鉄印帳「東北・道南エリア版」、10月4日から新たに販売

2024年9月20日(金)配信

鉄印帳 東北・道南エリア版の表紙

 「鉄印帳」事業を共同で展開する第三セクター鉄道等協議会と読売旅行、旅行読売出版社、日本旅行は、東北鉄道協会と協力し、「鉄印帳 東北・道南エリア版」を10月4日(金)から売り出す。

 「鉄印帳」は、2020年7月から三セク協に加盟する40の鉄道会社で開始した。現在、鉄印を集める人は順調に増えている一方、40社すべての鉄印を集めるのは大変といった声もあり、全国を巡るハードルの高さが、鉄印ファン拡大のネックになっていたという。

 そこで、鉄印をより手軽に集められるようにエリアを限定した「鉄印帳」を企画。第1弾として「鉄印帳 東北・道南エリア版」を販売する。既存の三セク協北海道・東北地区の会員8社に、6社を新たに加えた計14社の鉄印を集めるもの。

 新しい鉄道が加わることで「鉄印帳」の魅力をさらに高めていくとともに、東北エリアにおける旅行者の周遊促進や滞在時間の増加などの効果を期待している。今後は各地のエリア版を企画し、連携する鉄道会社をさらに増やしていく計画だ。

 「鉄印帳 東北・道南エリア版」は、縦160ミリ×横115ミリ、中面24ページ。予価は税込1650円。参加鉄道会社の指定窓口で販売開始する。

 同鉄印帳の参加鉄道会社14社は、次の通り。

 道南いさりび鉄道▽青い森鉄道▽弘南鉄道▽津軽鉄道▽青函トンネル記念館▽三陸鉄道▽IGRいわて銀河鉄道▽秋田内陸縦貫鉄道▽由利高原鉄道▽山形鉄道▽仙台空港鉄道▽阿武隈急行▽福島交通(飯坂線)▽会津鉄道

ネスタリゾート神戸と流通科学大学が連携協定 観光振興や地域経済の活性化目指す

2024年9月20日(金) 配信

協定調印式のようす

 ネスタリゾート神戸(田中淳社長、兵庫県三木市)と流通科学大学(清水信年学長、兵庫県神戸市)は9月18日(水)、包括連携協定を結んだ。観光振興や地域経済の活性化などの分野で相互に協力し、活力ある地域づくりと大学における教育や研究の発展に寄与することを目指す。

 主な連携事項は①観光振興や地域経済の活性化に関すること②特色ある地域づくりに関すること③教育・文化の振興に関すること④人材育成に関すること⑤学術研究に関すること⑥そのほか流通科学大学及びネスタリゾート神戸が協議して必要と認める事項――の6項目。

NAA、韓国から航空燃料CEF輸入 脱炭素化と安定供給つなげる

2024年9月20日(金) 配信

千葉港に着岸するCEF輸入船

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)はこのほど、伊藤忠商事(石井敬太社長、東京都港区)によって韓国から輸入された「民間航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム(CORSIA)」に適合する燃料CEFを受け入れた。外国から輸入された燃料の受け入れは、7月の事例に続いて2例目。国内空港で航空燃料が不足するなか、安定供給と脱炭素化につなげる。

 国際民間航空機関(ICAO)は2024年以降、19年比でCO2排出量を85%以下とする目標を掲げている。CEFは航空会社が超過したCO2排出分をオフセットする場合に有効になる。

 同燃料は千葉港(千葉県千葉市)にある成田空港の石油ターミナルに直接搬入後、パイプラインで空港へ送られ、供給を望む航空会社に給油する。

日中韓で連携・協力し双方向交流拡大へ 「海外旅行マインドを育てる取り組みを」(秡川観光庁長官)

2024年9月20日(金) 配信

観光庁の秡川直也長官(9月18日の会見で)

 観光庁の秡川直也長官は9月18日(水)に開いた専門紙との会見で、日中韓観光大臣会合で採択された共同宣言について「実に5年ぶりの開催。3か国間での相互交流拡大や、持続可能な観光、地方誘客に念頭を置くことなどを重点に、日中韓でこれからも連携・協力体制を築いていくことを確認した」と報告した。

 2024年8月の出国日本人数は143万7000人と、前年同月比では45・2%増加したが、19年同月比では31・9%減と7割程度に留まっている。

 バイ会談において、韓国の柳仁村文化体育観光部長官から、日本からの訪韓観光客をぜひ増やしてほしいという要望があったと報告。さらに、入国までの手続きをよりスムーズにするための取り組みを求めていることに対して、秡川長官は、「2025年は日韓国交正常化60周年の節目の年。よりスムーズな入国のため、システムや制度の見直しを法務省や入国管理局と議論している旨をお伝えした。また、法務省とも、先方の意向を共有する」と話した。

