新幹線が北と南を結ぶ、“元気になる旅”をアピール

三村青森県知事(中央左)、岡積鹿児島県副知事
三村青森県知事(中央左)、岡積鹿児島県副知事

 今年12月4日と来年3月12日に全線開業する東北新幹線と九州新幹線の終着駅となる青森、鹿児島両県が、10月7日から11日まで大阪府内で共同キャンペーンを展開した。10月8日は大阪市内のホテルにJR西日本や旅行会社、マスコミ関係者を集め、セミナーと懇談会を開いた。
セミナーには青森県の三村申吾知事、鹿児島県の岡積常治副知事も駆けつけ、「北と南が新幹線で結ばれ両県が元気になれば、日本の元気、応援につながる」と熱いメッセージを発信。自らプレゼンテーターになり、観光の魅力をPRした。キャンペーンは昨年2月の首都圏に続くもの。

三村知事は「青森県の地図を折り曲げれば、鹿児島県と重なる。疲れたら日本の端と端に行って元気になってほしい」と述べ、「青森では演歌のように誰も無口でない。もてなしたい思いでたくさん話してくれる」とユーモアたっぷりに語った。

岡積副知事は「新大阪から鹿児島は最短3時間47分で結ばれる。桜島、西郷、焼酎だけでなくスパ飲泉、食、スローライフ、新幹線の7つのキーワードの本物が鹿児島にはある」とアピールした。

このあと、演歌歌手の西尾夕紀さん(青森)とスポーツキャスターの宮下純一さん(鹿児島)がお国自慢トーク。JRの西日本、東日本、九州の営業部長が応援メッセージを披露した。

オンライントラベル事業拡大、「旅くら」の無料提供開始

 NECビッグローブとフォルシアは10月4日、オンライントラベル事業拡大に向けSaaS型の宿泊プラン比較検索サービス「旅くら」(http://www.tabi-kura.com/)の提供を始めた。6月からサービス提供を呼びかけ大手ポータルサイト、旅行・観光・エリア情報サイトなど14サイトで導入が決定した。

 SaaS型とはソフトウェア機能のうちユーザーが必要とするものだけをサービスとして提供し、利用できるようにしたもの。「旅くら」は大手旅行会社が運営する9つの宿泊予約サイト、110万件の国内宿泊プランから横断的な比較・検索が可能な「BIGLOBE旅行」の「宿泊プラン比較検索エンジン」を既存のサイトに簡単に導入できる。導入費用は無料。導入サイトは利用者に宿泊プラン情報を容易に提供できるようになるほか、宿泊に至った場合は手数料を得ることができる。

 「BIGLOBE旅行」は2010年3月からフォルシアが開発する検索プラットフォーム、Spook(スプーク)を活用した宿泊プラン検索サービスを導入。国内宿泊における7月の月間流通総額は前年同月比10倍の6億円に拡大、利用者数は同2・5倍の250万人に拡大しているという。今後、両社は海外宿泊プラン、国内・海外ツアーなど取扱商品を拡大し、2012年度までに「旅くら」を300社への導入、年間流通総額1千億円を目指す。

 今回、導入を決定した14サイトは「@nifty」、「Excite」、「So-net」、岡山県観光連盟、「OUTLET JAPAN」、「Snow  Express」、「イー・ゴルフ」、「Bus―Channel」、「東京観光.com」、「ぱどnavi」、「ぐるめぱど」「キレイぱど」、某旅行関連テレビ番組公式サイト、某製菓会社内サイト。導入の動機は、宿泊客増加による地域活性化、宿泊情報エリアの拡充、社内の出張業務の効率化などさまざまだが、導入コスト・運用費の安さ、導入の早さなどが大きな魅力となっているようだ。

 10月4日、東京都内で行われた会見でNECビッグローブの下島建彦メディアサービス事業部長は「実際に利用者が宿を探す場合、場所はどこでもいい、温泉で貸切風呂がある宿に泊まりたいといったニーズや、とにかくお気に入りの宿に泊まれる日を探したいといったニーズがある。『宿泊プラン比較検索サービス』はこうしたニーズにも対応できる」と説明。「旅は比べて決めるというスタイルが徐々に定着し始めている」と語った。

