サービス連合2023春闘、賃金と労働環境軸に 「経営厳しいが労使で真摯に協議」

2023年4月17日(月) 配信

後藤常康会長

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(後藤常康会長)は4月17日(月)、2023春季生活闘争の中間報告を行った。後藤会長は観光業界全体で人手が不足していることに触れたうえで、「大変厳しい経営環境のなかでも、経営側と各組合は働く人のために、真摯に協議に尽くしてくれている」と語った。

 今季は4月14日(金)時点で145組合中、58組合が妥結した。このうち、ベースアップを含めた賃金の引き上げで合意したのは49組合。さらに、多くの組合が休日の増加や労働時間の短縮などの労働環境の改善を引き出した。定年の延長を協議した組合も目立っているという。

 後藤会長は「これまでの結果は交渉中の加盟組合にとって後押しとなる。サービス連合全体として前を向いている」と認識を示した。

 今後については、空港における保安検査員の不足を受けて国土交通省が有識者会議をスタートしたことから、「行政からも観光産業の人手不足の解消を検討してもらえるよう訴えていく」とした。

日本語版「ミシュランガイド公式アプリ」登場 1つのツールで予約・検索も可能に

2023年4月17日(月) 配信

(左から)本城征二執行役員、須藤元社長、鳥海高太朗氏

 日本ミシュランタイヤ(須藤元社長、東京都新宿区)は4月17日(月)、東京都内で会見を開き、新サービス「日本語版のミシュランガイド公式アプリ」を発表した。無料アプリをダウンロードすれば、世界37カ国からレストラン約1万6200軒、120カ国からホテル約6000軒のミシュランガイドセレクションを検索、予約が可能となる。

 施設の情報や調査員のコメントなども掲載されており、須藤社長は「モバイルアプリで最新情報を携え、ミシュランガイドの新たな活用を始めてほしい」とし、「身近なレストランから旅行先の素晴らしい体験まで1つのツールで紹介できる」と力を込めた。

 ミシュランガイド公式アプリは2021年10月から英語圏などで始動。日本版は4月14日から利用可能。なお、日本のレストランの予約機能は順次スタートする予定だ。

 ミシュランガイド事業部ブランドライセンス事業部執行役員の本城征二氏は「ユーザの皆様のグルメや旅の体験をよりシンプルに、スピーディーに実現できる。ファンを増やしていきたい」とデジタル化の利点を説明。一方で、「書籍も根強い人気がある。発行は継続していく」との考えを示した。

 ゲストとして登壇した航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏は、自身の体験を交えながら「食は美味しければ何度でも行きたくなる。旅行のなかで食はとても重要」と語り、世界中の美味しい店が集まる東京や日本の各地へ、円安を追い風に外国人旅行者が訪れる状況などを説明した。

【書籍紹介】「とっておきの温泉宿」 和田美代子〈著〉

2023年4月17日(月)配信

 フリーライターの和田美代子氏はこのほど、月刊「たべもの通信」で連載している「とっておきの温泉宿」から、27軒を選びまとめた書籍、「とっておきの温泉宿」(たべもの通信社発行、合同出版発売)を発刊した。

 連載ではこれまで、「謙虚さと誇りをもって湯を守る人がいる」「いまも湯治ができる」など、独自の目線で全国約40軒の温泉宿を訪れ、紹介してきた。今回はその中から「家族経営で、土地の温かさが伝わってくる宿を中心にセレクト」し、最新情報を加えた。

 定価は1650円(税込)。A5判、120ページ。Amazonや楽天ブックス、全国の書店で発売している。

「津田令子のにっぽん風土記(96)」おおたかの森で過ごす至福の時間~流山おおたかの森編~

2023年4月16日(日) 配信

国営アルプス安曇野公園(安曇野市)
NPO法人ふるさとオンリーワンのまちWeb担当 剱持優子さん

 今、首都圏近郊で最も人気のある場所の1つが、千葉県流山市おおたかの森だ。おおたかの森とは「流山おおたかの森駅」から見て西方にあるおよそ50㌶の森林「市野谷の森」のことで、かつて絶滅危惧種に指定されていたオオタカが生息することから駅名の一部に採用されたという。

 

 流山おおたかの森から車で10分弱の三輪野山に居を構えている剱持優子さんに、おおたかの森周辺の魅力について伺った。

 

