「100選」の中間集計 2回目

 旅行新聞新社が主催する新春恒例のイベント「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」。35回目の投票が今年も10月1日から始まった。締め切りは10月末日。全国の旅行会社からの投票に基づき、「ホテル・旅館100選」と「観光・食事、土産物施設100選」および「優良観光バス30選」をそれぞれ選出する。「ホテル・旅館100選」で投票のあった施設を、前号に引続き中間集計として発表する。(順不同)

 【北海道】  第一滝本館▽登別石水亭▽あかん遊久の里鶴雅▽知床第一ホテル▽知床グランドホテル北こぶし▽登別グランドホテル▽支笏湖第一寶亭留翠山亭▽十勝川温泉第一ホテル▽ホテル網走湖荘▽丸駒温泉旅館▽ホテル大平原▽望楼NOGUCHI登別▽御園ホテル▽ホテル大雪▽登別万世閣▽ホテル鹿の湯▽章月グランドホテル▽ホテルノイシュロス小樽

 【青森県】  花禅の庄▽浅虫観光ホテル▽奥入瀬渓流ホテル▽まかど温泉富士屋ホテル▽南田温泉ホテルアップルランド▽ホテルニュー薬研▽ホテルグランメール山海荘▽古牧温泉青森屋▽稲垣温泉ホテル花月亭▽南津軽錦水

 【岩手県】  佳松園▽浄土ヶ浜パークホテル▽ホテル志戸平▽ホテル紫苑▽結びの宿愛隣館▽長栄館▽滝の湯いつくし園▽山水閣▽ホテル対滝閣▽ホテル森の風鶯宿▽ホテル千秋閣▽陸中海岸グランドホテル▽愛真館▽花ごころの宿渡り▽幸迎館

 【宮城県】  松島ホテル一の坊▽篝火の宿緑水亭▽鳴子観光ホテル▽南三陸ホテル観洋▽ホテル海風土▽ホテル壮観▽伝承千年の宿佐勘▽ホテル王将華夕美▽ホテル松島大観荘▽遠刈田ホテルさんさ亭▽ホテルニュー水戸屋▽鷹泉閣岩松旅館▽ホテルきよ水▽名湯の宿鳴子ホテル▽La楽リゾートホテルグリーングリーン▽ゆづくしの宿一の坊▽秋保フォレスト岩沼屋▽花ごころの湯新富亭▽深山荘高見屋差▽ますや  【秋田県】  海と入り陽の宿帝水▽男鹿観光ホテル▽湯瀬ホテル▽姫の湯ホテル▽セイコーグランドホテル▽男鹿グランドホテル▽さとみ▽妙の湯▽雄山閣▽鶴の湯温泉

 【山形県】  たちばなや▽八乙女▽日本の宿古窯▽萬国屋▽月岡ホテル▽上杉の御湯御殿守▽展望露天の湯有馬館▽天童ホテル▽ニュー村尾浪漫館▽ほほえみの宿滝の湯▽蔵王国際ホテル▽葉山館▽河鹿荘▽仙峡の宿銀山荘▽ホテル満光園▽海辺のお宿一久▽遊水亭いさごや▽つたや肘折ホテル▽蔵王四季のホテル▽亀や▽華夕美日本海▽湯坊いちらく▽いきかえりの宿瀧波▽天神の御湯あづま屋▽ホテル王将▽ゆめみの宿観松館▽愉海亭みやじま▽竹屋ホテル▽九兵衛旅館▽天神の湯あづま屋▽鹿又屋旅館

 【福島県】  匠のこころ吉川屋▽八幡屋▽ホテル華の湯▽大川荘▽庄助の宿瀧の湯▽丸峰観光ホテル▽スパリゾートハワイアンズ▽四季彩一力▽御宿東鳳▽陽日の郷あづま館▽山房月之瀬▽山水荘▽舌鼓の宿浜とく▽御宿かわせみ▽旅館玉子湯▽東山グランドホテル

