指宿宣伝隊 砂むし温泉などPR 22年くつろぎスポット誕生

2024年2月2日(金)配信

有村純賴さん(左)と下拂岳人さん

 鹿児島県指宿市の観光宣伝隊が1月17日、本紙関西支社を訪れ、天然砂むし温泉や市内の見どころ、グルメなどを紹介した。

 来社したのは、指宿市観光協会の有村純賴理事(指宿シーサイドホテル社長)と下拂岳人さん、指宿白水館大阪営業所の西野智宏所長の3人。

 指宿といえば、何といっても天然砂むし温泉。2020年には累計入浴者数が1千万人を突破するなど、全国に知られた人気の温泉だ。

 効用も抜群。寝た状態で入るため血液が心臓に還流しやすく、55度前後の高温により血管が拡張され、心機能を高めて全身還流を促進させるといった相乗効果により、通常の温泉の3―4倍の効果があるとされる。ダイエットや美肌効果も高く、女性に好評だ。指宿市観光協会では、天然砂むし温泉と指宿の特産「オクラ」を使った保湿効果抜群のフェイスマスクをセットで楽しめる美容体験プログラムも用意する。

 また、薩摩富士とも称される開聞岳や、干潮時にのみ島に渡る砂の道が現れる神秘的な無人島「知林ヶ島」など、見どころも豊富。市内にある池田湖には、22年秋にカフェや水上デッキ、芝生広場などが併設された新スポット「いけだ湖パクス」が誕生。くつろぎスポットとして人気を集めている。

 グルメでは、冬季限定メニューもそろえた「唐船峡そうめん流し」や、道の駅2階にリニューアルオープンした地元の海の幸が味わえる食事処「海音」など魅力的な店舗がそろう。指宿鰹節と唐揚げがコラボした新ご当地グルメ「いぶから」も注目だ。

 下拂さんは「観光スポットや旬の情報などが満載のご当地アプリ『いぶすきさんぽ』も配信中です。ぜひアプリを活用して指宿散策を楽しんでください」とアピールした。

橿原市 新ご当地グルメ開発 日本チーズ使った26品

2024年2月2日(金)配信

18店舗が参画

 奈良県・橿原市観光協会(中谷昌紀会長)はこのほど、市内に店舗を構える事業者と共同で、チーズを使った新ご当地グルメを開発した。橿原市が日本のチーズのはじまりといわれる「蘇」発祥の地であることにちなんだもの。市内18店舗が参画し、スイーツやピザなど、チーズと奈良県産食材を組み合わせた全26メニューが誕生した。

 「蘇(そ)」は、牛乳を特殊な方法で長時間かけて煮詰めて作る乳製品の一種。橿原市にあった日本で最初の本格的な都、藤原京の時代に「蘇」が最初に作られた記録が残る。当時、牛乳は大変貴重で、栄養価も高かったため、長寿や美容の薬として貴族たちから重宝されたという。平安時代には、藤原道長や紫式部などが食したという記録も残っている。

 新ご当地グルメ「かしはら Hi!チーズグルメ」は、焼いたり溶かしたりと、さまざまにアレンジ可能なチーズと、伝統的な大和野菜をはじめとする奈良県産の野菜や果物、ブランド肉などを掛け合わせ、各店それぞれが創意工夫して開発した。

 1月19日には、市分庁舎(ミグランス)でお披露目会を実施。参加店が、それぞれ開発したメニューのこだわりや特徴をアピールした。

「飲むチーズケーキ」などのスイーツ類も豊富(ご当地グルメサブ)

 メニューは、カラフルなゼリーやクリームチーズ、県ブランドイチゴ「あすかルビー」などを層にして、表面にチーズクリームでアートを施した「飲むチーズケーキ」や、季節の県産野菜とモッツァレラチーズに、パウダー状の蘇をトッピングして高温の窯で焼き上げたピザ、三輪そうめんを鶏がらスープに牛乳、自家製味噌やクリームチーズを入れたスープで味わう新感覚のにゅうめんなど、どれも味はもちろん、見た目や食感などにもこだわった五感で楽しめる一品ばかり。ジャンルもランチやスイーツ、酒のお供など多彩で、あらゆる旅のシチュエーションに対応できる。

