ミュージカル「二十四の瞳」小豆島などで公演

 香川県・小豆島で3月28、30、31日の3日間、ミュージカル「二十四の瞳」(岬の分教場保存会主催)が上演される。壺井栄の原作発表60周年、映画監督・木下惠介の生誕100周年を記念したもので、ミュージカル化は1978年以来34年ぶり。

 昨年12月11日には、小豆島町内のホテルで制作記者発表があり、主演の大石先生役を演じる島田歌穂さんや演出の砂田晋平さんらが出席。島田さんは「二十四の瞳は名作で大きな使命を感じている。自然体で、子どもたちと一緒に生き生きとした舞台を目指していきたい」と抱負を述べた。砂田さんは「震災後、本当の豊かさとは何かをこの名作を通じて発信していきたい」と話した。

 同日には、オーディションで子役に選ばれた地元の子どもたちが集合し、初稽古も行われた。

 小豆島公演は全3回公演で、28日は小豆島オリーブ公園サン・オリーブで午後6時から、30日は土庄町中央公民館で同6時から、31日は同公民館で同2時から。料金はS席4千円、A席3千円。公演は約2時間20分。

 小豆島のほか、315日から48日まで、東京や所沢などで計11公演行う。

 

たくさんの年賀状をありがとう【宮城県】むすび丸係長

     

 宮城県観光PRキャラクターむすび丸係長に全国から260通(1月10日(火)現在)の年賀状が届いた。自身のイラストや応援メッセージなど趣向を凝らした力作を前に、早速お礼の年賀状づくりに精を出すという。

「これからが本当の復興です!!元気に勇気を沢山持って歩いていきましょう!!」、「がんばれ東北!!宮城、東北が希望に満ちた年となりますようにこころよりお祈り申し上げます」といった震災からの復興応援メッセージ、「むすび丸と会えてうれしかった」など、むすび丸と会った際の感想、「ぜひ会いたいので地元に来て」、「むすび丸に会いに、宮城へ行きます」 など、多くの言葉が寄せられた。

昨年は218通の年賀状が届いたというむすび丸係長。今年はさらに多く届いたはがきを前に、「震災後、仙台・宮城【伊達な旅】復興キャンペーンの実施にあわせ、首都圏を中心とした観光PRイベントに多数出演しアピールできたことや、県内イベントにも多数出陣するなど活躍したことでよりたくさんの皆様とお会いすることができました」と、昨年を振り返った。

寄せられた温かい応援メッセージに応えるべく、「今年4月から6月までの3ヶ月間展開する『仙台・宮城【伊達な旅】春キャンペーン』と来年4月から6月までの3ヶ月間展開する『仙台・宮城デスティネーションキャンペーン』のPRを頑張りたい」と意気込を新たにした。

19-22歳のリフト無料 福島県のスキー場で

福島県は県下のスキー場で今シーズン、19歳から22歳までのリフト代を無料にするキャンペーン「雪マジ!ふくしま」を実施しています。

3月31日まで、県内25のスキー場のうち、猪苗代スキー場やあだたら高原スキー場など16のゲレンデが対象。リクルートじゃらんが全国で実施している19歳のリフト代無料化キャンペーン「雪マジ!19」(福島県では20のスキー場が参加)とも効果的に連携をはかりながら、取り組みます。

現地で年齢が確認できる免許証や学生証など、身分証明書を提示するだけでリフト券が発行されます。

詳細は下の福島県(うつくしま観光プロモーション推進機構)のホームページで
http://www.tif.ne.jp/19-22free/

初の高速路線バス、梅田、京都と南港結ぶ

フェリーとの乗り継ぎも合わせた運行に
フェリーとの乗り継ぎも合わせた運行に

 高速ツアーバスの企画・運行事業などを手掛けるウィラー・エクスプレス(村瀬茂高社長)は、11年12月22日から同社初となる乗合許可を受けた高速路線バスの運行を開始した。路線は梅田(大阪)・京都駅と大阪南港の3つのフェリーターミナルを結ぶ。

 運行ルートは、京都駅八条口―WILLERバスターミナル大阪梅田―大阪南港(系統1・かもめフェリーターミナル、系統2・南港フェリーターミナル、系統3・コスモフェリーターミナル)。5つの航路の出航・到着する時刻に合わせて、各フェリーとの乗り継ぎが簡単にできる運行ダイヤに設定した。

