当社の事業創造や経営意思決定においても、十分に的確な助言ができる方と判断し指名した」とコメントした。