 地元ではこれまで、名物と呼べるグルメが少なかったことから、同市では新たな魅力として広くアピールし、観光振興につなげたい考え。

人気ゲームとコラボ観光周遊アプリ誕生

「ストリートファイター」とコラボした観光周遊アプリも登場

 橿原市観光協会は同日、新ご当地グルメの発表にあわせ、人気ゲーム「ストリートファイター」とコラボした新たな観光周遊アプリも発表した。

 橿原市は、同ゲームの制作会社「カプコン」の創業者が同市出身という縁もあり、2022年に同社と「地域活性化に関する包括連携協定」を締結している。今回のアプリ開発はその一環。

 同アプリは、日本国はじまりの地である橿原市を、ストリートファイターのキャラクターとともに楽しむことができる橿原市公式の観光周遊アプリ。市内の観光スポットなどを訪れると、ゲームキャラクターのアートが入手できるほか、手に入れたコンテンツでAR写真も撮影できる。特定の場所やルートを巡らないと入手できないキャラクターがいるなど、ゲーム感覚で散策が楽しめるクエストも用意されている。

 現在、iOS版、アンドロイド版ともに配信中。英語版も用意する。

豊洲市場隣に「豊洲 千客万来」開業、飲食店と温泉施設が併設

2024年2月1日(木)配信 

東京湾を望める露天風呂(男湯)

 東京・豊洲市場(江東区)に隣接する大型観光施設「豊洲 千客万来」が2月1日(木)、開業した。江戸の街並みを再現した飲食店が軒を連ねる食楽棟「豊洲場外 江戸前市場」と、24時間営業の温浴棟「東京豊洲 万葉俱楽部」の2つで構成。豊洲市場を訪れる国内外の観光客のほか、江東区を中心とする近隣エリアの住民や従事者、豊洲市場関係者などが気軽に利用できる施設を目指す。

2階「豊洲目抜き大通り」

 3つのフロアからなる食楽棟の1階には、豊洲市場で働く人や近隣住民が日常的に利用してもらえるように、手軽にグルメを楽しめる店舗を集約。2階は、江戸時代の活気あふれる市場を再現した「目利き横丁」と「豊洲目抜き大通り」があり、目利き横丁では、仲卸が目利きした新鮮な旬の食材や珍味を、食べ歩きやカウンターで楽しめ、各店舗から食欲をそそる香りが漂う食の賑わいを体感できる。3階は、新鮮な海鮮を楽しめるフロアを特徴として、さまざまなスタイルの寿司屋などが出店する。

360度パノラマで一望できる「展望足湯庭園」

 一方の温浴棟は、万葉俱楽部の11番目のフラッグシップ施設として開業した温浴・宿泊施設。箱根・湯河原の源泉から毎日運ばれる天然温泉に浸かりながら東京湾を望める露天風呂や、海岸線の絶景を360度パノラマで一望できる「展望足湯庭園」が楽しめる。加えて、露天風呂付きのスイートルームなど71の客室も用意する。

 同施設の運営は、全国に総合温浴施設を展開する万葉俱楽部(髙橋理社長、神奈川県小田原市)が担う。年間来場者見込みは食楽棟が年間200万人、温浴棟が年間60万人で、豊洲市場と連携し、地元商店街とも色々とイベントで提携していく考えを示す。

関係者がテープカット

 同日にオープニングセレモニーが行われ、万葉倶楽部の高橋社長は、「名前の通り豊洲エリアに新たな賑わいが生まれ、食と癒しのスポットとして観光客と周辺住民双方に長く愛される施設を、周辺施設の皆様にもご協力いただき目指していく」と抱負を語った。また、来賓として登壇した小池百合子東京都知事は「豊洲市場の場内と場外が一体となり、一層の賑わいが生み出されることを楽しみにしています。そして、地元の皆様からも、そして訪れてくださる皆様からも末永く愛される臨海部の新しい顔として大いに発展していくことを期待しています」と語った。