 フォルシアの屋代浩子社長は先回り検索ができるスプークの「プロアクティブ技術」について「利用者に『該当なし』という無駄なステップを踏ませず、さらに楽しいプランにも気づかせてくれる」と説明した。

日々の問題や弱点テーマに、長野でオープンセミナー開く

(左から)石橋利栄氏、永山いずみ氏、山田喜代氏
(左から)石橋利栄氏、永山いずみ氏、山田喜代氏

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(JKK、清水美枝会長)は9月28日、長野県のホテル国際21で「2010年度オープンセミナーinながの」を開き、女性経営者が日々直面する問題のパネルディスカッションやJKKの活動紹介、特別講演などを行った。

清水美枝会長
清水美枝会長

 清水会長(小さなホテル セラヴィ)は、「オープンセミナーは2年に1度。会員以外の人にもJKKを知ってもらうよい機会なので、今日はJKKのそのままを伝えたい」と語った。

 第1部では、「旅の宿 滝の湯」の武井功社長が、「信州DCにおける観光と地域連携」について講演。信州DCについて「『歩こう』というテーマだと、日帰りプランが多く、なかなか宿泊施設にお金が落ちない。どうしたら宿泊プランが作れるかということに注力した」と話した。長野県の平均寿命が全国で男性1位、女性5位の特徴を生かし、「健康と長寿」「ココロとカラダに効く信州」をテーマに信州DCを押し出していく。観光と地域の連携について、「旅館はホストではなく、ゲストとホストをつなぐプラットフォームを作るステークホルダーだ」と強調した。

 

宮城恵美子氏
宮城恵美子氏

 続いて、味噌漬や粕漬、しょうゆ漬、酢漬、山菜佃煮などを販売する「木の花屋」を切り盛りする宮城商店専務の宮城恵美子氏が、さまざまな角度から「食」と関わってきた自身のこれまでについてを話した。「漬物は旬の取れた野菜を大切に保存する究極の『エコフード』であり、冬場の野菜の栄養と発酵食品としての栄養を兼ね備えた究極の『ヘルシーフード』だ」と強調した。大学では応用生物科学を学び、キッコーマンに入社、漬物製造工場を営む宮城商店に嫁入りし、その後「木の花屋」をオープン。現在では料理番組にも出演する多忙ぶり。人との出会いに恵まれ、行き詰ったときには、呼び寄せるように新しい出会いがあり、道を切り開いてきた。「思い立ったらすぐ行動」というバイタリティあふれる宮城氏の話に、JKKの女性経営者たちは目を輝かせながら共感し、パワーをもらい、講演後の休憩時間には多くの人が宮城氏のもとに集まった。

 

 第2部では、稲熊真佐子前会長(豊田プレステージホテル)をコーディネーターに、石橋利栄副会長(観光ホテル大和屋本店)、永山いずみ氏(ゆのごう美春閣)、山田喜代氏(宿屋きよみ荘)の3人が、「あなたは本当に経営ができますか?―もしもパートナーがいなくなったら」と題したパネルディスカッションを行った。(1)数字に弱い(2)機械に弱い(3)育児との両立に悩む――。女性の弱点となりやすいこの3点をテーマにし、それぞれの経験をもとに体験談とその克服法や思いを語った。

 経営難に陥った際に、決算書が読めなく情けない思いをしたという石橋氏は、その後、経理学校に通い決算書を理解できるようになっただけでなく、今では資金繰り表や月次試算表、経営計画も自らリアルタイムで作るという。「税理士や金融関係の人と対等に話したい。女性でも自分の意見をしっかり言いたい」と勉強のきっかけを話し、「決算書はお宿の成績表」と強調した。

 セミナーには50人ほどの女性経営者が集まり、セミナー後には懇親会を開き情報交換と交流をはかった。

日本は538件で5位、09年世界の国際会議開催件数

 国際団体連合(UIA)が、このほど発表した2009年の世界の国際会議開催統計によると、日本の会議件数は前年から37件減少の538件だった。順位も1つ下げ、世界5位だった。アジアでは2位。

 世界で最も開催件数が多かった国は前年に引き続き、米国で1085件。続いてシンガポール(689件)、フランス(632件)、ドイツ(555件)、日本の順。前年からとくに件数を伸ばしたのは4位のドイツで、前年から115件増加し、順位も2つ上げた。