 剱持さんは「お洒落なだけでなく森の中にいるようで、どこにいても心地よいんです」と絶賛する。千葉県民のみならず、近郊に住む若い層からの支持も高く、住みやすさでは常に上位にランキングされているのだ。

 

 NPO法人ふるさとオンリーワンのまちで公式ホームページや、動画の撮影などWebを担当している剱持さん。

 

 先日NPOの仲間と訪れた長野県安曇野市では、「朝の美しさや、ふつふつと湧き出る豊富な湧水、さらには雪をかぶった北アルプスの眺めに感動した」という。それらをフェイスブックやインスタグラムにアップするのも剱持さんの仕事だ。

 

 話をおおたかの森に戻そう。普段は携帯電話の販売やスタートアップ時の説明など、朝から晩までお客様へのサービスを行っている剱持さん。ハードな生活の中で見つけたベストな休日の過ごし方が、流山おおたかの森で過ごすことだという。

 

 2005年のつくばエクスプレス開業に合わせて誕生したこの街は、首都圏の駅に貼り出されたポスターのキャッチコピー「母になるなら、流山市。」でも話題になった。

 

 街づくりのテーマは「都心から一番近い森のまち」。駅周辺には商業施設やクリニック、市役所の出張所などの生活利便施設を集結させる一方で、周囲に広がる住宅地は地域固有の緑を活かすなど自然を維持・活用しながら整備されている。

 

 「流山おおたかの森S・Cなどの商業施設が続々と誕生し、生活利便性がさらに向上しました。愛犬と過ごせるカフェもあるのもうれしいですね」。

 

 さらに駅周辺を楽しく快適に回遊できるよう、雰囲気の異なるさまざまな沿道を作り幅員や照明、舗装がそれぞれ異なる工夫もなされている。「駅周辺に踏切が少ないので渋滞の心配が少ないこともありがたいですよ」と話す。「明日は、お休みなので愛犬モナを連れて、おおたかの森のスタバでのんびりしようと思っています」と涼しい横顔が印象に残る。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

静岡で家康の足跡巡る 手習いの間や立ち上がり石も

2023年4月15日(土) 配信

昨秋の台風で被災したが復旧工事も完了した(清見寺庭園)

 静岡県観光協会は3月16、17の両日、「徳川家康公ゆかりの地をめぐるプレスツアー“春”」を開いた。県では、NHK大河ドラマ「どうする家康」の放送を契機に、誘客や周遊促進に力を入れている。今回は家康が人生の約3分の1を過ごした静岡市内を中心に、主な見どころを紹介する。

 徳川家康が接ぎ木したと伝わる「臥龍梅」のある清見寺(静岡市)は、奈良時代創建の古刹。幼少期、今川家の人質として駿府に送られた家康は、ここで今川義元の軍師を務めた禅僧・太原雪斎から教育を受けた。大方丈には「家康公手習いの間」の遺構も残されている。後に、将軍職を秀忠に譲った後も度々足を運び、国の名勝に指定されている庭園を築く際は、自ら指揮をとったという。

 家康ゆかりの日常品を多く収蔵することから、その嗜好をうかがい知ることのできる久能山東照宮博物館(静岡市)。4月17日からは、家康が関ケ原の戦いで使用したという、国の重要文化財「竹駕篭」を特別展示する。銃弾跡や、その簡素な作りに注目したい。一方、人気の国重要文化財「金陀美具足(家康が着用した甲冑)」は、東京都内で行われるNHK大河ドラマ特別展(三井記念美術館)で展示されるため、春季は見られなくなるので要注意。

駿府城跡と静岡の街並みが融合する景観を(葵船)

 駿府城の堀を運航する葵船(静岡市)は、21年春に登場した静岡市の新しい観光コンテンツだ。土・日・祝日のみの通年運航だが、貸し切り利用時は平日も対応する。西側の石垣を高く築き、守りを手厚くしたようすや、石に刻まれた大名や職人たちの目印・刻印などを見ることができる。1周1・6㌔、約30分の遊覧だ。