石山寺境内に「光る君へびわ湖大津大河ドラマ館」をオープン

2024年2月1日(木)配信

大河ドラマ館・外観

 大津市大河ドラマ「光る君へ」活用推進協議会は1月29日(月)、石山寺(滋賀県大津市)境内の明王院に「光る君へびわ湖大津大河ドラマ館」をオープンした。

 NHKで放送している大河ドラマ「光る君へ」のテーマを掘り下げた企画展。紫式部(まひろ)役の吉高由里子さんが実際の撮影で身に着けた衣装や、展示用に複製された小道具、キャストのサイン色紙などを展示。キャスト、スタッフ独自インタビューやメイキング映像を交えた、ここでしか見ることができない映像も4Kシアターで上映する。

 同館の隣世尊院では、平安時代の「恋」を体感できる企画展「源氏物語恋するもののあはれ展」が行われている。色や香り、花をテーマに平安時代の恋を紹介。源氏物語に登場する和歌を現代風に解釈しイラストと共に紹介するなど、平安文化を身近に感じられるような内容となっている。

 同日、オープニングセレモニーが行われた。同協議会の鷲尾龍華副会長(石山寺座主)は、「石山寺は平安時代、貴族や文学者たちが参拝する石山詣でが盛んになり、紫式部もこの寺で参篭している時に琵琶湖に映る月を見て、源氏物語を起筆したという伝説が石山寺縁起絵巻には描かれている。これから約1年間、平安時代さながらに多くの人に石山詣でにお越しいただき豊かな自然や境内の文化財と合わせ、(大河ドラマ館の)展示を通じ、1000年前の人々の思いに耳を傾けてもらいたい」と思いを語った。

 また同協議会の佐藤健司顧問(大津市長)は、(源氏物語・紫式部にゆかりのある)石山寺や三井寺などを拠点としながら、市の豊かな歴史、文化に触れ、市内、県内を周遊していただけるよう関係各所と連携して取り組みを進めていく。また、源氏物語や紫式部のゆかりの地である福井県越前市、京都府宇治市とともに取り組みを発信し、市民間の相互誘客を通じ、放送終了後のレガシーを育てていく」と語った。

 このほか、セレモニーには特別ゲストとして清少納言(桔梗)役の女優、ファーストサマーウイカさんも登壇。「登場人物の多くが藤原姓で(内容が)わかりにくいと思いますが、役者さんで(この時代を)覚えるのも今回の大河ドラマの楽しみ方のひとつ。関係性がわかるとより楽しんでいただけると思います。香りや色味などは体験することで初めて実感できることなので、大河ドラマ館ではそういった展示もお楽しみください」とPRした。

JAL国際線就航70周年を記念 住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港に過去最多24室のコラボルーム

2024年2月1日(木)配信 

JAL監修のコラボルーム

 「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」(東京都大田区)を運営する住友不動産ヴィラフォンテーヌと日本航空(JAL)はこのほど、JALの国際線就航70周年を記念しコラボレーションルームの展開を開始した。

 室数はJALのコラボルームとしては過去最多の24室で、JALの羽田空港における国際線就航都市数に合わせている。

 JALが監修した室内は、JALキャビンをイメージした「赤×黒×白」を基調とした装飾で、壁面クロスには初めての国際線定期路線就航時に投入されたダグラスDC6型旅客機の写真をはじめとしたJALが保有する貴重な写真を使用。

 2016年まで国内線機材のクラスJシートで使用していた柄の未使用余剰原反を使用したクッションも用意した。

空港名を示す「3レターコード」を表示

 また客室に続く廊下は滑走路をイメージしたデザインとし、1950年代から現代まで国際線の軌跡を辿るパネルを設置する。併せて、客室ナンバープレートには、実際に就航している空港名を示す「3レターコード」を表示している。