 同社によると、事前予約の状況は約9割がインターネットからで予約者の特徴は約8割が30代以下、半数は女性だという。また、フェリーとのセット商品の予約は半数以上。

 各所要時間と運賃は、京都駅八条口―大阪南港が約1時間50分で1千円。WILLERバスターミナル大阪梅田―大阪南港が約30分で500円。

 3月31日の乗車分まで、インターネットからの予約限定ですべて100円引きになるキャンペーンも実施中だ。

14施設から3つ選べる、加賀温泉郷観光クーポン

 石川県の加賀市観光交流機構は3月まで、湯巡りも観光もできるお得なチケット「加賀温泉郷観光クーポン」(700円)を販売している。

 利用できる施設は、北前船の里資料館や、魯山人寓居跡いろは草庵、石川県九谷焼美術館など、片山津温泉や山代温泉、山中温泉、橋立、片野、大聖寺エリアの14の施設。各温泉地の共同浴場、総湯も含む。チケット1枚でこのうち3つを自由に組み合わせて観光、湯巡りができる。

 加賀全体を巡るには巡回バス「キャンバス」が便利。JR加賀温泉駅前のアビオシティ加賀アートギャラリーを起点に、海回り(片山津温泉方面)、山周り(山代温泉方面)の2ルートで、1日乗車券は大人が1千円、2日券は1200円。

過去最悪のペース、全国的に震災関連倒産

 帝国データバンクがこのほどまとめたホテル・旅館の倒産動向調査によると、2011年1―11月のホテル・旅館の倒産は119件で、過去最悪だった08年の123件を上回るペースで推移している。

 3月11日に発生した東日本大震災の影響で、4、5月のホテル・旅館の倒産件数は2カ月連続で過去最高(2000年以降)を更新。さらに、震災関連の倒産は、4月から11月まで21件と17・6%を占める。8月以降は震災関連倒産は減少傾向にあるが、原発事故の影響も大きく、外国人観光客やビジネス需要も大幅な回復が見込めないため、「ホテル・旅館の倒産は高水準で推移していく可能性が高い」(帝国データバンク)としている。1―11月の負債総額は959億2500万円で、このうち震災関連倒産の負債額は全体の26・8%を占める256億9900万円となった。

 地域別にみると、中部が31件(全体の26・1%)でトップ。次いで関東が18件(同15・1%)、東北が16件(同13・4%)と続く。震災関連倒産は東北と中部がともに7件発生。東北では倒産の43・8%を占める。近畿や四国、九州でも震災関連倒産が発生している。

 また、とくに中国や台湾などアジアの玄関口となっている中部や九州では倒産件数が急増している。過去最悪の08年と比較すると、中部が25件から31件に増え、九州は9件から13件に増加した。 

ハウステンボス第22期決算、開業以来初の黒字

ワンピースの「サウザンド・サニー号」が人気に
ワンピースの「サウザンド・サニー号」が人気に

 長崎県佐世保市のリゾート・ハウステンボス(澤田秀雄社長)は昨年12月1日、第22期(2011年9月期、10年10月―11年9月)の決算を発表し、入場者数が前年同期比17%増の179万9千人、売上高が29%増の132億円となったことを明らかにした。

 これで通期の営業利益は10・5億円となり、来場客数と消費単価の増加(前年同期比113%)により、1992年の開業以来初の営業黒字を達成した。

  同社では3月11日の東日本大震災以降、海外客が前年同期比35%の大幅減となったが、関西以西の国内客誘致と消費単価向上に経営戦略を転換。バラ祭りなどの新規シーズン展開や人気アニメ・ワンピースの「サウザンド・サニー号」の就航開始などで、国内客が21%増加した。

 消費単価は前年同期比27%増加し、これにより下期売上高は同33%、18億円増加し、営業利益は7・8億円、経常利益は12・9億円と上期利益額を上回る黒字を確保した。

 23期(11年10月―12年9月)の収支見込みでは、入場者数が前年同期比10万人増の190万人(105・5%)、宿泊者数は1万人増の27万人(103・8%)で売上高が20億円増の152億円(115%)、営業利益13億円、経常利益22億円を見込む。

山陽・九州新幹線、直通1周年CP実施

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 昨年3月に全線開通した九州新幹線と山陽新幹線が直通運転を開始して今年3月に1周年を迎えることから熊本、鹿児島、宮崎3県とJR西日本、JR九州は1月15日から3月31日まで「山陽・九州新幹線直通1周年キャンペーン」を実施する。近畿、中国、九州の運輸局が協力する。

