セミナー&カクテルパーティー、JPPA、3月30日帝国ホテル

 日本パーティープランナー協会(JPPA、丸山洋子会長)は3月30日、東京都千代田区の帝国ホテルで「パーティー再発見 価値を高める新ビジネスパーティー」をコンセプトに、セミナー&カクテルパーティーを開く。

 セミナーでは英国の文化・風俗に詳しい上智大学教授の小林章夫氏、マンダリンオリエンタル東京副総料理長の村山茂氏、そして食空間プロデューサーでJPPA会長の丸山氏が講演する。カクテルパーティーは、ドイツの老舗ブランド「ダルマイヤーコーヒー」の認知度を高める新しいスタイルのパーティーをプロデュースする。

 問い合わせ=JPPA( www.partyplanner.jp ) 電話050(7527)2088。

「埼玉県観光人材育成」で締結、JTB首都圏や立教大学など

 JTB首都圏は2月16日、埼玉県、立教大学、埼玉りそな産業協力財団と協定を結び、埼玉県のそれぞれの地域で観光振興の牽引役として活躍できる人材を育成する「埼玉県観光人材育成」をスタートさせた。商工会議所や商工会、観光協会などの職員を対象に、地域の観光資源を発掘し、PRできる将来地域の観光リーダーになりうる人材を育成する。

 今年6月には「埼玉県観光育成講座」を開設する。JTB首都圏と立教大学観光学部が講座内容の企画やプログラムの監修を行い、講座の事業費は埼玉りそな産業協力財団が中心となって負担する。

“位置ゲー”のコロプラと連動、JTBの新形態旅行「コロ旅」

 JTBはこのほど、コロプラが運営するユーザー数約88万人の携帯位置ゲーム「コロニーな生活☆PLUS」(コロプラ)と連動したツアー「コロ旅」を売り出した。第1弾は、東京発着の岩手ツアー。1泊2日で岩手県内を一周し、ゲーム内の岩手県全地域のスタンプを取得し、岩手県を制覇する。

 コロプラは、携帯の位置情報を活用したゲーム。ユーザーは実際に場所を移動して情報を送ることで、ゲーム内通貨を稼ぎ、オリジナルコロニー(街)を育てる。携帯ゲームでありながら、実際の移動と連動するため、「リアルな旅」と融合させることで新たな顧客層の獲得や地域活性化を狙う。今後は各地にも対象を広げる予定。

新幹線開業で連携、青森・鹿児島がフェスタ

 青森県(三村申吾知事)と鹿児島県(伊藤祐一郎知事)は2月5日、東京都内のホテルで、東北・九州新幹線全線開業共同キャンペーン「青森・鹿児島 二倍満足フェスタ」を開いた。今年12月の東北新幹線全線開業、来年3月の九州新幹線全線開業を控えた両県がスクラムを組んで開業の周知をはかるのが目的。

 席上、あいさつに立った三村知事は「本州最北端から九州最南端まで新幹線が繋がる。新幹線新駅の新青森は八甲田とむつ湾が一望できる駅。開業で東京から3時間20分、2012年度末までには3時間5分で結ばれる。北から南から日本を元気にしていく」と述べた。

  一方、伊藤知事も「鹿児島と青森は形が似ているといわれる。鹿児島には大隅、薩摩の半島が、青森にも下北、津軽の半島があり、鹿児島をひっくり返せば青森とほぼ同じ形になる。また、世界自然遺産に屋久島と白神山地が登録されているが、その登録も同じ時期だった。お互いに競いあって観光客誘致に取り組みたい」と両県の連携を強調した。

 フェスタでは、両知事がプレゼンターになり、温泉や食、自然、文化、祭り・イベントなど両県の魅力を旅行会社に説明した。また、青森出身のオリンピックレスリング金メダリストの伊調馨さん、鹿児島出身の歌手の辛島美登里が食や温泉に関してふるさと自慢を行った。最後に東日本旅客鉄道の見並陽一常務と九州旅客鉄道の町孝常務が応援メッセージを送った。

 今回のフェスタに合わせ千葉県習志野市のジャスコ津田沼店では、同日から7日まで「青森 鹿児島合同フェア」を開催。両県の物産品の販売や観光地の紹介のほか、郷土芸能を披露した。