 また、都市別の開催件数のトップはシンガポールで689件、2位のブリュッセルが395件、3位のパリが316件。国内で最も開催件数が多い東京は134件で、世界11(前年は6)位、アジアでは3(同2)位。

 前年に比べ、日本国内の開催件数が減少したのは、国内団体が主催する会議が減少したため。国内団体主催の会議は企画から開催まで比較的短時間で実施されるが、世界的不況の影響で、開催経費の確保が困難だったことや、国内外からの会議参加者が減少し、UIAの基準に満たない会議になったことなどが要因。

 一方、国際機関主催の会議は増加傾向。国や地方自治体、日本政府観光局(JNTO)の誘致活動の成果だと考えられる。

No.262 第1回休暇改革国民会議 - 国民のコンセンサスのもとに

第1回休暇改革国民会議
国民のコンセンサスのもとに

 日本の休暇のあり方を考える国民会議がスタートした。「第1回休暇改革国民会議」(座長=三村明夫・新日本製鐵会長)が10月6日に東京都内のホテルで開かれ、経済界や教育界、労働界などの代表者や自治体の首長、有識者ら約40人が一堂に会し、政府が提示した休暇取得の分散化案をもとにそれぞれの角度から課題や問題点を出し合った。大勢は「総論賛成、各論反対」のなか、来年の通常総会への法案提出に向けて「国民的なコンセンサスをつくる」ことができるか。

【増田 剛】

 座長の三村明夫・新日本製鐵会長は初会合の冒頭、「休暇改革は、国民生活のあらゆる場面に関わる幅広いテーマであり、とくに休暇取得の分散化については、この国民会議で国民的なコンセンサスをつくりあげたい」と述べた。

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 各界を代表する多士済済の顔ぶれがそろうなか、議論の口火を切ったのは、飯泉嘉門・徳島県知事。「経済界の意見では、四国は本社よりも工場群が多く、取引先との関係で危惧する意見が多い。また、観光産業のなかにも優勝劣敗が進むのではないかとの危惧する声が多いが、まずやってみることが大事」と、休暇分散化に賛成する一方で、人気観光地・施設と、低迷する地域や施設との差がますます広がることを懸念した。小沢信義・全国町村会副会長、埼玉県毛呂山町長も「観光地の5割は65歳以上の高齢化が進む。休暇分散化によって観光地のにぎわいは増す」と賛成意見だ。ビデオ出演した橋下徹・大阪府知事は「休暇取得・分散化は大賛成。賛否両論がある場合、やるしかない。ダメだったら修正すればいい。今の日本はやるしかない」と気炎をあげた。自治体の首長らは多様な意見に耳を傾けながらも、基本的に「やるべき」と賛成意見を表明した。

 

※ 詳細は本紙1397号または日経テレコン21でお読みいただけます。

信州DCスタート、JR上野駅でセレモニー

オープニングでのテープカット
オープニングでのテープカット

 10月1日から12月31日まで実施される信州デスティネーションキャンペーン(DC)のオープニングセレモニーが10月1日、JR上野駅のガレリア前で開かれた。

 オープニングアトラクションとして乗鞍アルプホルン愛好会による歓迎演奏の後、オープニングセレモニーがスタート。主催者を代表して信州キャンペーン実行委員会の小野誠副会長、東日本旅客鉄道の石司次男副社長があいさつした。次いで観光庁の溝畑宏長官、日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)の舩山龍二会長が来賓あいさつを行った。

 主催者あいさつで小野副会長は「JRグループが総力を挙げての全国大型観光キャンペーンである信州DCが本日いよいよスタートした。今回のキャッチフレーズは“未知を歩こう信州”で4つのキーワード(1)未知(2)歩く(3)食(4)おもてなしを柱に、信州DCの開催決定から2年間、長野全県で準備を進めてきた。この絶好の機会に多くの皆様に秋の信州を楽しんでいただきたい」と意気込みを宣言した。

 続いて、10時10分発の信州DCオープニング列車に乗車する客2人に記念品と花束が贈呈された。プレゼンターは長野県人会連合会の久保村昭衛副会長と信州・長野県観光協会の両角良昭専務理事が務めた。

 最後に列席者によるテープカットが壇上で行われた。

 引き続き、上野駅の嵩井雅幸駅長による出発合図のもと、10時10分発の長野行き新幹線団体専用列車をホームから関係者全員で見送り、オープニングセレモニーは無事終了した。