 【茨城県】  五浦観光ホテル別館大観荘▽筑波山江戸屋▽思い出浪漫館▽筑波山ホテル青木屋∇山海館∇大洗ホテル  【栃木県】  あさや▽宿屋伝七▽伴久ホテル▽花の宿松や▽鬼怒川グランドホテル夢の季▽きぬ川ホテル三日月▽日光千姫物語▽ホテルニュー塩原∇若竹の庄▽湯ったりの宿松楓楼松屋▽彩り湯かしき花と華▽鬼怒川観光ホテル∇本家伴久萬久旅館∇鬼怒川パークホテルズ∇ホテルサンシャイン益子舘∇ホテル鬼怒川御苑∇ホテルサンシャイン鬼怒川▽山水閣▽那須ビューホテル

 【群馬県】  四万やまぐち館▽花のこころ和のこころ水上館▽福一▽草津温泉ホテル櫻井▽ホテル木暮▽旅館たにがわ▽温泉三昧の宿四万たむら▽万座温泉日進舘▽舌切雀のお宿ホテル磯部ガーデン▽源泉湯の宿松乃井▽望雲▽ホテル天坊▽香雲館▽ホテル高松▽豆腐懐石猿ヶ京ホテル▽奈良屋▽古久家▽ホテル松本楼▽旅館万座亭▽金盛舘せゝらぎ▽法師温泉長壽館▽草津ホテル▽草津ナウリゾートホテル▽辰巳館▽別邸仙寿庵▽吟松亭あわしま▽湯畑源泉大東館▽老神観光ホテル観山荘▽ホテルふせじま▽ホテル軽井沢1130▽四万グランドホテル▽昔心の宿金みどり▽大阪屋

 【千葉県】  満ちてくる心の宿吉夢▽鴨川グランドホテル▽鴨川ヒルズリゾートホテル▽鴨川館▽鴨川ホテル三日月▽海の湯宿花しぶき

 【東京都】  澤の屋▽水月ホテル鴎外荘∇助六の宿貞千代▽浅草ビューホテル▽ウエスティンホテル東京

 【神奈川県】  天成園▽海石榴▽ふきや▽山翠楼

 【山梨県】  慶雲館▽銘石の宿かげつ▽ホテル鐘山苑▽若草の宿丸栄▽山岸旅館▽ホテルふじ▽湖山亭うぶや▽秀峰閣湖月▽ホテル君佳▽ホテル甲斐路▽下部ホテル▽富士レークホテル▽ホテル八田▽華やぎの章慶山▽石和常磐ホテル

 【長野県】  旅館花屋▽藤井荘▽ホテル翔峰▽ホテル椿野▽上諏訪温泉浜の湯▽街道浪漫おん宿蔦屋▽ホテル白樺荘▽上林ホテル仙壽閣▽緑翠亭景水▽ホテル木曽路▽野沢グランドホテル▽ホテルやまぶき▽つたや季の宿風里▽立山プリンスホテル▽山野草の宿二人静▽白船グランドホテル▽あぶらや燈千▽旅の宿滝の湯▽よろづや▽明神館▽双泉の宿朱白▽月下美人▽常盤館▽ホテル清風園▽湯元ホテル阿智川▽斎藤ホテル▽ユルイの宿恵山▽蓼科グランドホテル滝の湯▽ぬのはん▽昼神グランドホテル天心▽日長庵桂月▽RAKO華乃井ホテル▽中松屋▽清風荘▽七草の湯▽湯多利の里 伊那華▽山翠▽笹屋ホテル▽七味温泉ホテル渓山亭▽五龍館▽亀清旅館▽蓼科温泉ホテル親湯▽白馬アルプスホテル▽高峰温泉▽唐沢鉱泉

 【新潟県】  白玉の湯泉慶・華鳳▽四季を彩る湯沢グランドホテル▽水が織りなす越後の宿双葉▽ホテル清風苑▽ゆもとや▽四季の宿みのや▽ホテル小柳▽ホテル摩周▽夕映えの宿汐美荘▽風雅の宿長生館▽赤倉ホテル▽日本海の天守閣岬館▽ホテル吾妻▽大観荘せなみの湯▽佐取館▽綿々亭綿屋▽越路荘▽和泉屋▽月岡ニューホテル冠月▽著莪の里ゆめや▽温泉御宿龍言