伊勢参拝昨年上回る、各エリアの新着情報も(三重県交流会)

 三重県(野呂昭彦知事)は2月4日、東京都内のホテルで2010年度三重県観光・記者発表会および交流会を開いた。交流会では、三重県内の観光行社や市町など約40団体がブース出展、松坂牛や伊勢海老など地元食材も振る舞われた。

 辰巳清和観光局長は、「1830年、伊勢神宮参拝が全国的なブームで、半年間で日本の人口の6人に1人、460万人が伊勢へ訪れたといわれている。今年はその年から数えてちょうど180年。60年に1度のおかげ参りの年。昨年は798万人と記録的な人が訪れ、今年はすでに1月で223万人と昨年を上回るペース。たくさんの方に来ていただきたい」とPR。

 エリアごとの担当者は新着情報を紹介。鳥羽・志摩エリアからは、海女さん自らが登場し、話題の海人小屋体験をPRした。海女さんたちと会話を楽しみながら、獲ったばかりの新鮮な魚介を炭火で贅沢に焼いて食べられる。

 東紀州エリアの担当者は、熊野古道から、初心者向けの松本峠コースをおすすめ。鬼ヶ城や七里御浜、獅子岩など世界遺産の集中地域でもある。

 中勢、松坂・奥伊勢エリアは来年のNHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」で、注目が集まりそうだ。江は織田信長の妹・お市の三女。幼少のころ、津市で暮らしたといわれている。

 毎年恒例の観光ポスターもお披露目された。「常若」「伝統」「繋ぐ」をキーワードに、新らしく架け替えられた伊勢神宮の宇治橋、紅葉の赤目四十八滝、夕暮れの関町、雨の熊野古道の風景が選ばれた。

 海女さんや忍者、レースクイーンをはじめ、人気マスコット、ご当地キャキャラクターが野呂知事を囲んでフォトセッションも行われた。

歌うバスガールと一緒、はとバス 往年の名曲聞きながら

 はとバス(東京)は定期観光遊覧開始記念日の3月19日、1日限定で「初代コロンビア・ローズさんミニ歌謡ショー シンフォニーランチクルーズとなつかしの昭和の歌でつづる東京ドライブ」を運行する。

 初代コロンビア・ローズを迎え、東京湾クルージング船「シンフォニー」でのミニ歌謡ショー付きの食事とクルージング。その後はバスに乗り換え、東京をドライブしながら懐メロゆかりの場所を、バスガイドとガイドOGが歌で紹介する。初代コロンビア・ローズが歌った「東京のバスガール」は、今も同社ガイドに歌い継がれているという。

 そのほかの披露曲は、「鉄道唱歌」(新橋)や「ああ上の駅」「リンゴの歌」(上野)、「高校三年生」(本郷)、「有楽町で逢いましょう」「君の名は」(晴海通り)など。料金は大人・子供ともに6600円。

 また、クルージング抜きで、バス乗車だけのAコース「あの歌が聞きたい!!なつかしの歌謡曲でつづる東京ドライブ」とBコース「蘇る青春!!フォークソング・ニューミュージックでつづる東京ドライブ」の2コースも合わせて運行。Bコースの披露曲は、「青春時代」(東京タワー付近)や「別れても好きな人」(六本木)、「恋の季節」(都庁展望台)、「神田川(御茶ノ水)、「学生街の喫茶店」(神保町)など。2コースの料金は大人、子供ともに2500円。

09年7-12月は7689人、中国個人観光ビザ発給件数、5-6月に要件緩和具体策 ― 溝畑観光庁長官

 観光庁の溝畑宏長官は1月27日に開いた定例会見で、中国の個人観光ビザの発給件数が昨年7月1日―12月31日までの半年間で、7689人にのぼったことを報告。現状では年間で団体が32万人程度(08年)、個人は2万人弱と圧倒的に団体が多く、「団体・個人ともにビザの発給件数を増やしていくには、今後個人ビザの要件緩和が需要な課題となる」と強調した。