 旅行会社が企画した南九州への往復JR利用商品の利用客に、次回旅行で使用できる「旅行プラン購入割引券」(大人1500円、子供750円)をプレゼント。

 1月15日から9月30日までに、対象のJR利用旅行商品を利用し、南九州を訪問すると、絵葉書や飴など3県からプレゼントも用意される。

 JTBでは山陽・九州新幹線と大阪―札幌間運転で人気の「トワイライトエクスプレス」型車両を組合わせた旅行プランを企画。日本旅行はTV旅番組とタイアップした旅行プランを設定する。

 JR西日本のHP「JRおでかけネット」内では1周年スペシャルサイト内で神戸松蔭女子学院大学の学生が熊本県人吉を取材し、提案した旅プランを公開する。

JTB 12年旅行動向

JTB 12年旅行動向

 JTBがこのほど発表した2012年の旅行動向見通しによると、2011年の震災に伴う旅行減少分の回復で、1泊以上の国内旅行人数は前年比1・5%増の2億8700万人、海外旅行人数は同3・0%増の1740万人。また、訪日外国人数は同25・0%増の780万人と、国内、海外、訪日ともに旅行者数は前年を上回る見込み。

<国内は震災の反動で微増>

 2012年は国内の復興需要の追い風と、震災後の節約・節電ムードへの反動から個人の消費が多少緩む傾向にある。ゴールデンウイーク(GW)と正月を除く週末の3連休が5回と、11年より3回少なくなるが、GWは5月1、2日を含め9連休、お盆は8月11―15日まで5連休と、長期休暇を取りやすい日並びとなる。

<海外は円高恩恵で3.0%増>

 国内旅行は、東京スカイツリー、東京駅丸の内駅舎、渋谷ヒカリエ、ダイバーシティー東京などの開業が相次ぎ首都圏への観光客が増加。大河ドラマ平清盛効果で京都、神戸、広島などゆかりの地への旅行客増加が見込まれる。また、航空事情では、国内のLCC3社が運航を開始する。ピーチアビエーションが3月1日に関西―札幌、福岡線を、エアアジアジャパンが8月に成田―札幌、福岡、那覇線を就航。ジェットスタージャパンも年内の就航を予定し、話題性や格安運賃により新たな旅行需要につながるとみている。

<訪日は25%増の780万人>

 一方海外旅行は、円高基調の継続や、航空便数の増加でアジアなど近隣方面の比重が増加する見込み。近隣方面の増加により、平均消費額は同1・6%減の25万2千円とやや減少。羽田空港再国際化による利便性の認知が進み、深夜発便を利用した旅行が定着。首都圏発の海外旅行の増加が期待される。方面別では、震災後も伸びているシンガポールや、好調をキープする台湾、韓国をはじめ、中国、香港、マカオ、ハワイへの旅行客増加が見込まれる。

 訪日外国人数は、原発事故の影響から現在回復傾向にある台湾、中国、香港に加え、韓国などその他の近隣アジアも回復に向かうと予測。一方、欧米からのビジネス客は回復中だが、観光客の戻りは遅く、放射能への不安が一掃されるまではなお時間がかかる見通し。 

台風被害の3県応援、観光庁長官の感謝状も

 日本旅行業協会(JATA)と全国旅行業協会(ANTA)は共催で1月1日から3月31日までの3カ月間、観光庁長官の感謝状などが贈られる「奈良・和歌山・三重応援キャンペーン」を実施している。昨秋に台風の大きな被害を受けた3県の旅行需要の回復をはかるのが目的。両協会が共催で特定の地域キャンペーンを展開するのは初めて。

 期間中にJATAかANTAの会員会社で3県のうち、1県以上に宿泊する旅行を購入し、その旅の想い出を綴った250字程度のメッセージと、現地で撮影した写真を添付して応募する。優秀作品には、観光庁長官と両協会の会長から感謝状が贈られる。応募は宿泊のみの購入でも可。

 告知は、国内旅行振興キャンペーンポータルサイト「がんばろう!日本」や観光庁、JATA、ANTAの各HPにバナーを設置して行う。応募はキャンペーン専用facebookページ(http://on.fb.me/vOZcuO )から。応募は4月20日まで。優秀作品は計30人を選出。観光庁長官からの感謝状とJATA会長からの感謝状、ANTA会長からの感謝状を各10人ずつ授与する。また、それぞれ5千円相当の副賞も贈る。

 JATAの中村達朗理事長はキャンペーンに「3県にぜひ訪れてほしい」という強い想いを込めたとし、「感謝状はなかなか出るものではないので、旅行の思い出をお寄せいただきたい」と呼び掛けた。キャンセル数など3県の詳しい数字については調査ができていないというが、奈良県十津川村は道路の寸断などが影響したものの、昨年11月初旬から客足が戻り始めたという。