埼旅協、安全な旅の定着へ 浅子会長が留任
2021年6月24日(木) 配信
埼玉県旅行業協会(浅子和世会長、245会員)は6月21日(月)、清水園(さいたま市)で2021年度通常総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、浅子会長の留任を決めた。今年度は会費を全額免除するほか、感染症対策を講じた「安全な旅行を定着」させるための情報を重点的に提供する。
浅子会長は冒頭、埼玉県などに会費を免除するための補助金の依頼について「大変厳しい交渉だった」と振り返り、昨年より減額になったことを報告。「(同会を)維持するための新たな施策を考えたい」と意気込んだ。
来賓として出席した全国旅行業協会(ANTA)の駒井輝男副会長は「関係官庁に雇用調整助成金の延長を依頼した結果、8月まで延ばすことができた」と成果を強調した。今後は「年内まで対象期間になることを求める」と決意を述べた。
(株)全旅の中間幹夫社長は消費者が昨年のGo Toトラベルキャンペーンを適用する旅行予約の際、「対面での接触を避けるため、OTA(オンライン旅行会社)の利用が増え、店舗販売を中心とするANTA会員への恩恵はわずかだった」と指摘。これを踏まえ、「今年7月に、会員各社のホームページから予約・決済システムをリンクさせるサービスを始める」とネット販売のへの移行を促した。
さらに、会社のウェブサイトを持たない会員には、5月にスタートしたHPを開設するサービスの申し込みを勧めた。
(株)埼旅(梶田雅彦社長、245会員)も同日に総会を開催した。任期満了に伴う役員改選では梶田社長の再任が決定した。
梶田社長は「昨年に引き続き、(株)埼旅が企画した安心・安全な宿の宿泊プラン『得々の宿』を販売してほしい」と依頼した。
同日には業懇セールス会も実施。埼旅協協定会員連盟と特別会員連盟が、埼旅協の会員に施設をアピールした。
開会のあいさつで埼旅協協定特定会員連盟の池口敏雄専務理事は「各受入施設はコロナ禍で旅行会社に営業に行けないなか、会を開いてくれたことに感謝する」と述べ、「旅行会社はワクチン接種が進み、国内旅行の需要が戻る秋以降を想定した新プランを取り入れてほしい」と呼び掛けた。