 料金は泉天空の湯 羽田空港の利用がセットで、2人1室利用で1人2万3350円から。宿泊者には、宿泊者限定の記念ノベルティーをプレゼントする。

さっぽろ圏の11市町村が広域で旅先納税を開始 「さっぽろ圏e旅ギフト」

2024年2月1日(木) 配信

(人物左から)小金澤氏、天野氏、森氏

 北海道・さっぽろ連携中枢都市圏(代表=札幌市)の11市町村は2月1日(木)から、周遊観光の促進などをはかるため、旅行前や旅行中にふるさと納税ができる「旅先納税®」を開始した。地域の加盟店で利用可能な電子商品券「さっぽろ圏e旅ギフト」を返礼品として発行する。運用基盤は、ギフティ(太田睦・鈴木達哉社長、東京都品川区)が提供する「e街プラットフォーム®」を採用した。

 同日に開いた会見で、事務局を担う北海道観光推進機構(HTO)の小金澤健司会長は広域での旅先納税導入について、「周遊観光の促進や滞在日数の長期化、観光消費額の向上による地域経済活性化の実現をはかりたい」と狙いを語った。

 小金澤会長によると、北海道への観光客はコロナ前の水準まで回復している。注目を集めるアドベンチャーツーリズム(AT)や雪まつり開催などで、今後さらに需要は高まると予測する。小金澤会長は「観光は農水産業まで幅広く波及する総合産業。地域経済の力になる。一方、観光による経済効果を最大化するためにはさらなる周遊観光や長期滞在促進が課題だ」とし、今回の旅先納税が解決の糸口になると期待。同取り組みにより旅の選択肢が広がることで、「旅行者と事業者、地域住民のそれぞれが恩恵を受ける好循環を生み出す、北海道における新たな観光推進モデルとなるよう運営していく」と意気込んだ。

 参画する11自治体を代表し、札幌市の天野周治副市長は「さっぽろ圏内にはまだ知られていない魅力がたくさんある。これを機に周遊で圏内を楽しんでいただき、ファンを増やしていきたい。今後も活力あるさっぽろ圏に向けて、連携して人を呼び込める取り組みを進める」と述べた。

 ギフティの森悟朗常務執行役員によると、広域連携による旅先納税は海の京都DMO(京都府北部7市町)に次ぐ2例目。先行の海の京都DMOは22年11月に導入し、23年11~12月の寄付額は前年同期比7・8倍に伸びていると紹介した。

 全国の旅先納税の導入自治体は2月1日時点で53自治体。北海道ではこの約43%を占める23自治体が導入しており、先進的な地域といえる。他方、総務省のデータによると23年度、ふるさと納税を利用している納税者は891万人で約86%は未実施だ。森常務は「すでに利用している納税者からのスイッチを狙うのではなく、現地を訪れた未実施の方に新しく参加してほしい」と期待。今回の旅先納税を「街と街をつなぐソリューションにしていきたい」と展望した。

「さっぽろ圏e旅ギフト」

 今回の広域旅先納税は寄付者が11市町村から寄付先を選んで寄附をすると、即時に11市町村の加盟店どこでも利用可能な共通電子商品券「さっぽろ圏e旅ギフト」が寄付額の3割分受け取れる。特別なアプリなどは不要で2次元コードなどを使い、1円単位で利用できる。開始時点で利用可能な加盟店は飲食店や宿泊施設など計206軒。

 加盟店の意向は随時増えており、今後拡大する。事務局によると、寄付額は数億円規模を目指していくという。なお、さっぽろ連携中枢都市圏には千歳市も加盟しているが、同市は22年からすでに単独で旅先納税を導入しており、今回の広域旅先納税には開始時点で未参画となっている。

じゃらんnet遊び・体験予約 入場時チケットにQRコード追加

2024年2月1日(木) 配信 

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 リクルート(北村吉弘社長)が運営する旅行サイト「じゃらんnet」はこのほど、着地型観光サービス「じゃらんnet遊び・体験予約」で入場時のチケットの仕様にQRコードを追加した。発着券操作が省力化され、入場フローにおける利用者・施設双方の負担の軽減が期待される。