 【静岡県】  いなとり荘▽ホテル九重▽坐漁荘▽稲取銀水荘▽下田セントラルホテル▽季一遊▽ホテルカターラ福島屋▽柳生の庄▽観音温泉▽堂ヶ島ニュー銀水▽稲取東海ホテル湯苑▽きらの里▽桂川▽ホテル伊豆急▽ホテルサンハトヤ▽堂ヶ島温泉ホテル▽楽山やすだ▽ホテルウェルシーズン浜名湖▽瑞の里○久旅館▽熱川プリンスホテル▽あさば▽つるや吉祥亭▽堂ヶ島小松ビューホテル▽望水▽観音温泉▽西伊豆クリスタルビューホテル▽館山寺レイクホテル花乃井▽赤沢温泉ホテル▽舘山寺サゴーロイヤルホテル▽焼津グランドホテル∇あたみ百万石▽ホテルアンビア松風閣▽嵯峨沢館▽湯回廊菊屋▽花のおもてなし南楽▽熱海後楽園ホテル▽羽衣ホテル▽清流荘▽大沢温泉ホテル依田之庄▽大観荘▽落合楼村上▽青山やまと▽海辺のかくれ湯清流

 【愛知県】  ホテル東海園▽ホテル竹島▽ひがきホテル▽源氏香▽旬景浪漫銀波荘▽名鉄犬山ホテル▽日間賀観光ホテル▽伊良湖ガーデンホテル▽ホテル日間賀荘▽吉良観光ホテル▽冨士見荘▽ホテルたつき▽天空海遊の宿末広▽魚友▽ホテルシーパレスリゾート

 【三重県】  戸田家▽風待ちの湯福寿荘▽ホテル花水木▽鳥羽シーサイドホテル▽サン浦島悠季の里▽賢島宝生苑▽シーサイドホテル鯨望荘▽ホテル芭新萃▽ホテル季の座▽鳥羽ビューホテル花真珠

 【岐阜県】  本陣平野屋花兆庵▽岐阜グランドホテル▽水明館▽高山グリーンホテル天領閣▽穂高荘山月▽ひだホテルプラザ▽ホテルくさかべアルメリア▽旅館御岳▽奥飛騨ガーデンホテル焼岳▽湯之島館▽ホテル穂高  【富山県】  金太郎温泉▽宇奈月国際ホテル▽延楽▽ホテル立山▽延対寺荘▽宇奈月グランドホテル▽永芳閣

 【石川県】  加賀屋▽瑠璃光▽法師▽雄山閣▽ゆのくに天祥▽辻のや花乃庄▽日本の宿のと楽▽花紫▽茶寮の宿あえの風▽花つばき▽たちばな四季亭▽ホテル百万石▽お花見久兵衛▽松籟荘千味万彩▽ゆ湯の宿白山菖蒲亭▽宿守屋寿苑▽ゆけむりの宿美湾荘▽厨八十八▽みどりの宿萬松閣▽ホテル高州園▽銀水閣▽想い出づくり百峰閣▽吉田屋山王閣▽加賀観光ホテル▽紅柿荘

 【福井県】  まつや千千▽グランディア芳泉▽あわらグランドホテル▽あわら温泉美松

 【滋賀県】  びわ湖花街道▽暖灯館きくのや▽旅亭紅葉▽里湯昔話雄山荘▽京近江▽紅鮎▽浜湖月▽ホテルレイクヴィラ▽湯元舘

 【京都府】  松園荘保津川亭▽京都ホテルオークラ▽嵐山辨慶▽柊家▽旅庵花月▽おもてなしの宿渓山閣▽千松▽油屋▽渡月亭▽聖護院御殿荘

 【兵庫県】  淡路インターナショナルホテル・ザ・サンプラザ▽佳泉郷井づつや▽ホテル金波楼▽西村屋ホテル招月庭▽有馬グランドホテル▽朝野家▽ホテルニューアワジ▽銀波荘▽赤穂ロイヤルホテル▽奥城崎シーサイドホテル▽月光園