 9月26(木)~29日(日)の4日間、ツーリズムEXPOジャパン2024東京が開かれることについて、「海外の国・地域も多く出展されると聞いている。我われ政府や行政にとっては意見交換の場として、事業者にとっては商談の場として、一般の方にとっては旅行マインド醸成のきっかけとなれば」と期待を寄せた。

 日本旅館協会(桑野和泉会長)は9月5日(木)、大分県由布市で「宿泊業界における観光と金融に関する全国懇談会」を開き、観光庁、中小企業庁、金融庁監督局などが参加し、秡川長官も出席した。

 「分科会では、宿泊施設が地域の金融機関とどういう関係を築いていくか、連携を深めていくかをテーマに話し合った。まちづくりと観光振興をテーマにした分科会では、自分の地域の特徴や条件を前提として、どのような観光地になっていきたいのかという計画を立て、継続的に取り組む大切さを確認した」と振り返った。

 一部の報道では、日本旅行業協会(JATA)の髙橋広行会長がインタビューのなかで、新成人へのパスポート無料配布を政府に要請する考えを示したとされている。

 これに対し秡川長官は、「日本人のパスポート保有率は依然として低く、観光庁次長を務めていたときから同じような要望はいただいていた。一方で、海外旅行をしたい旅行者は既に自分でパスポートを取得している。旅行に行く動機の方が大事ではないかと考える」と慎重な姿勢を示した。

 「若い世代に海外旅行へ行ってもらうにはどうすればよいのか、費用対効果を考えながらJATAと協議し、検討していく必要がある」とした。

ムーミンバレーパークとOH!!!を結ぶ無料シャトルバス 9月21日から土日祝のみ運行

2024年9月20日(金) 配信

12月29日まで期間限定

 埼玉県飯能市のムーミン物語(小幡匡志社長)とメッツァ(望月潔社長)、OH(武井秀樹社長)は9月21日(土)から、土・日・祝日に「ムーミンバレーパーク」と発酵のテーマパーク「OH!!!」をつなぐ無料シャトルバスを運行する。12月29日(日)までの期間限定。

 2施設は飯能市内に位置しているが、約3.4キロ離れており、直通の路線バスがないことから両施設を同日に訪問する観光客は少ないという。飯能市の周遊観光や満足度の向上、相互活性化を目指し、今回シャトルバスの運行を決めた。

 バスはOH!!!発が1日6便、ムーミンバレーパーク発が1日5便。それぞれ所要時間は約15分。

全旅連青年部、塚島英太部長が次期(27代)部長に再選 

2024年9月19日(木) 配信

次期青年部長の立候補演説をする塚島英太氏

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)の青年部(塚島英太部長)は9月19日(木)、東京都内で2024年度臨時総会を開き、次期(25~26年度、第27代)青年部長に、立候補した現部長の塚島英太氏を再選出することを、賛成多数で承認した。青年部長はこれまで1期2年間の任期が通例だったが、塚島氏は初めて2期4年間を務めることになる。

 部長選挙は、7月2日に次期部長選挙に関する通知を行った。立候補の受付期間を7月23~31日正午までに定め、期間中に長崎県・ホテル長崎の塚島英太氏1人が立候補した。本人が提出した書類を選挙管理委員会(渡邉玲緒委員長)が精査し、立候補者の資格を適正と認めた。

 塚島氏は26歳だった2009年、第19代青年部長の井上善博体制で出向して以来、本部役員を16年間務めるなど「全旅連青年部への熱い想いは誰にも負けない」と自負する。「後進に志と魂を託し、違ったカタチでの支援も考えた」(塚島氏)が、後進からの後押しもあり、「観光再始動のなか、今は非常に重要な転換期、分岐点にあると認識している。親会も含めた組織改革などを進めるにも、率直に時間が足りないと感じた」と立候補の理由を説明した。

 塚島氏は次期のスローガンを「温故創新~観光の中心で咲き誇る礎たれ~“Always be yourself”」と表明した。

全旅連青年部 全国大会チラシ

 全旅連青年部は12月10日(火)に、塚島体制の集大成として第27回全国大会を、宮崎県宮崎市のシーガイアコンベンションセンターで開く。

フォーステックやNAAなど、空港内にIoTスマートごみ箱設置 回収業務の負担低減効果を検証へ 

2024年9月19日(木) 配信

IoTスマートごみ箱「SmaGO」
 フォーステック(竹村陽平社長、 東京都千代田区)と成田国際空港(NAA、田村明比古社長)、三井住友海上火災保険(舩曵真一郎社長、東京都千代田区)は9月18日(水)から10月17日(木)まで、成田空港第1ターミナル展望デッキにIoTスマートごみ箱SmaGOを設置し、回収業務の負担低減効果を検証する実証事業をスタートした。成田空港のごみ回収の効率化による人手不足の解消につなげる。
 