 同サービスは、日本全国各地の遊び・体験プログラムをオンライン予約できる。ウォータースポーツ、マリンスポーツ、クラフト工芸、レジャー体験など幅広いジャンルの体験を提供している。

 2021年2月以降、画面もぎりチケットによる入場受け付け機能を提供してきたが、コロナ禍からの回復で人流が増え施設入場で混雑するなど、オペレーションの新たな課題が発生していた。

 これを解決するため、QRコードによる入場チケットの提供を決めた。画面押下などの操作が簡易化され、受付スタッフはスマートフォンで入場操作が可能となる。また、利用者も、1人1枚QRコードが発券されることで、グループ一括でも別々でも、そのときに合った入場方法を選べる。

「先陣を切って、石川県の元気を」 石川県加賀市がPR会議開く 北陸新幹線延伸で東京からは24分短縮

2024年2月1日(木)配信

感謝の集いであいさつする宮元陸市長

 石川県加賀市は2024年1月31日(水)、旅行会社やマスコミ関係者らを招き加賀温泉郷PR会議を開いた。夕刻からの感謝の集いには約200人が参加するなか、宮元陸市長も駆けつけ「加賀市が先陣を切って、石川県の元気を(発信して行く)」と決意表明した。

 感謝の集いであいさつに立った宮元市長は「能登半島地震で加賀市も被災したが、現在は加賀温泉郷で1500人あまりの被難者を受け入れている」と報告。「使命感として取り組む一方、石川県の経済を回していくためには心を切り替えなくてはいけない。加賀市が石川の元気を先導させていただきたい」と伝えるとともに、3月開始予定の北陸応援割について、「半年から1年かけて加賀温泉郷、石川県を支えてもらいたい」と要請した。

 3月16日(土)の北陸新幹線敦賀延伸で東京-加賀温泉駅間が現行(乗り換え1回)と比べ24分短い2時間43分(直通)で結ばれる。PR会議では北陸新幹線敦賀延伸を千載一遇の好機ととらえ、市内の体験メニューやご当地グルメを紹介した。イチオシ体験メニューは「加賀大聖寺山ノ下寺院群」で5月連休と11月に行われる特別公開「寺宝・庭園・ご朱印めぐり」。普段見ることのできない庭園や涅槃(ねはん)図、仏像を見学できる。個人だけでなく、団体やインバウンド向けには、「獅子舞ツアー」もおすすめ。加賀市内には100を超える町で、無病息災や五穀豊穣、大漁祈願など、土地に根付いた「獅子舞」が連綿と受け継がれている。地元の祭りを獅子舞研究者とともに訪ねるコースや獅子頭を被って舞を体験するプランなど用意している。

 ご当地グルメでは「加賀カニごはん」が4月1日(月)、装い新たに登場する。九谷焼と山中漆器の器に盛りつけた、香箱ガニおもてなし膳で、累計6万5000食を売り上げた人気メニューだ。「3時のおやつ」として開発した野菜スポンジケーキやはちみつ生クリームなど5層構造の「加賀パフェ」も7月にリニューアルする予定。

 このほか、各温泉地も旬の話題をプレゼンした。片山津温泉では恒例の納涼花火(8月)で、花火と約500機ドローンのシンクロを企画するほか、山代温泉では現在進めている萬松公園整備事業が2025年度に完工予定だ。「自然のなかを散策」という新しい魅力が温泉街に加わる。山中温泉はその魅力を、自然、食、街、伝統・体験を歩いて楽しめる温泉地と紹介。今春には温泉街の文化の発信拠点だった「依緑園(いろくえん)」が、山中の異文化に触れられる観光施設「加賀依緑園」として開館する。 