「100選」の中間集計 1回目

 「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」。36回目の投票が今年も10月1日から始まった。締め切りは10月末日。全国の旅行会社からの投票に基づき、「ホテル・旅館100選」と「観光・食事、土産物施設100選」および「優良観光バス30選」をそれぞれ選出する。「ホテル・旅館100選」の中間集計の1回目を紹介する。
(順不同)【北海道】
第一滝本館▽登別石水亭▽あかん遊久の里鶴雅▽知床第一ホテル▽知床グランドホテル北こぶし▽ホテル鹿の湯花もみじ▽十勝川温泉第一ホテル 【青森県】
浅虫観光ホテル▽奥入瀬渓流ホテル▽ホテルグランメール山海荘▽古牧温泉青森屋

【岩手県】
佳松園▽浄土ヶ浜パークホテル▽ホテル志度平▽ホテル紫苑▽結びの宿愛隣館▽長栄館▽滝の湯いつくし園▽山水閣▽ホテル対滝閣▽ホテル森の風鶯宿▽愛真館

【宮城県】
松島ホテル一の坊▽篝火の宿緑水亭▽鳴子観光ホテル▽南三陸ホテル観洋▽ホテル壮観▽伝承千年の宿佐勘▽ホテル王将華夕美▽ホテル松島大観荘▽遠刈田ホテルさんさ亭▽ホテルニュー水戸屋▽鷹泉閣岩松旅館▽ホテルきよ水▽名湯の宿鳴子ホテル▽La楽リゾートホテルグリーングリーン▽ゆづくしの宿一の坊

【秋田県】
男鹿観光ホテル▽湯瀬ホテル▽姫の湯ホテル▽セイコーグランドホテル▽男鹿グランドホテル▽秋田温泉さとみ▽妙の湯

【山形県】
たちばなや▽八乙女▽日本の宿古窯▽萬国屋▽月岡ホテル▽上杉の御湯御殿守▽展望露天の湯有馬館▽天童ホテル▽ニュー村尾浪漫館▽ほほえみの宿滝の湯▽蔵王国際ホテル▽葉山館▽河鹿荘▽仙峡の宿銀山荘▽ホテル満光園▽海辺のお宿一久▽游水亭いさごや▽蔵王四季のホテル▽桜桃の花湯坊いちらく

【福島県】
匠のこころ吉川屋▽八幡屋▽ホテル華の湯▽大川荘▽庄助の宿瀧の湯▽丸峰観光ホテル▽スパリゾートハワイアンズ▽陽日の郷あづま館▽庭園の宿松渓苑▽風望天流太子の湯山水荘

【茨城県】
五浦観光ホテル別館大観荘▽筑波山江戸屋▽思い出浪漫館

【栃木県】
あさや▽宿屋伝七▽伴久ホテル▽花の宿松や▽鬼怒川グランドホテル夢の季▽きぬ川ホテル三日月▽日光千姫物語▽ホテルニュー塩原▽松楓楼松屋

【群馬県】
四万やまぐち館▽源泉湯の宿松乃井▽福一▽草津温泉ホテル櫻井▽ホテル木暮▽旅館たにがわ▽温泉三昧の宿四万たむら▽万座温泉日進舘▽舌切雀のお宿ホテル磯部ガーデン▽望雲▽花のこころ和のこころ水上館

【千葉県】
満ちてくる心の宿吉夢▽鴨川グランドホテル▽鴨川ヒルズリゾートホテル▽鴨川館▽鴨川ホテル三日月

【東京都】
水月ホテル鴎外荘

【神奈川県】
海石榴▽箱根吟遊▽強羅花壇

【山梨県】
銘石の宿かげつ▽富士山温泉鐘山苑▽若草の宿丸栄▽山岸旅館▽ホテルふじ▽湖山亭うぶや▽秀峰閣湖月▽ホテル君佳▽ホテル甲斐路▽下部ホテル

【長野県】
ホテル翔峰▽上林ホテル仙壽閣▽旅館花屋▽藤井荘▽上諏訪温泉浜の湯▽街道浪漫おん宿蔦屋▽ホテル白樺荘▽緑翠亭景水▽ホテル木曽路▽野沢グランドホテル▽ホテルやまぶき▽季の宿里風▽立山プリンスホテル▽山野草の宿二人静▽一茶のこみち美湯の宿