 遠江國一宮小國神社(周智郡森町)に残る古文書には、家康の重要な祈願所だったことが記されている。家康は1572(元亀3)年、同社へ参拝。その後の長篠の戦い・関ケ原の戦いで勝利をおさめ、天下統一を実現した。境内には家康が腰をかけ休憩したとされる「家康公の立ち上がり石」もあり、大願成就の加護を受けようと多くの人が訪れる。現在進められている「令和のお屋根替え」も佳境を迎え、新しく生まれ変わった拝殿などを見ることができる。

【鈴木 克範】

菊池夕奈氏(ホテル四季の館 那須)が最優秀賞に 日本ハウス・ホテル&リゾートの「第22回料理コンテスト」 

2023年4月14日(金) 配信
 
菊池夕奈氏と同氏考案のメニュー

 日本ハウス・ホテル&リゾート(山栄共靖社長、東京都千代田区)は4月13日、「ホテル森の風 箱根仙石原」(神奈川県・箱根町)で「第22回料理コンテスト」を開かれ、同社社長と外部審査員4人による審査により菊池夕奈氏(ホテル四季の館 那須)の「桜海老香る那須御養卵のエッグベネディクト」が最優秀賞に選ばれた。

 チーズやベーコンで那須野畜産を、地元の農家から届く野菜で那須の大地の恵みを表現した一皿。調理長はじめ々調理場で働く皆さんにたくさん力をもらいこの場に立つことができた。これからも感謝の気持ちを持ち続け、努めていく」と喜びを表現した。

 料理の魅力向上を目的に年2回開催されている同コンテストの今回のテーマは、「地元卵を使用した、地産地消をアピールする料理」。同グループが運営する7施設から46人のエントリーがあり、原価250円以内という条件のもと料理を考案。各施設の総料理長による予選を経て、5人が本選に進んだ。

5人の調理スタッフ、関係者ら

 山栄社長は本選進んだ5人のうち3人が20代であることに触れ、「若くてもできるんだという思いを目の当たりにし、自身をもらった。今日は、社員ひとり一人のさらなる成長のスタートのきっかけとなった」とコンテストを総括した。

 優秀賞以下各賞の受賞者は次の通り

優秀賞:蜂木宥哉氏(ホテル四季の館 箱根芦ノ湖)

特別賞:中田宏明氏(ホテル東日本宇都宮)

アイディア賞:川崎哲一氏(ホテル四季の館 那須)▽中嶋絵梨氏(ホテル東日本宇都宮)

元力士が営む古民家旅館 宮本荘グループ創業30周年

2023年4月14日(金) 配信

宮本一輝社長

 200年以上の歴史を持つ農家屋敷を改修した古民家旅館「二百年の農家屋敷 宮本家」(埼玉県・小鹿野町)を運営する宮本荘グループが創業30周年の節目を迎えた。自身のキャリアを生かし、現役のときのように利用者にファンになってもらえるようオリジナリティ満載の力士のおもてなしを日々提供する12代当主で元幕内力士の宮本一輝社長(元・剣武輝希)に、節目を迎えての想いや今後の展望を聞いた。          【聞き手=本紙社長・石井 貞德 構成=後藤 文昭】

 ――グループ創業30年を迎えて、今のお気持ちはいかがですか。

 父と先祖、そして何より今までお越しいただきましたすべてのお客様に対しての感謝の気持ちでいっぱいです。宮本荘グループは今から50年前、父が代々受け継がれてきた農家屋敷を改装して民宿にしたのが始まりです。その後宮本荘グループに発展し30年、自分は力士を引退した後、今から10年前に社長業を受け継ぎました。

 現在グループでは「二百年の農家屋敷 宮本家」と「西谷津温泉旅館
宮本の湯」「ペンション森の風みやもと」体験農園「秩父ふるさと村」を運営しています。

 ――グループの運営で心掛けていることは。

 大相撲は妥協が許されない世界で、強い気持ちを持ち続けていないと生き残ることができません。私も親方には「甘えは絶対にダメだ。甘えを克服しなければ関取という栄光もない」と厳しく言われ続けていました。

 この言葉は引退したあとも大切にしていて、社長としてグループを運営するうえでも「宿を大きくするぞ」という強い気持ちと向上心を持ち、自分を律し続けながらここまで歩んできました。

