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〈旅行新聞10月1日号コラム〉――「北海道12岬チャレンジングロード」 北海道の湾岸線をひたすら走る道

2024年10月1日
編集部:増田 剛

2024年10月1日(火) 配信

 「旅行新聞バイク部」(増田剛部長、木下裕斗部員)は8月31日~9月9日まで9泊10日の日程で、北海道ツーリングの旅に出た。今回の目的は、あらかじめ設定した北海道の12の岬を時計回りに1周すること。

 名付けて「北海道12岬チャレンジングロード」。

北海道12岬チャレンジングロード(MAP)

 「北海道12岬チャレンジングロード」とは、①地球岬②恵山岬③白神岬④神威岬⑤スコトン岬(礼文島)⑥ノシャップ岬⑦宗谷岬⑧能取岬⑨野付崎⑩納沙布岬⑪霧多布岬⑫襟裳岬――を訪れるというコース。

 私と木下部員は、首都圏在住のため、初日の8月31日早朝、埼玉県の東北自動車道羽生PAに集合。仙台港へ北上し、太平洋フェリー「いしかり」に乗船。翌9月1日午前11時に、北海道・苫小牧港に無事到着。

 1日は、室蘭市の①地球岬を訪れ、「味の大王」で室蘭名物カレーラーメンを食べた。その日は茅部郡森町の宿に宿泊。 

 2日は、②恵山岬を訪れ、昼に函館市のラッキーピエロベイエリア本店で人気メニュー「チャイニーズチキンバーガーのセット」を食した。その後、③白神岬に到着。奥尻島を横目に強かな雨の中を激走し、夜9時過ぎに泊村周辺に宿泊。ヘトヘトでボロ雑巾のように眠った。

 

雨のあと、奥尻島に夕陽が沈む瞬間

 3日は、④神威岬を先端まで歩き、積丹半島を巡りニッカウヰスキー余市蒸留所を見学。そこからオロロンラインを北上するも、早々に日没。ヘッドランプと、事前に装備していた新品のフォグランプをフル点灯。真っ暗闇の直線道をひた走った。途中、大きなエゾシカが横切ったり、道路の真ん中にキツネがうずくまっていたり、北海道の大自然を畏怖した。2日連続のナイトランにより疲労困憊の状態で、稚内市内で宿泊。

 4日は、旅のハイライト、稚内港からハートランドフェリーで礼文島に渡り⑤スコトン岬に到達。その日は島内に宿泊し、岩の上のアザラシを眺めたり、洗濯したりと休養日に。

 

アザラシが岩の上で昼寝中(礼文島)

 5日は、再び礼文島から稚内港へ戻り、⑥ノシャップ岬、⑦宗谷岬を訪れた。帆立ラーメンの味が忘れられず、宗谷岬の間宮堂を訪れたが「休業中」で、私と木下部員はショックのあまり膝から崩れ落ちた。その後、オホーツク海を南下し、夜は紋別市内の宿で体を休めた。

 

本土最北端・宗谷岬にシカが散歩

 6日は、サロマ湖の竜宮台展望台まで行った。北勝水産の帆立バーガーを食べ、⑧能取岬へ。灯台で小さな虫に囲まれ逃げ回った。さらに知床半島を羅臼まで走ったが、ヒグマとの遭遇はなかった。中標津町に宿泊。

 7日は、世紀末感漂う枯木群が印象的な野付半島の⑨野付崎まで向かった。ここでも大きなエゾシカがバイクの直前を横切り、あわや衝突という危機的場面も。その後、根室の⑩納沙布岬に到達。真っすぐ⑪霧多布岬まで足を延ばした。その夜は釧路市内に宿泊しようと思ったが、空室はほぼ無く、海風すら暖かく感じる寒さに震えながら、帯広市まで向かった。宿に着いたのは深夜近くだった。

 

霧多布岬付近で

 8日は、いよいよ最後の砦⑫襟裳岬に到達し、12岬を制覇した。感慨に浸る間もなく、そのままスタート地点の苫小牧港まで凱旋走行。夜、商船三井の「さんふらわあ」に乗船。翌9日午後に、茨城県大洗港に着き、自宅まで帰ったのだった。

 

12岬走破達成。増田剛(左)と木下裕斗部員

 バイクに跨り、北海道の海岸線をひたすら走るロード。だが、不思議と再び挑戦したくなる旅。

(編集長・増田 剛)

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