今年はグリーンシーズン11月12日まで営業 滋賀県高島市・びわ湖館山

2023年6月1日(木) 配信

ナイトゴンドライベントでは、トークライブ「星空ナイト」も

 滋賀県高島市のびわ湖館山(箱館山スキー場)はこのほど、グリーンシーズンの営業を開始した。今年は従来より長い11月12日(日)まで営業を行う。週末ごとに開催するナイトゴンドライベントや、新設のジップライン、写真映えするランプが灯るパフェなど場内に多彩な魅力を用意する。

 ゴンドラ山頂は標高約630メートルで、びわ湖が一望できる開放的なロケーション。また、箱館山を代表する「びわ湖の見える丘」までのルートは「風鈴のよし道」として、882個の風鈴が奏でる小道に仕上げた。

 アルプスアドベンチャーは森林に設置された新アクティビティで、滋賀県最長の305メートルのジップラインなどが体験できる。びわ湖に向かって滑り下りるような気分でスリルが味わえるという。

 このほか、子供が楽しめるプレイゾーンも設ける。巨大トランポリンや各種遊具、人工芝でのソリもできる。

 なお、今年からゴンドラ往復券には、山頂でのリフト乗車チケットとプレイゾーンへの入場もセットになっている。価格は大人2500円、子供1200円、ペット700円。

「地球の歩き方」を発行 ダイヤモンド・ビッグ社が特別清算 負債は約10億4977万円(帝国データバンク調べ)

2023年6月1日(木) 配信

 ダイヤモンド・ビッグ社(代表清算人=三橋和夫氏、東京都渋谷区)は5月19日(金)に、東京地裁から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約10億4977万円。

 同社は1969(昭和44)年9月に設立。出版大手の受託制作を手掛け、「地球の歩き方」や「地球の歩き方リゾートスタイル」「地球の歩き方ポケット」などを発行していた。

 「地球の歩き方」シリーズは100タイトル以上にも及び、旅行者の実用書として高い知名度を誇っていた。旅行に付随するテーマに沿った単行本やムック本、訪日旅行者向けのフリーペーパー「Good Luck Trip」なども発行。また、広告事業や旅行事業も手掛け、2001年9月期には年間売上高約112億6500万円を計上していた。

 しかし、出版不況下に加え、コロナ禍による渡航制限の影響も大きく、20年3月期(決算期変更)の年間売上高は約28億8500万円に落ち込んだ。その後も、売上の減少に歯止めはかからず、赤字に転落していた。

 21年1月に出版事業などを学研グループの地球の歩き方(東京都品川区)へ承継し、今年3月31日に開いた株主総会の決議により解散、今回の措置となった。

神奈川県・西湘バイパス「西湘PA」が完成 19年の台風で被災

2023年6月1日(木) 配信

新しくなった西湘PA下り線の建物

 2019年10月の「台風19号」で被災した、神奈川県小田原市にある西湘バイパスの「西湘パーキングエリア」(下り線)の復旧工事が完成し、2023年4月29日(土)から供用が開始された。

 被害を受けた後、段階的に復旧工事を進めてきた。新しい施設は防災機能を高めるために、以前は海側にあったトイレや二輪車駐車場を本線側に移し、さらに地盤を約2・2㍍、波返し擁壁を約2・4㍍かさ上げした。

 駐車場は小型車79台、大型車14台、障害者用2台、二輪車20台を収容。施設内の白を基調にしたロビーには、ベンチや交通情報モニターが設置されている。屋上からは、目の前に相模湾、左手に江の島と鎌倉、右手に小田原の海岸線と伊豆半島が眺められる。売店や食事施設はないが、土・日・祝日を中心に、キッチンカーが出店する。

【旅行ライター&エディター 三堀 裕雄】

ジョルダン、熊本市電が乗り放題 24時間乗車券をスマホで

2023年6月1日(木)配信

利用イメージ

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は6月1日(木)、熊本市交通局(熊本県熊本市)が運行する熊本市電を24時間乗り降りできる「熊本市電24時間乗車券」をモバイルチケットで売り出した。既に販売している「熊本市電1日乗車券」に続いてのサービス提供となり、ジョルダンが運営するアプリ「乗換案内」から購入できる。