 ――節目の年を迎え、新たな展開は考えられていますか。

力士気分を味わえる仕掛けを随所に施した風呂

 「二百年の農家屋敷 宮本家」と「貸切ペンション森の風みやもと」、2館の風呂を改修しました。宮本家の方は、レンガ風呂を力士気分を味わえる仕掛けを随所に施した風呂に生まれ変わらせています。風呂場の壁面には、日本相撲協会公認の浮世絵師、木下大門氏に描いていただいた秩父夜祭りのデザインの化粧まわしをつけた剣武の浮世絵を飾らせていただきました。

 また秋には、私が実行委員長を務め30周年もかねての記念として秩父市内にて、大相撲の巡業秩父場所の開催を計画しています。

 ――新しい施設を整備する計画はありますか。

 施設を新しく建てる予定はありませんが、「二百年の農家屋敷 宮本家」と「宮本の湯」の部屋数は増やします。

 宮本家は全6室の宿ですが、年内中に最高グレードの新客室を新たに1室設けます。一方の宮本の湯は、小中学校の体験学習や社員研修など団体でご利用いただくことが多いのですが、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、以前より1室当たりの人数を少なくしなければいけなくなったことが理由です。

 これに加え、来年から大相撲の合宿を誘致できるよう、土俵の建築も考えています。毎年大相撲の合宿が誘致できれば、大相撲の迫力を間近で感じたいということで宿泊客が増えると思いますし、何よりまちの活性化につながると思います。

 大相撲の巡業や合宿の誘致など、自分にしかできないことを通じ、秩父エリアの観光を考え、地域経済に貢献したいと常に考えています。

 ――グループ全体を今後どのように育てていかれますか。

 体験農園「秩父ふるさと村」を発展させることが一番大きな目標です。同施設は今注目の新旅スタイル農泊に利用できる施設として注目が集まっていて、夏休み期間には多くの家族連れや自然体験キャンプなどで賑わっていますが、さらに開発を進め、宿に宿泊していただいたあと、2日目に遊んでからお帰りいただけるような宿泊型テーマパークに育てていきたいと考えています。

 ――ありがとうございました。

足湯やバーベキューサイト、カフェなどで構成 山下公園内に「THE WHARF HOUSE山下公園」開業  

2023年4月14日(金) 配信
足湯テラス
  山下公園(神奈川県横浜市)内に4月14日(金)、「THE WHARF HOUSE山下公園」が開業した。 山下公園レストハウスをリニューアルした施設で、海を眺めながら楽しめる足湯やバーベキューサイト、カフェなどで構成。山下公園の新たな賑わいを創出する。
 
 関係者が「山下公園が持つロケーションを最大限に生かすうえでの絶好の仕掛け」と語る足湯には冷却機能も備えており、夏は足水としても営業。「営業開始時間である午前11時から正午までの時間帯がとくにおすすめ」と関係者はPRする。利用は予約制で、料金は日中が無料、午後5~7時は300円となる。
 
横浜ビールのクラフトビールと横濱ワイナリーのワイン
 カフェではファンケルの食材を使ったプレートやガレットなどヘルシーモーニング、ハンバーグやサンドイッチなどの昼食、スイーツを提供。レジャーシートとバスケットの貸し出しと軽食のセット「ピクニックセット」も提供し、賑わいを公園内へ広げていく。
 
 またカフェは午後6時以降、横浜ビールのクラフトビールや横濱ワイナリーのワイン、地産の魚料理などが楽しめるクラフトビアー&グリルとしても営業する。
 
 このほか施設内には、元町を代表するブランドキタムラのオリジナルグッズや横浜銘菓「ありあけハーバー」などがならぶ土産物ショップも用意した。
 
 今回のリニューアルは飲食店などの経営などを行うゼットンや健康食品の研究開発などを行うファンケルなど8社で構成する 山下公園再生プロジェクトグループと横浜市が、民連携の手法であるPark-PFI制度を活用し実施。飲食機能 を持つ公園施設としては横浜市内初の事例となる。
 

東京ベイ東急ホテル 4月29日から開業5周年企画展開 レストラン「コーラルテーブル」ではビュッフェ「千葉と静岡 食のマリアージュ」実施

2023年4月14日(金) 配信

ランチビュッフェ(イメージ)

 東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)はこのほど、4月29日から展開する開業5周年企画の内容を発表した。

