HIS、美蘭牛・福姫の流通支援へ 日本の牛肉食文化の維持はかる
2021年7月28日(水) 配信
エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)はこのほど、食に関わる生産者を支え地域創生につなげる「HIS FOOD PROJECT」の一環で、福田農場(福田博明社長、北海道・本別町)と連携し、「美蘭牛・福姫」を国内外へ流通させる畜産支援プロジェクトを始動した。日本の牛肉生産量と自給率を向上させ、日本の牛肉食文化の維持をはかる。
和牛の消費量は近年増加しており、輸⼊量も増加している。さらに、アジア地域で需要が拡⼤したことから、日本の⽜⾁の輸出量は年々増えている。将来にわたり国内で安定的に⽜⾁を供給し、新たな市場を獲得するために、HISは農林水産省が推奨する「国内の⽣産基盤を強化し、国産⽜⾁の⽣産量を増加させる必要がある」ことを踏まえた。
HISは“食”が旅行をする重要な要素であり目的となりうることに着目し、地域ごとに特徴がある食・地産を購入者が認知することで、市場を育て、地域創生につながる仕組みを支援する「HIS FOOD PROJECT」を立ち上げている。これまで、三重県のお茶とみかんのほか、兵庫県の日本酒などの販路を拡大してきた。
美蘭牛・福姫は福田農場が育てるブランド牛で、黒毛和牛のオスとホルスタイン(乳用牛)のメスによる交雑種。ほぼ自社生産の国産飼料を食べて育つ牛に名付けられる。「肉本来の旨みを追求しながら、化成肥料をできるだけ使わず土づくりから人の健康を考えた牛肉を作っている」(同社)という。