 今回のチケットの拡充により、旅行などのプランに合わせたチケット購入が可能となった。宿泊する場合には、熊本観光の主要スポットである熊本城、水前寺成趣園を中心に観光・飲食を楽しむなど、より便利に利用ができる。「熊本市電1日乗車券」同様、さまざまな施設割引が受けられるクーポン付き。

 価格は税込で大人600円、子供300円。

〈旬刊旅行新聞6月1日号コラム〉――個人客に舵を切った旅館 施設は一新、滞在中のメニューづくりを

2023年6月1日(木) 配信

 最近は、海外政府観光局が主催する観光説明会やパーティーが増えてきた。旅行業会社もようやく海外旅行の復活に向けて本腰を入れてきているようだ。

 

 JTBがこのほど発表した 「2023年夏休み(7月15日~8月31日)人気方面ランキング」では、海外旅行(添乗員なし)は①ハワイ②グアム③韓国④シンガポール⑤台湾――が上位を占めた。いずれの国・地域も動き出しが早い。多種多様な特典を用意し、激しい誘客競争が始まっている。

 

 コロナ禍の3年余りの間、私は日本中を旅した。これだけ国内に集中して旅行したのも久しぶりだった。たくさん旅行できたのも、さまざまな支援策があったことは大きい。人気観光地も空いていて、とてもお得に旅ができた。沖縄には何度訪れたか思い出せないほどで、たくさんの思い出ができた。旅から帰ってきて、酒を飲みながら、一つひとつ旅の思い出に浸るのも楽しい時間となっている。

 

 

 コロナの制限も緩和され、遅ればせながら、先日、期限の切れていたパスポートを再申請するための手続きに入った。

 

 一般消費者にとって、旅先選びに海外の観光地も加わり、今後は国内の観光地と競合することになる。海外旅行も円安や、エネルギー価格の上昇といった影響でコロナ前よりも高くなっているため、割安感は薄くなったが、目的地として魅力的であることには変わりない。

 

 一方、国内観光地に目を向けると、日本人が国内旅行に集中し、インバウンドの増加も相まって、旅館・ホテルの宿泊料金は驚くほど高くなった。

 

 

 多くの旅館・ホテルは、観光庁の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」などの補助制度を活用して大規模なリニューアルを行った。使われなくなった大宴会場を個人客向けの客室や、食事処に作り替えるなど、施設は新しくなり、その分客単価も高く設定されている。

 

 「単価アップ」は宿泊業界にとって大きな目標である。だが、宿泊料金が上がると当然、旅行者の期待値も高くなる。料理の提供の仕方も、作り置きの団体向けから個人客向けへと変えなければならない。味もうならせるものを提供しなければ満足させることは難しい。また、長い間、「1泊2食」のスタイルが旅館の主流だったが、これからは今以上に「滞在中の充実した過ごし方」が求められる。

 

 温泉地であれば、滞在中に散策できる街並みも必要になる。雰囲気のあるカフェや、ショッピングが楽しめる店、自然との触れ合いを感じられる癒しの空間、刺激的なさまざまな体験メニューも欲しい。旅館が個人客に舵を切るということは、そういうことだ。

 

 

 地方の温泉旅館にとっても、日本人客と訪日外国人客といった区別はあまり意味がなくなってきた。日本人客よりも外国人客の方が、クレームが少なく、受け入れやすいという声も耳にするようになった。旅館のスタッフに外国人労働者がいることも当たり前の風景となり、その意味では、地方の温泉旅館も東京都心のホテルと同様に、国際化が進んでいる。ローカルではなく、グローバルな視点で日本の観光地が世界と比肩しうるような魅力的な存在であってほしいと思う。ハードは整った。滞在して楽しめる宿や、地域が全国各地に増えることを願っている。

(編集長・増田 剛)

【ANTA支部長から~届けメッセージ~】神奈川県支部 坂入満支部長 「観光業界支援策」について思う

2023年6月1日(木) 配信

坂入満支部長

 2020年初頭からの新型コロナ感染症拡大が3年にわたって続き、観光業界とりわけ旅行業界は大変な打撃を被りました。その間「Go Toトラベル」や「県民割」、さらには「全国旅行支援」など観光業界への支援策が打たれました。