 20 23 年 5 月 1 日に 開業 5 周年を迎える同ホテルでは、5つの贅沢な特典と朝食付きでスイートルームに泊まれるプランや、ブッフェ「千葉と静岡 食のマリアージュ」などさまざまな企画を展開する。

プレミアム宿泊プラン 特典

 ホテル最上階、 18 階にある 「ベイフロントスイートル ーム」に滞在できるプレミアム宿泊プランには、 ①ホールケーキ4号②2018年産ワイン1本③チーズ盛り合わせ④バスソルト⑤駐車場料金無料(入庫 から 30 時間 ・連泊の場合はチェックアウト日の正午12時まで無料)――の5つの特典と、朝食が付く。料金は1室平日6万円、土曜日8万円(税金・サービス料込み)。

静岡製造あらしお でマリネしたサーモン 下総醤油とわさびとEXV オリーブ油で

 レストラン「コーラルテーブル」で昨年に引き続き行われる「千葉と静岡 食のマリアージュ」は、「食材の宝庫 ちば」の食材と「ふじのくに 食の都」静岡の旬の食材をたっぷり使ったこだわり料理が勢揃いするブッフェ。期間は4月29日(土・ 祝)から6月25日(日)の土日祝日と5月1日(月)、2日(火)。4月29日(土・祝)から5月7日(日)のゴールデンウィーク期間は 一部メニューの食材がグレードアップする。

 また、開業記念日の5 月1日(月)~2日(火)の2日間限定で、5 周年のオリジナルロゴ入りクッキーのプレゼントや、レストラン食事券などが当たるお楽しみスピードくじも行う。静岡製造あらしおでマリネした富士山サーモンわさび風味のマヨネーズソース(ゴールデンウィーク期間)や、静岡の金豚王を使った各種料理、静岡風おでんなど、料理長の想いが 沢山つまった“千葉と静岡の食のマリアージュ ”をどうぞお楽しみください」(担当者)

 このほか同ホテルではゴールデンウィークのゲストサービスとして、国内でも数少ない紙切りパフォーマーのはさみ家紙太郎氏による紙切りエンターテイメントや、国内外で活躍しているNAOKO氏のマジック&バルーンパフォーマンス、子供を対象とする「親子で楽しむドローン体験教室」などさまざまなイベントを展開する。

インターゲートホテルズ ブランド誕生5周年 地域文化が体験できる

2023年4月14日(金) 配信

客室(京都)

 グランビスタ ホテル&リゾートが展開する「インターゲートホテルズ」が3月、5周年の節目を迎えた。価値体験型ホテル「インターゲートホテルズ」は2018年3月、京都府京都市に1棟目が開業した。現在全国5カ所でホテルを展開している。さまざまなカタチで地域の文化を体験できる機会を提供することにこだわり、ラウンジでのサービスにも注力する同ホテルの魅力を京都と東京のホテルを通じまとめる。

 価値体験型ホテル「インターゲートホテルズ」は、運営するグランビスタ ホテル&リゾートが掲げる理念、「地域の価値で、未来を変えていく。」を具現化する役割を担う施設。地域との結びつきを大切にし、京都四条新町では、京都市の伝統産業に指定されている和蝋燭の絵付け体験が楽しめるなど、伝統工芸を体験できる機会を各ホテルで提供しているのが特徴の1つになっている。加えて、24年3月31日まで、「ご当地京こま」制作体験キットも販売。京都の伝統産業である京こまを唯一の京こま職人である京こま 雀休の中村佳之氏監修のもと用意。東京・京橋では両国国技館はじめ周辺に多くの相撲部屋が集中していることから「おすもうさん」のデザインを採用するなど、インターゲート5施設の所在する各地域の名物を可愛らしいフォルムで表現する。

 同ブランドのホテルが選ばれている理由の1つが、各ホテルが注力するラウンジでのサービス。午前6時から7時までは朝活としてスムージー、午後3時から8時まではアフタヌーンサービスとしてお菓子やドリンク、午後5時から7時まではハッピーアワーとしてワインとカクテル、おつまみ、午後8時から10時まではナイトタイムとしてお茶漬けを提供。さらに午前10時30分から午後8時まではコーヒータイムとして、各ホテルこだわりの珈琲豆を用意し、1杯ずつ丁寧に抽出して提供している。これらのサービスはすべて無料で滞在中は何度でも利用できるほか、連泊の場合は観光の合間の休憩場所としての使い方もできる。