 【奈良県】  さこや

 【和歌山県】  ホテル中の島▽かつうら御苑▽ホテル浦島▽白良荘グランドホテル▽花いろどりの宿花游▽紀州・白浜温泉むさし▽大阪屋ひいなの湯▽高野山温泉福智院▽柳屋

 【鳥取県】  華水亭▽皆生つるや▽三朝館▽依山楼岩崎▽皆生グランドホテル天水▽花屋別館▽三朝温泉後楽▽斉木別館

 【島根県】  曲水の庭ホテル玉泉▽佳翠苑皆美▽玉造グランドホテル長生閣▽白石家▽華仙亭有楽

 【岡山県】  湯郷グランドホテル▽鷲羽ハイランドホテル▽八景▽せとうち児島ホテル▽清次郎の湯ゆのごう館▽癒しの宿輝乃湯▽季譜の里

 【広島県】  宮島グランドホテル有もと▽石亭▽ホテル鴎風亭▽みやじまの宿岩惣▽景勝館漣亭▽ホテル清風館▽ホテルみや離宮

 【山口県】  萩観光ホテル▽大谷山荘▽北門屋敷▽西の雅常盤▽白木屋グランドホテル▽錦帯橋温泉ホテルかんこう▽湯本観光ホテル西京▽ホテル松政▽ホテルかめ福▽名勝山水園▽松田屋ホテル

 【徳島県】  和の宿ホテル祖谷温泉

 【香川県】 湯元こんぴら温泉華の湯紅梅亭▽琴平グランドホテル桜の抄▽石灯りの館花樹海▽湯元ことひら温泉琴参閣▽リゾートホテルオリビアン小豆島

 【愛媛県】  ふなや▽道後舘▽道後プリンスホテル▽大和屋本店

 【高知県】  城西館▽三翠園▽土佐御苑▽足摺パシフィックホテル花椿

 【福岡県】  ほどあいの宿六峰舘▽大丸別荘

 【佐賀県】  萬象閣敷島▽和多屋別荘▽唐津シーサイドホテル▽ホテル桜▽ホテル華翠苑▽ホテル春慶屋

 【長崎県】  新湯ホテル▽雲仙宮崎旅館▽東園▽旅亭半水盧▽平戸千里ケ浜温泉ホテル蘭風▽矢太樓▽ホテル東洋館▽国際観光ホテル旗松亭▽有明ホテル▽かねや別館▽伊勢屋旅館

 【熊本県】  三愛高原ホテル▽杖立観光ホテルひぜんや▽黒川荘▽清流山水花あゆの里▽望月旅館▽観光ホテル天草屋▽丸小ホテル

 【大分県】  由布院玉の湯▽ホテル白菊▽花菱ホテル▽杉乃井ホテル▽亀の井別荘▽九重悠々亭▽由布院ことぶき花の庄▽ホテル三泉閣

 【宮崎県】  青島グランドホテル▽酒泉の杜綾陽亭▽宮崎観光ホテル

 【鹿児島県】  指宿白水館▽霧島山上ホテル▽ホテル秀水園▽指宿フェニックスホテル▽旅館吟松▽指宿シーサイドホテル▽指宿海上ホテル▽城山観光ホテル▽霧島国際ホテル▽霧島ホテル▽霧島いわさきホテル▽屋久島いわさきホテル

 【沖縄県】  はいむるぶし▽リザンシーパークホテル谷茶ベイ▽リゾートホテル久米アイランド▽南の美ら花ホテルミヤヒラ▽カヌチャベイホテル&ヴィラズ▽ホテル日航八重山▽ホテルムーンビーチ▽沖縄残波岬ロイヤルホテル▽ラグナガーデンホテル

延べ宿泊数7.9%減、旅館稼動率は45.6%、宿泊旅行統計 4-6月

 観光庁がまとめた宿泊旅行統計調査(09年4―6月)によると、延べ宿泊者数は前年同期比7・9%減の6742万人泊。都道府県別上位は東京都が811万人泊、北海道が523万人泊、千葉県が338万人泊。以下、大阪府、静岡県と続き、上位5県で全体の3割超のシェアを占めた。

 増加したのは同4・3%増の石川県、同2・8%増の沖縄県、同1・8%増の長野県、同0・6%増の新潟県の4県。一方、滋賀県が同23・1%減、京都府が同20・3%減と大幅減となった。

 外国人延べ宿泊者数は同31・8%の410万人泊。宿泊者全体に占める割合は6・1%。都道府県別上位は東京都が152万人泊、大阪府が46万人泊、千葉県が32万泊。国籍別では1位が台湾、2位がアメリカ、3位が中国。上位3カ国で全体の約4割を占めた。