 要件緩和への見通しについて、「現在、観光立国推進本部の外客誘致ワーキンググループの中で、関係省庁に経済(所得)要件の撤廃も含めて提案している。外務省や法務省などにも協力を求め、国土交通省成長戦略会議観光分科会での議論と連動しながら、早ければ上海万博が始まる5月、6月には具体的な方針、方向性を示したい」と語った。日本の旅行会社が空港で義務づけられている帰国確認といった手続き緩和なども、合意ができたものから緩和していきたい考えだ。北京、上海、広州に限定されていた発給地域は今年7月から中国全土に解禁されるが、すべての地域において条件緩和が適用される。「中国における外資企業のアウトバウンド事業の規制緩和もあわせて進めていきたい」とした。

「プロ野球、Jリーグと連携しスポーツ観光推進」

 溝畑長官は、「欧州では『スポーツ観光』は明確に位置付けられている。スポーツは大きな集客力があり、観光の中でも魅力あるコンテンツの一つ」と語り、観光庁はまずは、プロ野球やJリーグなどプロスポーツとの連携を進めいく考えを示した。

 プロ野球は北海道から九州まで12球団あり、年間2千万人の観客を集める。また、選手は北中米や韓国や台湾などに広がり、「国内観光やインバウンド活性化に向けて、観光とタイアップできるものがたくさんある」と述べた。今後は、大相撲やマラソン、F1などとの連携も視野に入れている。

地方と協働で地域活性化、和倉温泉へ高速バス毎日運行(ウィラー・トラベル)

 ウィラー・トラベル(村瀬茂高社長)は、新事業「地方活性化の新しいビジネスモデルの創造」のトライアルとして、3月5日から東京と石川県七尾市の和倉温泉を結ぶ高速バスを毎日運行する。自社の路線を活用し、地元と協働でより魅力ある観光資源を開発することで、地域の集客力を高めるのが狙い。

 具体的には、同社が現地までの1次交通を運行し、七尾・和倉での2次交通として地元交通機関の「のと鉄道」、地元路線バス会社の「能登島交通」と連携。2次交通は観光客が利用しやすいダイヤも新たに設定する。さらに、和倉温泉旅館組合や七尾市役所と協力し、街全体で取り組んでいく。また、同社サイトでは、全日本空輸(ANA)の羽田―能登空港間の航空券の予約もでき、行き・帰りでバスとの使い分けも可能だという。

 1月20日に行った会見で村瀬社長は、バスの「価格が安い」「目的地まで直行できる」「小規模な需要に対応できる」などの特性が、近年の旅のニーズである個人型旅行と地元での体験・交流に対応しやすいことを説明。観光資源の商品化の面でも「従来は発地の旅行会社が商品開発をするが、現在は着地型として地方自治体や地元のNPO法人、観光事業者が自ら資源を発掘していて、より魅力的な商品造成ができる」と語った。

 このため、同社は旅行会社のノウハウを地元に提供する「商品造成のためのガイドライン策定」、在庫管理や予約販売ができる「プロモーションのための予約システム(WiLL)貸与」、1次交通に加え、地元の2次交通と連携した「現地までと現地での移動ネットワーク構築」の3点を地域に提供し、地元が自ら資源を売り出してプロモーションできる仕組みを作りたい考えだ。

 今後はトライアルを経て、「各都市で展開していきたい」と話す。

原点回帰で再スタート、ブランド名「JALパック」復活(ジャルパック)

 ジャルパックは1月26日、「JALパック2010 新ブランド・新商品発表会」を開き、大西誠社長がこれまでの2大ブランドを「JALパック」へ統一したことについて、「原点に帰り、皆さんに親しみ深いブランド名に変更した」と経緯を語った。

 国内初の海外パッケージツアー「ジャルパック」の名を復活させ、旅づくりの基本に立ち返ると共に、JALの商品ブランドを明確化させるため、“ジャル”をアルファベットに変更した。大西社長は「老舗と呼ばれるところほど、新しい改革を継続している。我われも最も古い海外パッケージツアーの会社だが、昨年の45周年を機に20年振りに企業理念も変更した」と語り、「そのなかから新ブランドのロゴに『いい旅、あたらしい旅。』を採用した」と紹介。「お客様の声を徹底的に商品内容とサービスに生かす努力をし、顧客視点に立った商品づくりを行う」と述べた。