地域の伝統を滞在しながら感じる

 ホテルインターゲート京都 四条新町は、京都市営地下鉄四条駅・阪急京都線烏丸駅から徒歩5分の場所に立地、二条城や清水寺などへ約30分でアクセスできる京都観光にも便利なホテル。「京都に暮らすように泊まるホテル」をデザインコンセプトとし、格子が印象的な京町家を思わせる外観と、東洋と西洋の感性がミックスされた和モダンな内装で、歴史ある町並みとの一体感がありながらも、自宅で寛いでいるような居心地の良さを感じてもらえる空間を目指し設計された。

 153の客室はゆったりとくつろげるように20平方㍍以上の広さとし、室内でも京都の風情や和を感じられるよう、アートやフットスローには西陣織を採用している。

 このほかホテル内には大浴場や、京都に纏わる伝統文化やアート、多彩な書籍を集めた「ローカルバリューギャラリー」も設置している。

ぶぶ漬けバイキング(京都)

 ラウンジで提供するコーヒーには、地元で愛されている小川珈琲の「京珈琲」を採用。ナイトタイムに提供するぶぶ漬けの具は、湯葉ちりめんなど京都色の強い食材を含め常時12―13種類を用意するほか、夏は冷たい出汁も提供している。京都色の強い食材は朝食でも提供されており、ブランド誕生5周年記念の地域限定スペシャルメニューには、丹後地域の伝統食である鯖のおぼろ入りばら寿司を用意した。

 こうしたホテル内でのサービスに加え、2月からは伝統と最先端が共存する京都ならではの魅力の発信のひとつとして、日本発×日本初のノンバーバルシアター「ギア―GEAR―」のチケットの販売もスタートした。2012年から京都で上演されている「ギア―GEAR―」は、セリフを用いず、光や映像と連動したマイム、ブレイクダンス、マジック、ジャグリングによる迫力のパフォーマンスでストーリーが紡がれる、老若男女、国籍問わずに楽しめるエンターテインメントで、食事の前に楽しめる夜の観光コンテンツとして旅行客に人気のスポットになっているという。

 5周年を迎え浅井睦子支配人は、「祇園祭のメイン会場にも近く、戻り鉾のルート上にこのホテルは立地しているので、ホテルに滞在しながら地域の伝統を感じていただけることが一番の強み。『インターゲートホテルズ』の最大の特徴であるラウンジサービスは他のホテルでも導入する施設が増えてきているが、人を介したサービスと時間帯によるメニュー変更にこだわり、今後も選ばれるホテルとなれるようラウンジサービスをより一層磨き上げていく」と力を込める。

コンパクトな設計でビジネス向けに

客室(東京)

 ホテルインターゲート東京 京橋は、ビジネス・レジャー滞在に最適な銀座・京橋エリアに立地、東京メトロ銀座線「京橋駅」、都営浅草線「宝町」から徒歩約1分でアクセスできる。同ホテルは立地の面からビジネス客を主要ターゲットとし、客室をコンパクトに設計しているのが特徴。客室数は200室、壁には切子のグラフィック柄を取り入れている。

 ラウンジで提供する珈琲は、宮内庁御用達珈琲ブランド「珠屋小林珈琲店」と「舘田珈琲焙煎所」の珈琲豆を採用。ナイトタイムのお茶漬けの出汁はカツオと昆布から取り、関東ならではの醤油を加えている。具材は「塩鮭のフレーク」と、日ごとに変わるトッピングの2種類を用意している。

朝食(東京)

 こうしたホテル内でのサービスに加え、僖成が運営する「僖ニ成ル食 京橋」の本格和会席料理を楽しめる1泊2食付き宿泊プランを展開している。同店では、鴨と葱が香ばしく香る「あい焼き」や、「じゃこと山椒の土鍋ご飯」、前菜、温物、お造り、自家製デザートなど、1皿1皿丁寧に仕立てた“京橋でしか食べられない逸品のコース仕立て”を味わうことができる。

 開業5周年を迎え冨士修平支配人は「高評価をいただいている朝食とラウンジでのサービスを通じ他社との差別化をはかるとともに、『もう一度泊まりたい』と思っていただけるホテルを目指し続ける」と語った。