 今年度の訪日客数が3500万人、国内消費額は8兆円と過去最高に達することが推計されている。観光庁による訪日客のアンケート調査では「ごみ箱の少なさ」が最も多い困りごととして挙げられている一方で、ごみ回収業務については人材の採用や定着が課題となっている。このため、デジタル技術の活用でごみ回収の効率化をはかることとした。
 
 NAAは回収業務の負担低減効果を検証するため、成田空港第1ターミナル展望デッキにフォーステックのゴミ箱「SmaGO」を9台設置。同ごみ箱は、上部のソーラーパネルで発電した電力を活用し、ごみ箱の中のごみを圧縮。これにより、約500リットル相当のごみを収容できる。また、内蔵センサーによってゴミの集積状況をリアルタイムに把握することができ、回収業務の効率化に貢献する。

新規就航のミラノ線でイタリアサッカー満喫ツアー ACミランの試合を観戦(ANA X)

2024年9月19日(木) 配信

サンシーロスタジアム(イメージ)

 ANA X(神田真也社長、東京都中央区)は9月19日(木)、12月に全日本空輸(ANA)が新規就航予定の羽田―イタリア・ミラノ線を利用した「ANAで旅する欧州チャンピオンズリーグ観戦イタリアサッカー満喫ツアー7日間」を売り出した。出発は2025年1月18日(土)。

 ミラノでは、イタリアサッカーの聖地と呼ばれる、サン・シーロスタジアムで、欧州サッカー最高峰の大会、UEFAチャンピオンズリーグを観戦する。試合はイタリアの強豪クラブ、ACミラン対ジローナFC。試合前には、伝統と格式あるスタジアムを日本語ガイドが案内する。

 また、出発前には参加者限定企画として、羽田エクセルホテル東急で元サッカー日本代表の岡田武史氏による講演会を開く。イタリアサッカーの見所や、イタリア代表選手とのエピソードに加え、飛行機を利用することが多い岡田氏が機内での過ごし方などを語る。

 定員は30人、最少催行人員は15人。料金は2人1部屋利用で1人55万8000円、1人1部屋利用で1人65万8000円。詳細や申し込みは同社サイトへ。

オンライン予約ができる宿を約300施設に拡大 箱根湯本駅から宿への荷物配送サービス

2024年9月19日(木) 配信

事前オンライン予約受付専用カウンター

 箱根登山バス(野村尚廣社長、神奈川県小田原市)は10月1日(火)から、箱根湯本駅(神奈川県・箱根町)から宿への荷物配送を行う「箱根キャリーサービス」で、事前オンライン予約ができる配送先施設数を約300施設に大幅に拡大する。

 オンライン予約サービスは2024年2月から開始しており、現行は60施設に対応しているが、今回は窓口受付と同様の施設数に拡充する。

 ウェブサイトでは9月24日(火)の午前10時から、10月1日以降利用分の予約を受け付ける。オンラインでの予約決済は往路のみ。宿泊施設から箱根湯本駅への配送は当日、宿泊施設で申し込む。

 配送料金は普通サイズ・120センチ(3辺合計)10キロ以内が900円、大型サイズ・150センチ(3辺合計)20キロ以内が1100円、トランクサイズ・200センチ(3辺合計)30キロ以内が1600円。

別府温泉 杉乃井ホテル「星館」、2025年1月23日(木)開業 予約受付スタート

2024年9月19日(木) 配信

デラックス和洋室(海側)のイメージ

 別府温泉 杉乃井ホテル(鞍馬達也総支配人、大分県別府市)は、2025年1月23日(木)に「星館」を開業する。9月18日(水)から、公式ウェブサイトで予約受け付けをスタートした。

 「星館」は、19年から実施している大規模リニューアルプロジェクトにより建設される「虹館」「宙館」に続く、3つ目の宿泊棟として、旧宿泊棟「Hana館」の跡地に誕生する。豊かな温泉情緒や、温泉旅館の懐かしさを感じてもらいたい考えだ。

和ダイニング星 HOSHI(イメージ)

 1階には別府湾を望むロビーと、その先にテラスを用意。最上階のビュッフェレストラン「和ダイニング星 HOSHI」は、解放感のある高さ6㍍の天井の一部が天窓となっており、星を眺めながら和テイストを中心とした食事を楽しめる。

 客室300室は、スイートからスタンダードタイプまで5つの部屋タイプを備え、2~6人まで利用できる。