【新潟県】
白玉の湯泉慶・華鳳▽四季を彩る湯沢グランドホテル▽水が織りなす越後の宿双葉▽ホテル清風苑▽ゆもとや▽四季の宿みのや▽ホテル小柳▽ホテル摩周▽夕映えの宿汐美荘▽風雅の宿長生館▽赤倉ホテル▽日本海の天守閣岬館▽大観荘せなみの湯

【静岡県】
いなとり荘▽ホテル九重▽坐漁荘▽稲取銀水荘▽下田セントラルホテル▽季一遊▽ホテルカターラ福島屋▽柳生の庄▽観音温泉▽堂ヶ島ニュー銀水▽稲取東海ホテル湯苑▽桂川▽ホテル伊豆急▽ホテルサンハトヤ▽堂ヶ島温泉ホテル 

【愛知県】
ホテル東海園▽ホテル竹島▽ひがきホテル▽源氏香

【三重県】
戸田家▽風待ちの湯福寿荘▽ホテル花水木▽鳥羽シーサイドホテル▽サン浦島悠季の里

【岐阜県】
本陣平野屋花兆庵▽岐阜グランドホテル▽水明館▽高山グリーンホテル天領閣▽穂高荘山月▽ひだホテルプラザ▽ホテルくさかべアルメリア

【富山県】
金太郎温泉▽宇奈月国際ホテル▽延楽▽ホテル立山▽延対寺荘▽宇奈月グランドホテル

【石川県】
加賀屋▽瑠璃光▽法師▽雄山閣▽ゆのくに天祥▽辻のや花乃庄▽日本の宿のと楽▽花紫▽茶寮の宿あえの風▽花つばき▽たちばな四季亭▽お花見久兵衛

【福井県】
まつや千千▽グランディア芳泉

【滋賀県】
びわ湖花街道▽暖灯館きくのや▽里湯昔話雄山荘

【京都府】
松園荘保津川亭▽京都ホテルオークラ▽嵐山辨慶▽柊家▽旅庵花月

【兵庫県】
淡路インターナショナルホテルザ・サンプラザ▽佳泉郷井づつや▽ホテル金波楼▽西村屋ホテル招月庭▽有馬グランドホテル▽朝野家

【奈良県】
さこや

【和歌山県】
ホテル中の島▽かつうら御苑▽ホテル浦島▽白良荘グランドホテル

【鳥取県】
華水亭▽皆生つるや▽三朝館▽依山楼岩崎▽皆生グランドホテル天水

【島根県】
曲水の庭ホテル玉泉▽佳翠苑皆美▽玉造グランドホテル長生閣▽白石家

【岡山県】
湯郷グランドホテル▽鷲羽ハイランドホテル▽八景▽せとうち児島ホテル▽清次郎の湯ゆのごう館

【広島県】
宮島グランドホテル有もと▽石亭▽ホテル鴎風亭▽みやじまの宿岩惣

【山口県】
萩観光ホテル▽大谷山荘▽北門屋敷▽西の雅常盤▽白木屋グランドホテル▽錦帯橋温泉ホテルかんこう

【香川県】
湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭▽琴平グランドホテル桜の抄▽石灯りの館花樹海▽湯元ことひら温泉琴参閣

【愛媛県】
ふなや▽道後舘▽道後プリンスホテル▽大和屋本店

【高知県】
城西館▽三翠園▽土佐御苑

【佐賀県】
萬象閣敷島▽和多屋別荘▽

【長崎県】
新湯ホテル▽雲仙宮崎旅館▽東園

【熊本県】
清流山水花あゆの里▽三愛高原ホテル▽杖立観光ホテルひぜんや▽黒川荘

【大分県】
由布院玉の湯▽ホテル白菊▽花菱ホテル▽杉乃井ホテル▽亀の井別荘

【宮崎県】
酒泉の杜綾陽亭

【鹿児島県】
指宿白水館▽霧島山上ホテル▽ホテル秀水園▽指宿フェニックスホテル▽旅館吟松▽霧島いわさきホテル▽指宿海上ホテル▽城山観光ホテル▽霧島国際ホテル

日本酒の魅力を発信、高橋竹山氏の演奏も

懇親パーティーで鏡割り
懇親パーティーで鏡割り

 「日本酒で乾杯推進会議」(石毛直道代表、2万5400会員)は9月30日、東京會舘(東京都千代田区)で総会とフォーラム、夕刻には懇親パーティーを開き、日本酒の魅力発信と交流をはかった。