 また、新ブランド設立で安心と品質のいい旅を提供する「JALパック品質」と販売代理店が分かりやすく、売りやすい商品を目指す「販売代理店との共生」、子供連れ商品など、「JALパックならではの『旅育』の提案」の3点を約束すると語り、「JALの再創業と共に、我われも新しくスタートする」と意気込みを語った。

 なお、日本航空(JAL)の路線変更などが商品に影響する可能性は「詳細はまだ分からないが、決まった段階で対応する。新しいJALをいかに売っていくかを主眼にしているので、残った路線でしっかりと数字を増やしたい」と語った。

 昨年上期の販売実績は17万200人、下期は17万6200人の見込み。

華やかに 第35回 「100選」 表彰式と祝賀パーティー、旅館100選35周年特別表彰も

「550人の出席者でにぎわう」

 旅行新聞新社が主催し、全国旅行業協会(ANTA)と日本旅行業協会(JATA)が後援する、新春恒例のイベント「第35回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」および「第30回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第19回プロが選ぶ優良観光バス30選」の表彰式と祝賀パーティーが1月22日、東京都新宿区の京王プラザホテルで開かれた。ホテル・旅館総合100選では石川県・和倉温泉の加賀屋が30年連続の1位を獲得した。表彰式では「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門の入選施設が表彰された。また、旅館100選35周年特別表彰として、30年連続連1位、35年連続トップ10入選を果たした加賀屋と35年連続トップ10入選を果たした山形県・かみのやま温泉の日本の宿古窯が表彰された。表彰式後の祝賀パーティーには約550人の業界関係者が出席し受賞を祝った。

 表彰式で、旅行新聞新社の石井貞徳社長は「このイベントも歴史を重ねて、観光業界の皆様のみならず、一般のユーザー、海外にまで待ち望んでいただき、旅行商品の参考にしていただいていると聞いている。当初1回目のときは、全国8万軒の旅館から100軒を選ぶのは無謀だという声もいただいたが、回を重ねるとはこういうことなんだなと主催者としてたいへんありがたい」とあいさつ。また、最近の宿泊料金の低廉化をあげ、「21世紀は観光の時代だといわれて10年が過ぎようとしているが、業界になかなかいい風は吹いてきていない。よく考えると、我われが未だに20世紀型の営業をしているのかもしれない」と述べ、「価格を下げるのではなく、付加価値のある商品づくりが大事なとき。一人ひとりが知恵を出し合い、スピードアップをして業界を持ち上げていかないと、お客様も我われの方に目を向けてくれないのではないか。今年は寅年。レッツトライの精神で、いろいろなものにトライをしていこう」と語った。

 全国旅行業協会の木村茂男副会長は「私は旅行業を45年やっているが、毎年この時期、100選のニュースが来ると、どこの施設がいいのか再確認し、これを基準にしてやってきた。考えてみると、これは『プロが選ぶ』ではなく『お客様が選ぶ』でもある。それを旅行会社が見て、あそこの施設はいいな、個性的だな、サービスが行き届いているなと評価して、投票している」と紹介。「今、デフレで価格破壊が進み、観光業は厳しい状況が続いている。しかし、価格を下げて、いいもてなしができるわけがない。適正な値段でしっかりしたサービスをすればお客様も納得する。私ども全旅協は全国に約6千の会員がいて、お互いに情報交換している。結果的にお客様に絶対喜んで帰ってもらえる施設を選んでいる。受賞された皆様は自信を持って、観光業界発展のためにがんばっていただきたい」とあいさつした。

 審査委員を代表して、現代旅行研究所代表取締役の野口冬人氏は「旅館を評価するときに前々から時代のエースという言葉を使っている。例えば、ユース・ホステルや民宿、高級旅館など、さまざまな歴史があった。本日ここに集まっている皆様は、まさに今の時代のエース」と総評。「若い方がたくさん出席されていて、とても会場全体が若返って見えた。業界が発展していくためには若い力が必要。喜ばしいこと。不況と盛んに言われているが、それを吹き飛ばすように、旅館や、施設、バス会社の方、皆様に新しい日本の観光を打ち立てていただき、大衆を旅行に誘っていただきたい」と激励した。