 同一施設における1人当たりの平均宿泊数は1・25泊、外国人は1・57泊とやや長め。都道府県別では、沖縄県が1・60泊、京都府が1・47泊。

 全国平均の客室稼働率は旅館が45・6%、リゾートホテルが44・3%、ビジネスホテルが58・7%、シティホテルが62・3%。

 調査は従業員数10人以上のホテル、旅館および簡易宿泊所1万38施設を対象に行い、回収率は72・7%だった。

お台場の夜景など、日の丸 新たに2コース運行

 日の丸自動車興業(東京)は東京都内を運行する定期観光バスの2回建てオープントップンバス「スカイバス東京」に、東京タワーやレインボーブリッジのほか、お台場の夜景なども楽しめる2コースを10月10日から新たに設けた。これで既存の「皇居・銀座・丸の内」コースと合わせて3コースになった。

 「お台場夜景コース」のルートは皇居―東京タワー―レインボーブリッジを経由して、お台場アクアシティへ。ここでは下車して60分間の休憩を取る。その後はレインボーブリッジ―築地―銀座―日比谷を走る。出発時刻は18時30分で、所要時間は約120分。料金は大人2千円、子供1千円。

 一方、「東京タワー・レインボーブリッジコース」は、レインボーブリッジまで夜景コースと同ルートをたどり、この後は勝どき―築地―銀座を回る。所要時間は約60分で、すべて車窓観光。料金は大人1700円、子供800円。出発時刻は10時20分、11時40分、12時20分、13時40分、14時20分、15時40分、16時20分、17時40分。 両コースともJR東京駅前の三菱ビル発着で、運行は1月1日を除く毎日。

パーティーに約500人参加、日本酒で乾杯推進会議 3万人の会員獲得目指す

 日本酒で乾杯推進会議(代表=石毛直道国立民族学博物館名誉教授)は10月2日、東京都内で総会・フォーラムと、パーティーを開き、約500人の会員が参加した。

 同会議は「日本酒で乾杯!」という言葉を象徴とし、国内で失われつつある日本文化を広く啓蒙していこうと2004年に設立された。活動方針などに関しては、学術や芸術、食文化、スポーツなどの各界有識者で組織する「100人委員会」を中心に議論を重ね、総会・フォーラムや地方大会などの開催にも取り組んでいる。

 総会では石毛代表が会議の活動について報告。引き続いて行われたフォーラムでは、備中神楽「酒造りと大蛇退治」の上演や「酒と芸と」と題して、俳優の小沢昭一氏と民俗学者の神崎宣武氏が対談した。

 パーティーでは、全国の酒造メーカーが持ち寄った55種類の日本酒が並び、参加者はそれぞれの特徴を楽しんだ。

 現在の会員数は約2万2千人。事務局を務める日本酒造組合中央会では、3万人の会員獲得を目指して、広報活動に力を入れている。年会費などは無料。

 問い合わせ=推進会議事務局 電話03(3501)0108。

産業観光まちづくり大賞、金賞は北九州市に(09.10.11日号)

「受け入れ体制作り」を評価

 全国産業観光推進協議会は、第3回「産業観光まちづくり大賞」を決めた。金賞は北九州市(福岡県)が受賞し、銀賞は函館市(北海道)と益子アートウォーク実行委員会(栃木県)が、また特別賞には横須賀市・横須賀集客実行委員会・トライアングル(神奈川県)、YKK・黒部市(富山県)が選出された。表彰式は10月22日の「全国産業観光フォーラム」(群馬県富岡市)開会式で行う。

 同賞は2007年度に創設。産業観光による観光まちづくりを実践している優れた事例を表彰する制度。審査は受入側と訪問側の双方にメリットあるビジネスモデルになっているか、また継続性があるかなどを主な評価点としたという。第1回の金賞は名古屋観光コンベンションビューロー、第2回は浜松観光コンベンションビューローが受賞した。

 北九州市は39事業所が産業観光振興に協力し、重工業から家庭用品まで多種多様な工場見学を実施している。周辺には北九州イノベーションギャラリーなどの公的学習施設や産業遺産もあり、産業観光資源は豊富なうえ、「北九州エコタウン」では26の事業が展開され、環境をテーマとした幅広い産業観光ができる。また、官民が連携し事業所担当者との意見交換会や観光ガイドの交流会など受け入れ体制作りにも取り組んでいる。

 審査では、北九州市は国を代表する素材型産業の集積地で、かつての公害問題を克服し、環境都市、ミュージアム都市として再生した手法は国内だけでなく世界でもモデルとなっているとし、受入れ事業所との定期的な会合で共に受入れ体制を検討、良好な関係を維持している点を評価した。