 「日本酒で乾杯推進会議」代表を務める国立民族学博物館名誉教授の石毛氏は冒頭「日本酒は人と人との縁を結び、連帯を強めるもの。日本料理はもとより、伝統工芸から、季節や年中行事、お祭り、日本文学である和歌や川柳、俳句、伝統芸能である落語や歌舞伎などまで、日本酒と日本文化は切っても切れない関係だ」と日本酒を通じた日本文化の見直しを訴えた。

高橋竹山氏の演奏
高橋竹山氏の演奏

 総会では、「日本酒で乾杯運動」に貢献したとして「東京道産酒の会」の堀田良一氏、坂本春生氏、鈴木正明氏の3人に感謝状が贈られた。

「酒と芸能―日本のかたち、日本のこころ―」がテーマのフォーラムでは、民俗学者の神崎宣武氏が、国学・民俗学の先駆者である折口信夫氏が論じる日本の祭りの4つの構成(1)祈祷(2)直会(3)芸能(4)性の解放を紹介し、酒と芸能と祭りの関わりについて講演した。

津軽三味線演奏家の二代目高橋竹山氏による生演奏では、伝統と革新が入り混じる優美な演奏と歌で会場を魅了。即興の独創的な演奏では、会場中から割れんばかりの拍手が巻き起こった。

その後、竹山氏と日本子守唄協会理事長の西舘好子氏による対談で、初代高橋竹山氏の話や、継承にまつわる話、演奏への思いなどを掘り下げて紹介した。

 
 総会、フォーラム後に開かれた懇親パーティーには450人ほどが集まり、56種類にも及ぶ日本酒と、日本酒を引き立てる豪華な料理がふるまわれ、日本酒が結ぶ「人と人との縁」を楽しんだ。

「VISIT JAPAN大使」に名称変更

 国土交通大臣は、外国人旅行者の受入体制の仕組みづくりや、外国人に対する日本の魅力発信などで「お手本」となる優れた取り組みをされた人を対象に敬意を表して、2008年1月から09年12月まで63人を「YOKOSO! JAPAN大使」として任命してきた。しかし、今年4月にビジット・ジャパン事業のキャッチフレーズを「YOKOSO! JAPAN」から「Japan  Endless  Discovery」に変更したため、同大使の名称を「VISIT JAPAN大使」に変更する。任期は訪日外国人3000万人プログラム第1期終了時の13年までとしている。

「国内旅行を盛り上げよう」、金井会長が下期活動発表

JATA・金井会長
JATA・金井会長

海外は「上昇気流に乗る好機」

日本旅行業協会(JATA)は、9月24日に東京都港区の東京ビッグサイトで行った国際観光会議のなかで主催者会見を開き、金井耿会長が下期の活動などについて語った。海外旅行は「上昇気流に乗るチャンス」と上向いているとしたが、国内は「勢いがないので、何とか盛り上げないと」と危機感を表した。

 金井会長は、今年1―7月までの海外旅行者が前年同期に比べ、10.8%増と数字を伸ばしていることを示し、「昨年に比べれば兆しが見えている。残りの3カ月間もベースを維持したい」と語った。今年は海外旅行者数2千万人の目標達成年だが、「2千万人は現実には難しい」とし、ビジットワールドキャンペーン(VWC)終了後も「形はどうあれ、進めて行かなければならない」と継続意向を示した。

 

 国内旅行については、横ばいが続く現状に対し、「ウェイトが大きな部分なので、さまざまな取り組みを進めていきたい。展開中の『もう1泊、もう1度(ひとたび)キャンペーン』は、秋向けにグリーンツーリズムで親子の農業体験などを企画している」と語った。また下期は、口蹄疫問題で大きな影響を受けた宮崎県の観光を応援するための事業に注力し、「宮崎にお客様を送りたい」と意気込んだ。

 さらに外国人旅行は、会員会社の共同企画商品で受け入れをしやすい体制を整えるとともに、訪日促進地域フォーラムなどを展開していく。