 表彰式では総合、施設部門1位の加賀屋(石川県・和倉温泉)、もてなし部門1位の稲取銀水荘(静岡県・稲取温泉)、料理部門1位のホテル秀水園(鹿児島県・指宿温泉)、施設部門2位の白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県・月岡温泉)、企画部門1位の日本の宿古窯(山形県・かみのやま温泉)ら上位10位のホテル・旅館に表彰状と記念品が贈られた。

 観光食事と土産物では浅間酒造観光センター(群馬県長野原)が6年連続で両部門1位に、優良観光バス部門でははとバス(東京都大田区)が9年連続の1位となった。  また、今年は旅館100選35周年を記念して特別表彰を実施。30年連続1位、35年連続トップ10入選を果たした加賀屋と、35年連続トップ10入選を果たした日本の宿古窯が表彰された。

 会場を移した祝賀パーティーでは、旅行会社や案内所、一般関係者も加わり各施設の受賞を祝った。後援団体を代表して日本旅行業協会の米谷寛美理事・事務局次長は「新年会はいくつもあるが、この会が1番華やか。毎年楽しみにしている」とあいさつ。JATAの取り組みとして、「もう一泊もう一度(たび)」や「ようこそ!JAPAN(VJC)」、「もっと!海外へ(VWC)」を紹介。「三位一体で取り組んでいる。厳しい話ばかりしていても仕方ない。今年こそ反転して上がっていく年になると信じ、皆さんと協力して元気に進みたい」と語った。

 来賓としてあいさつした観光庁の甲斐正彰審議官は「昨年、新政権ができてから、国土交通省では、第1の政策として観光が取り上げられている。また、政府がまとめた経済成長戦略のなかでも観光が1つの柱として位置付けられている」と強調。「観光は国際・国内ともに双方向の交流が非常に大事だ。とくに国としてはインバウンド政策に力を入れているが、いずれにせよ国だけで観光立国は実現できない。皆様と一緒に成長していきたい」と語った。

 日本観光協会の吉田正嗣専務理事は、次の旅で何をしたいかを聞いた同協会の調査で、「地元の食材を食べたい」という回答がトップに上がったことや、ツーリズム・マーケティング研究所の海外旅行に関する調査で、どこに行くかよりも、誰と行くかが、動機として逆転したことなどを紹介し、「お客様の志向が変わり、どう対応していくのか、先を見越して努力されていると思う。業界のリーダーである皆様に、回答を出していただきたい」と語った。

 受賞者として登壇した加賀屋の小田真弓女将は「ご支持いただいた皆様に、心より御礼を申し上げたい。と同時に、一つの目標に一緒になって頑張ってくれた社員をほめてあげたい」と喜びを語った。また今秋、台湾にオープンする台湾加賀屋をあげ、「日本の旅館文化の発信に力を入れながら、いろいろなものにトライしていきたい。これからも目標高く一歩一歩、着実に頑張っていきたい」と語った。

 はとバスの松尾均社長は「厳しい状況だが、社員一同、この賞を財産にして、またバネとして使わせていただこうと思う。観光バス事業者として安全運転を第一に、バスガイドをはじめ、社内サービスのさらなるグレードアップをはかり、お客様に満足いただけるように、今年もさらに頑張っていきたい。レッツトライ。新しい試みにも挑戦していく」と語った。

 続いて、選考審査委員特別賞「小規模和風の宿」の表彰式が行われた。受賞施設は三ツ又温泉(秋田県・三ツ又温泉)、吾妻屋(福島県・高湯温泉)、ONSENRYOKAN山喜(栃木県・板室温泉)、たから荘(東京都・蛇の湯温泉)、さかえや(石川県・湯涌温泉)、酒井屋旅館(長野県・美ヶ原温泉)、松宝苑(岐阜県・新平湯温泉)、陶の宿あやとり(静岡県・船原温泉)、美奈川(三重県・湯の山温泉)、御客屋(熊本県・黒川温泉)の10施設。

 最後に今年7月6日に東京都千代田区の帝国ホテルで開かれる第21回「全国旅館おかみの集い」(女将サミット)の運営委員(畠ひで子委員長)が集いへの参加と協力を呼びかけた。