 観光産業界に対する支援策はありがたいのですが、今回の「全国旅行支援」策にしても、以前の「Go Toトラベル」、「県民割」事業にしてもOTA(オンライン旅行会社)や大手の募集型企画旅行、宿泊施設のホームページ経由による直販の取り扱いは個人旅行が主となって増加したものの、地元地域に根差した団体旅行の取り扱いを主要業務とする全旅協(ANTA)会員にとっては必ずしもその恩恵にあずかったとは言えません。

 さらに悪いことには「全国旅行支援」事業では割引料金で販売したものの、その割引額が補填されない事態まで起きました。これでは何のための支援策かわかりません。

 元々「Go Toトラベル」事業は新型コロナ終息後の旅行需要喚起策であったはずが、コロナが収まらない状況下で開始、実施されたため、準備と実施期間の短さもあり団体旅行の需要喚起にはほとんどつながらず、対応業務の煩雑さばかり際立ってしまいました。

 ANTA所属会員の半数以上を占める旅行業者をはじめとする中小旅行業者には、あまり恵まれた施策とは言えませんでした。残念でなりません。

 今年5月8日(月)に新型コロナが感染症の2類から5類に変更となり、少しずつ旅行意欲を刺激してくれればと先行きの希望が出てきたところです。

 今こそ改めて「Go Toトラベル」事業のような観光業界支援策を実施していただく時かと思います。その際は中小旅行事業者にもプラスとなるような施策の起案をお願いしたいものです。

ホテル椿山荘東京で蛍の夕べ 7月3日からは、夏季の特別庭園演出「超雲海」も

2023年5月31日(水)配信

モノクロで撮影した特別庭園演出「超雲海」

 ホテル椿山荘東京(山下信典総支配人、東京都文京区)はこのほど、夏のメディア招待会を開き、「ほたるの夕べ」などの今夏の取り組みを紹介した。

 「ほたるの夕べ」は、ホテル椿山荘東京の初夏の風物詩。同ホテルでは 5月中旬に飛翔を開始し、6月上旬にかけて見ごろを迎え、7月上旬ごろまで楽しめる。また7月3日(月)からは、夏季の特別庭園演出「超雲海」も開始する。

 同ホテルでは、ホタル鑑賞が楽しめる期間に合わせ「ほたるの夕べ ディナービュッフェ」を行っており、既に土日は満席に近い予約状況と、好評を博している。ビュッフェのメニューは、ホテル開業70周年にちなみ、これまで開催してきたビュッフェ企画で人気だったメニューを中心に構成している。

 これに加え、午後11時の閉園後に庭園散策を楽しめる宿泊プラン「プライベートホタルナイトを1日6組限定で販売するなど、さまざまな関連施策を展開している。

 特別庭園演出「超雲海」では、設置しているノズルの間隔を狭くしたり、段数を増やしたりすることで通常の「東京雲海」の2 倍の噴霧量による演出を実現。濃密な霧がこれまで以上に立体感のある雲を作りだすことで、水墨画のような躍動感のある雲海を出現させる。

 マーケティング支配人の眞田あゆみ氏は、モノクロやタイムラプスでの撮影がおすすめと語り、「霧が濃密なので庭園の緑と雲海の白とのコントラストが白黒にすることでより際立ち、きれいに撮影できます。またタイムラプスで撮影することで、風の動きまで表現ができるので、荒々しい水墨画のような撮影にも挑戦してみてください」とPRした。

箱根ホテル小涌園 7月12日 開業

 会見では、7月12日(水)に開業する「箱根ホテル小涌園」の概要も発表された。客室数は、6タイプ150室。最上階には露天風呂付きの大浴場を2カ所設置するほか、ライブキッチンで仕上げる出来立ての料理が堪能できるビュッフェレストランなども用意する。また宿泊客は滞在中、箱根小涌園ユネッサンを何度でも楽しめる。

 箱根ホテル小涌園の開業に合わせ、箱根小涌園ユネッサンの開業以来最大規模のリニューアルも行われる。新たに流れるプールやアウトドアエリアを新設。「元湯 森の湯」ゾーンでは、貸し切り風呂を2から6カ所に増設する。