 また、21世紀のテーマである産業と環境との共生・調和を一つの資源とし、修学旅行の産業観光体験学習プログラムなどを中心に積極的なプロモーションを行っており、多くの学生が訪れているという。同市の08年の産業観光見学者数は約28万人で、海外からも約2万人を数える。

十日町で棚田サミット(09.10.11日号)

 全国の棚田(千枚田)を持つ市町村や棚田保全に取り組む団体などが集まる「第15回全国棚田(千枚田)サミット」が、10月16―17日に新潟県十日町市で開かれる。生産の場としての水田にとどまらず、環境保全や文化・歴史遺産としての棚田保全の意義や必要性を理解し合い、中山間地域の維持活性化を目指す。

 16日は松代総合体育館で午後12時30分から開会式と基調講演を行い、2時から市内の棚田見学(4カ所)。基調講演は酒井富夫富山大学極東地域研究センター教授による「中山間地域の農業構造改革 もうひとつの農業を考える」。6時からは全体交流会。17日は午前9時から分科会(5分科会=地域の自然と棚田の関わり▽皆で支える棚田の農業▽棚田と地域振興の取り組み▽スローライフと棚田のつながり▽棚田と震災復興の取り組み)。午後12時30分から事例発表、分科会のまとめ、閉会式。場所は地場産業振興センターほか。参加費はサミットが3千円、全体交流会が4千円。

 問い合わせ=サミット実行委員会事務局 電話025(597)2222。

大規模な海外プロモーション展開、ビジット・ジャパン・イヤー2010(09.10.11日号)

 観光庁と日本政府観光局(JNTO)は、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)最終年の2010年を「ビジット・ジャパン・イヤー(VJY)」と位置づけ、大規模な海外プロモーション事業を展開する。

 今年10月からは、訪日旅行の海外重点12市場を中心に、1市場最低3000万円をかけたオープン懸賞をスタートする。同キャンペーンは海外政府観光局や外国の航空会社などの協力を得て、ウェブサイト上で広く応募者を募り、簡単なアンケートに答えると、日本への往復航空券や東京ディズニーリゾート(TDR)やユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)などの入場券が当たる。

1-8月で倒産は73件、ホテル・旅館経営業者の倒産動向調査(09.10.11日号)

「業歴30年以上が半数」

 今年1月から8月までのホテル・旅館の倒産件数は73件となり、2005年以降で過去最多を記録した08年(1―8月で84件)に次ぐ2番目のペース――帝国データバンクがまとめた「ホテル・旅館経営業者の倒産動向調査」によるもので、世界的な不況により観光やビジネス需要が低迷し今まで以上に競争の激化を招き、ホテル・旅館業者を取り巻く環境は厳しさを増しているという。

 調査によるとホテル・旅館経営業者の倒産は、06年から08年にかけて3年連続で増加している。09年1―8月は前年同期に比べ13・1%減少しているものの、08年に次ぐペースで推移している。

 一方、負債総額をみると、年々減少基調にあり、倒産の小型化が進んでいる。従業員数別でも10人未満が53・4%と半数以上を占めている。  負債額別にみると1―5億円未満が25件と最も多く、次いで10―50億円未満が17件、1―5千万円未満が12件。ここ数年は負債1億円未満の小規模倒産が増えており、全体に占める割合は増加傾向にあるという。なお、100億円以上は1件の発生で、大型倒産は減少している。

 従業員別では、10人未満の小規模業者が39件で最も多く、続いて10―50人未満が25件、50―100人未満が7件の順。300人以上の大規模業者は05年以降、発生していない。

 業歴別にみると、業歴30年以上の事業者が37件(構成比50・7%)となり、いわゆる「老舗倒産」が半数を超えていることが分かった。次いで20―30年未満が14件、15―20年未満が7件。なお、業歴10年未満も10件発生している。  地域別では関東が18件でトップとなり、次が中部の14件、東北の12件。トップの関東のうち最も件数の多いのは東京で6件、続いて茨城、群馬の各4件になる。

 今後の見通しについては、高速道路のETC割引や民主党がマニュフェストに掲げている高速道路の無料化などの好材料はあるとしながらも、「新型インフルエンザ流行による旅行客減少の影響が懸念されるうえ、出張などのビジネス需要も大幅な回復は見込めない」とし、「倒産は高い水準で推移していく」とみている。 