JALと鹿児島、奄美群島へ誘客促進 2月1日からスカイメイト値下げなど

2024年2月1日(木) 配信

「JAL Wellness&Travel」イメージ

 日本航空(JAL)グループは鹿児島県と連携し、昨年12月25日に日本復帰70周年を迎えた奄美群島への誘客プログラムを実施している。2月1日(木)から新たに、計12路線のスカイメイトの値下げなどを開始した。自然との共生のなかで培われた伝統文化が残る「環境文化型」の奄美群島の魅力を全国に発信し、交流人口の拡大を目指す。

 スカイメイトは満12歳以上25歳以下が搭乗日当日の午前零時から予約可能な運賃。今回は、奄美群島12路線の2月1日~3月30日搭乗分で現行の運賃から990~1万4630円値下げする。値下げ後は4400~8470円と最大約7割の値下げとなる。若年層の需要を喚起し、地域活性化を狙う。なお、2月13日の搭乗分までは搭乗時刻の4時間前から予約可能になる。販売座席数に限りあり。

 歩いて目標歩数を達成したり、チェックインスポットに訪れることでJALのマイルが貯まるサービス「JAL Wellness&Travel」では、期間限定で奄美群島の魅力あるスポットやトレイルの各コースにチェックインスポットを設定。健康的に奄美の魅力が楽しめる。実施は3月31日(日)まで。

 また、「JAL MaaS」では空港を中心とした前後の移動や地上交通の予約・手配をワンストップで提供。路線バス乗り放題券や地域の観光などで使えるクーポンなどを販売している。

 このほか、日本エアコミューターは学生を対象に、与論島と喜界島、沖永良部島、徳之島で「環境保全ツアー」も企画する。参加者が地域課題を理解し、今後の行動につなげてもらうことで持続可能な社会の実現をはかるのが狙い。

 さらに、韓国や台湾からのインバウンド誘客に向けてプロモーションも実施する。

【特集No.651】 佐渡島世界遺産登録・島民団結シンポ 100年先へ佐渡文化の“誇り”継承

2024年2月1日(木) 配信

 

 新潟県佐渡市(渡辺竜五市長)は昨年12月16日、同市内で「佐渡島世界遺産登録・島民団結シンポジウム」を開き、島民など約200人が出席した。4半世紀にわたり取り組んできた「佐渡島の金山(さどのきんざん)」の世界文化遺産登録実現が目前に迫るなか、佐渡島が有する素晴らしい自然や文化・歴史を、島民が“誇り”を感じるきっかけとなり、100年先の子供たちに佐渡文化を継承していくことを目的に企画。登録後を見据えた課題なども有識者を交え真剣に議論された。

交流でリピーター化、長期滞在へ

 「佐渡島の金山」の世界遺産登録は、政府の推薦書がユネスコ諮問機関の「イコモス」で審査をされており、順調に進めば、2024年7月にインドで開催予定のユネスコ世界遺産委員会において登録が実現される。

 シンポジウムの冒頭、佐渡市の渡辺竜五市長は「『佐渡島の金山」の世界文化遺産登録を目指して約27年間にはさまざまなことがあったが、目前まで迫っている。皆様と共に挑戦していきたい」とあいさつ。さらに、「世界遺産に登録されることが目的ではない。地域の価値や誇りにいかに結び付けていけるかが大事」とし、地域の価値を自らが知り、しっかりと磨き上げて、みんなの力で国内外に発信していくことの重要性を述べた。

 渡辺市長は「この美しい島・佐渡、美味しい食、素晴らしい文化・歴史を、100年、200年先へつなげていく想いを込めて、世界遺産登録を何としても成し遂げたい」と力を込めた。

 続いて、佐渡市出身の花角英世新潟県知事は、「これまで活動されてきた『佐渡を世界遺産にする会』の皆様をはじめ、島内の皆様の悲願達成に向け、着実に段階を踏んできた。能や祭りといった鉱山文化を含め、佐渡が誇る文化を世界に発信できるよう、国、新潟県、佐渡市が一体となって実現に向けて取り組んでいく。世界遺産登録は佐渡を世界中に認知される絶好の機会であり、力強く佐渡市と共に発信していく」とメッセージを寄せた。……

【全文は、本紙1928号または2月7日(水)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】