八芳園 熊本市と共に1年通じ都内から魅力を発信

2023年5月31日(水)配信

「MuSuBu」では、熊本グルメも提供した

 八芳園はこのほど、熊本県熊本市とともに1年間市の魅力を都内からさまざまな取り組みを通じ発信していくと発表した。

 認知度・イメージの向上、熊本ファンおよび交流・関係人口の増加をはかるのが目的。全国各地の自治体や生産者、企業、学校関係者と2020年8月から約100以上のポップアップイベントを週替わりで開催し、人や食を通じて各地の魅力をPRしてきた同社にとって、年間を通じての地域PRは初の試み。1年を通し市と連携し、まちの魅力を余すことなく伝えきることを目指す。

 5月24日(水)に行われた発表会で執行役員コンテンツ事業部エグゼクティブマネージャーの窪田理恵子氏は、「1年間で、熊本市の上質な暮らしを発信していく。その中心となるのは食。生産者や食文化についても発信していく」と意気込みを語った。

 一方、熊本市東京事務所の清田圭一副所長は「人と人とのつながりを1年間のさまざまなイベントの中で拡大させ、またファンを増やすことで、最後は熊本市に訪れてもらえるような企画を展開していく」と力を込めた。

 両者は取り組みの第一弾として5月24~30日には、ポップアップ型ショールーム「MuSuBu」でポップアップイベント「スイカの名産地 熊本春スイカフェア」を開催した。同イベントはKITTE地下 1 階の東京シティアイ パフォーマンスゾーンでも実施。夏には、首都圏での熊本ネットワークの強化および関係人口の創出を目指し、八芳園を舞台に熊本ファンへ向けの企画、「熊本大交流会2023(仮称)」を開催する予定だ。

東武トップツアーズ、制服960枚を再利用 「古着deワクチン」へ寄贈

2023年5月31日(水)配信

制服が開発途上国の子供たちのポリオワクチンに

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、旧制服960枚を、衣類の再利用とポリオワクチンの寄付につながるサービス「古着deワクチン」へ寄贈した。カウンター店舗での制服類廃止に伴い役目を終えた制服を、子供のワクチン接種支援、障害者の自立支援など多岐にわたる社会課題の解決につなげたいという想いから実現した。

 「古着deワクチン」は、日本リユースシステム(山田正人社長、東京都港区)が、認定NPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」と共同企画するサービス。不要になった衣類などを送付することで、衣類の再利用と1口につき5人分のポリオワクチン寄付を可能とするもの。

 これにより、回収キットの製造や送付作業を全国の福祉作業所で行うことによる「障がい者雇用支援」、提供される衣類などを現地で選別・販売する「開発途上国での雇用創出」など、さまざまな社会課題の解決に貢献するという。

 2010年に始まったこの取り組みにより、23年4月末現在で累計488万2784人分のポリオワクチンの寄付、約4154万9700着分の衣類が再利用された。19年には、内閣総理大臣主催の「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞している。

青い森鉄道とまた旅くらぶ、青森独自さくらんぼ産地ツアー催行 パフェ作りとお土産も

2023年5月31日(水) 配信

料金は全国旅行支援の適用で6600円となる

 青い森鉄道(千葉耕悦社長、青森県青森市)とまた旅くらぶ(高木まゆみ社長、青森県青森市)は6月25日(日)、青森県農林水産部総合販売戦略課と連携し、「青い森鉄道に乗って行く!ジュノハートの産地『北のフルーツ王国』南部町でさくらんぼ狩り&パフェづくり」ツアーを催行する。

 ジュノハートはローマ神話の女神ジュノと果物がハート形であることから名付けられた、大きくて甘味が強い青森県独自のさくらんぼ。当日は青森駅に集合。山本チェリーファームでさくらんぼ狩りを行い、名川チェリーセンターでお土産を買うことができる。その後、チェリハウスで昼食とパフェ作りを体験する。

 全国旅行支援適用後の料金は6600円。小学生5000円。地域クーポン1000円分のほか、ジュノハート3粒のお土産と青い森鉄道のワンデーパスが付く。申込はまた旅くらぶのホームページで受け付けている。