ふじのくにから海外へ、富士山静岡空港パスポートCP(09.10.11日号)

 日本旅行業協会(JATA)のVWC2000万人推進室は12月31日まで、富士山静岡空港と静岡県空港部就航促進室と連携し、地域発のパスポート取得キャンペーン「ふじのくにから海外へ」を実施している。パスポートの取得率向上と空港の利用促進が狙い。

 キャンペーン内容は、期間中に同空港から海外旅行に出発した人を対象に、応募者の中から174人に海外パッケージ旅行などが当たるというもの。賞品は海外旅行ペア3組のほか、海外航空券、静岡県内ホテル宿泊券など。ダブルチャンスとして県内に住民登録があり、今年4月1日以降にパスポートを取得して期間中に海外へ出発した人には、もれなくオリジナルグッズをプレゼントする。応募は同空港ターミナル1階の旅行会社団体受付カウンターにある応募箱などで受付ける。

 澤邊宏VWC2000万人推進室長は、取り組みを通して「1人でも多くの人に海外に出かけていただきたい」と語った。なお、同空港には大韓航空とアシアナ航空、中国東方航空が国際定期路線として乗り入れているが、路線が限られていることから「ほかの国内空港で乗り継いで海外に出るケースも応募可能」という。 

感染症風評被害対策、マスコミの「報道」も議論(09.10.11日号)

 観光庁は9月29日、有識者などで構成する「感染症発生時における観光関連産業リスクマネジメント検討会」を開いた。第2回となる今回は、同庁が作成した「観光関連産業における感染症風評被害対策マニュアル」の素案や、マスコミの報道姿勢などについて意見を交わした。

 同会は、観光団体や各省庁、地方自治体、学識者、報道機関などが委員となり、新型インフルエンザ発生で影響を受けた観光関連産業が、今後の感染症発生時の影響を最小限に食い止める方策を検討するのが狙い。感染症に対する業界共通のマニュアルを作成し、関係者がとるべき対策を共有する。  会議は、まず類似事例の調査結果や対策マニュアルの素案について観光庁側が説明した。また、マニュアルができるまでの対策として「観光関連産業において直ちに取り組むべき対策」(案)も発表し、(1)情報収集の徹底等(2)さらなる感染拡大に備えた対応の検討(3)予約客等に対する的確な情報提供――を提案した。

 これを受けた意見交換の場では、日本旅行業協会(JATA)理事・事務局長の奥山隆哉氏がマニュアルについて、「旅行者の過剰反応への対応」や「取消料収受の原則の確認」などを盛り込むことを要望した。また、「お客様への情報発信をどのように行っているか、旅館・ホテル側と旅行会社でお互いに協調して共有する場が現在ないので、BtoCに関する情報交換にも触れてほしい」とした。パームコンサルティング・グループ代表の伊原正俊氏は、「知識の部分とアクションプランが混在している」と指摘。とくにアクションの部分は「もっと具体的にしないと、マニュアルにならないのでは」と述べた。

 また、読売新聞東京本社編集局社会部次長の原口隆則氏は「『風評』というのは、ありもしない噂のことでマニュアルのなかで『繰り返される報道による風評被害』と記すのは、マスコミが助長して報道する前提で書かれている。現場の観光関係の方が、風評被害と感じて作成するマニュアルならいいが、国が出すマニュアルで記すと、報道機関は反発を覚える」と語った。これに対し、全国旅館生活衛生同業組合連合会厚生委員会委員長の野澤幸司氏は「実際に報道で被害に遭ったと感じている側からすると、発生当初は仕方ないが、その後、収縮する報道も考えてほしい」と意見した。また、新型インフルエンザに対しては「通常の季節性インフルとの比較などを併せてだしてもらうと分かりやすい。皆が安心するような発表、情報を」と要望した。

 一方、NHK報道局社会部デスクの小林潤氏は「とくに新型インフルエンザの場合は、当初は得体が知れなかった。国民を守る報道の視点からすると、最悪の事態を想定した報道にならざるを得ない」と語った。マニュアルのなかでは「平時の対応を充実させるべき。平常時に報道機関とのパイプや話し合いの場を作るというような具体的なことを記したほうがいい」とアドバイスした。