旅行新聞新社が主催する第35回「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」、第30回「プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」、第19回「プロが選ぶ優良観光バス30選」と選考審査委員特別賞「小規模和風の宿」10施設が決まった。総合100選は、石川県・和倉温泉の加賀屋が30年連続1位の栄冠を獲得した。部門別の上位入賞、各賞入選施設を紹介する。表彰式は1月22日、東京・新宿の京王プラザホテルで開かれる。
(関連記事2、4、5面)
「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は全国1万2882の旅行会社(本社主要部門、営業本部、支店、営業所を含む)に投票用紙(専用はがき)を配布。09年10月1―31日までの投票期間中に「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門で優れていると思われる旅館・ホテル、観光・食事施設、土産物施設、観光バス会社を選出してもらった。12月1日には、旅行業団体関係者や旅行作家、旅行雑誌編集者らで構成される「選考審査委員会」が開かれ、100選ランキングが決定した。
◆
「ホテル・旅館」の総合では、加賀屋(石川県・和倉温泉)が30年連続1位という快挙を成し遂げた。2位は稲取銀水荘(静岡県・稲取温泉)、3位は日本の宿古窯(山形県・かみのやま温泉)、4位は白玉の湯泉慶・華鳳(新潟県・月岡温泉)、5位は草津白根観光ホテル櫻井(群馬県・草津温泉)、6位はホテル秀水園(鹿児島県・指宿温泉)、7位は水明館(岐阜県・下呂温泉)、8位は指宿白水館(鹿児島県・指宿温泉)、9位はあかん遊久の里鶴雅(北海道・阿寒湖温泉)、10位は萬国屋(山形県・あつみ温泉)となった。1位の加賀屋と3位の日本の宿古窯は35年連続でトップ10入選。8位の指宿白水館は昨年の10位から2ランクアップ、9位のあかん遊久の里鶴雅は初めてトップ10入りした。また、新たに11軒の施設が総合100選に入選した。
部門別では、「もてなし」部門のトップは稲取銀水荘、「料理」はホテル秀水園、「施設」は加賀屋、「企画」は日本の宿古窯が1位を獲得。
30回目を迎えた「プロが選ぶ観光・食事施設100選」の1位は浅間酒造観光センター(群馬県・長野原)、2位はザ・フィッシュ(千葉県・浜金谷)、3位は佐久乃おぎのや(長野県・佐久インター)、4位は阿蘇ファームランド(熊本県・阿蘇)、5位は磐梯日光店(栃木県・日光)、6位は伊達の牛たん本舗(宮城県・仙台)、7位はSUWAガラスの里(長野県・諏訪)、8位はサッポロビール園(北海道・札幌)、9位は平泉レストハウス(岩手県・平泉)、10位はアサヒビール園(北海道・札幌)の順。
「プロが選ぶ土産物施設100選」の1位は浅間酒造観光センターで、6年連続で両部門の1位に輝いた。2位は蔵元 綾 酒泉の杜(宮崎県・綾)、3位は上杉城史苑(山形県・米沢)、4位はえびせんべいの里(愛知県・美浜)、5位は庄内観光物産館ふるさと本舗(山形県・鶴岡)、6位はお菓子の城那須ハートランド(栃木県・那須)、7位は日光ろばたづけ鬼怒川店(栃木県・鬼怒川)、8位は庵古堂(群馬県・伊香保)、9位はいちごの里(栃木県・小山)、10位は益子焼窯元共販センター(栃木県・益子)がトップ10にランクインした。
第19回「プロが選ぶ優良観光バス30選」では、はとバス(東京都大田区)が9年連続で1位。2位は名阪近鉄バス(愛知県名古屋市)、3位は名鉄観光バス(愛知県名古屋市)、4位は三重交通(三重県津市)、5位は山交バス(山形県山形市)、6位は三八五バス(青森県八戸市)、7位は日の丸自動車興業(東京都文京区)、8位はアルピコハイランドバス(長野県松本市)、9位は新潟交通観光バス(新潟県新潟市)、10位は神奈中観光(東京都町田市)が上位入選を果たした。 選考審査委員特別賞「小規模和風の宿」に推薦された10施設は4面で紹介している。