「32人が4県の観光地視察、中国、韓国、台湾、香港の旅行会社など」 四国4県の魅力をPRし、東アジア地域からの外国人観光客増加をはかろうと、国土交通省四国運輸局と四国ツーリズム創造機構、四国ブロック広域観光振興事業推進協議会は11月16日から20日までの5日間、「四国インバウンド・フェア2009」を実施した。
インバウンドフェアは国の訪日促進キャンペーン「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の一環として04年から毎年開いているもので、今回は中国、韓国、台湾、香港の旅行会社やマスコミなど32社32人を招へいし、国別に4泊5日(韓国は3泊4日)の視察ツアーを行った。
道後温泉や高知城、大歩危・祖谷、栗林公園など4県の観光地を巡り、中国と台湾の一行は、大型ショッピングセンターも訪れ、品ぞろえなどをチェックした。
19日には高松市内のホテルで商談会と歓迎レセプションを開き、四国のホテル・旅館や観光施設関係者、団体など約70社が集まり、四国への送客を呼びかけた。
宮村弘明四国運輸局長は「世界的な景気後退などの影響で訪日旅行が大きく落ち込むなか、より強力な外客誘致策が必要だ。四国では今年7月、官民一体の新組織として四国ツーリズム創造機構が発足し、さまざまな取り組みを展開している。豊かな自然、歴史・文化、食、アートなど観光資源が豊富な四国への送客をお願いしたい」と呼びかけた。
真鍋武紀香川県知事は「インバウンド事業を効果的に進めるには、市場の動向や旅行者のニーズの把握、受入態勢の整備などが重要で、単独の観光スポットではなくストーリーを持った広域的な展開が不可欠。香川県では来年7月19日から10月31日まで、現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭を実施し、世界に向けて瀬戸内海を発信する」と話した。
レセプションでは香川県の食材を生かした料理の提供や「讃岐国分寺太鼓とサヌカイト」の披露も行い、招へい者との交流をはかった。