東武トップツアーズ、妙高市から感謝状 企業版ふるさと納税で

2025年2月10日(月) 配信

東武トップツアーズの百木田康二社長(左)、城戸陽二妙高市長

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、新潟県妙高市(城戸陽二市長)から企業版ふるさと納税に対する感謝状を贈呈された。

 妙高市は、東武トップツアーズが2024年12月に全国16自治体へ行った企業版ふるさと納税の寄付先の1つ。SDGsの達成に向けて優れた取り組みを行う自治体として「SDGs未来都市」に選定され、このなかでもとくに先導的な取り組みを行う「自治体モデル事業」にも選定されている。同社は、こうした活動への評価と今後のより充実した取り組みへの支援を目的に、企業版ふるさと納税を実施した。

 両者は、20年7月に新たな人の流れの創出や地方創生に関する連携協定を結んだ。教育旅行団体の農家民泊体験プログラムの提供をはじめとした地域創生事業などに取り組むなど、地域課題解決や地方創生に関する業務の提案・立案などについて、共に推進している。

 なかでも教育旅行団体向け「SDGs探究学習プログラム」は、妙高市の米、観光、環境保全などをテーマに、事前学習や実地研修、事後学習に取り組むプログラムで、多くの学校から高い評価を得ているという。

 東武トップツアーズによると、今後も地域の魅力発掘と活性化事業をより強化、推進するとともに、持続可能な社会づくりに貢献するとした。

観光庁・文化庁・スポーツ庁、包括的連携協定を改定へ  「経済の好循環を目指す」

2025年2月10日(月)配信

(左から)室伏広治スポーツ庁長官、都倉俊一文化庁長官、秡川直也観光庁長官が署名した

 観光庁、文化庁、スポーツ庁は2月5日(水)、包括的連携協定を改定した。観光と文化芸術、スポーツの相乗効果による経済の好循環を目指し、引き続き緊密な連携を推進する方針を示した。

 3庁は2016(平成28)年に包括的連携協定を結び、これまでさまざまな連携を進めてきた。今回の締結では「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」をキーワードに、さらなる訪日外国人旅行者の増加、国内観光の活性化をはかることで、経済の好循環の実現を目指す。

 具体的には「観光立国推進基本計画」「文化芸術推進基本計画」「スポーツ基本計画」の改定に向け、連携協力事項を検討する。また、文化芸術・スポーツを活用した観光コンテンツの開発や観光地域の高付加価値化、国内での国際的なスポーツ・文化芸術イベントの開催を契機とした訪日や周遊の機会を創出する。

 さらに、観光資源の高付加価値化による消費額拡大や観光コンテンツ整備による地方誘客・地域周遊の促進に向けて、戦略的・効果的な連携事業を実施する。

 このほか、訪日外国人旅行者を地域へ呼び込むための受入環境整備やプロモーションの推進や、全国各地のスポーツ文化ツーリズムの優れた取り組みの顕彰・周知・プロモーションを推進。そして、スポーツや文化芸術を活用した観光を支える人材の育成・確保などを連携し協力するとした。

2月16日に「ご当地こなもんサミット2025in松山」 全国から味のイサムなどが出店

2025年2月10日(月) 配信

全国から16団体がエントリー

 愛媛県松山市は2月16日(日)、大道街1丁目商店街で「ご当地こなもんサミット2025in松山」を開く。ご当地のこなもんグルメの魅力をより発信し、食で地域活性化をはかるのが狙い。全国各地のお店や団体に集まってもらい、来場者の投票で王者を決定する。全国から16団体がエントリーし、テレビ番組などで人気の埼玉県羽生市・味のイサムの「元祖ぶたから」などが登場する。

 イベント当日は来場者1食につき、投票用紙1枚を配布してお気に入りのグルメに投票してもらい、グランプリを決定する。1店舗1品の提供で、分量はハーフサイズ、料金は500円以内。本大会に先駆けて、Web上の事前投票も実施している。

 サミットの開催時間は午前9:30~午後4時まで。

 また、地元産の農林水産物などを販売する「第17回まつやま農林水産まつり」や地元の学生団体によるイベント「マツカワドリームセッション」も同時開催する。

琉球弧のイレズミ・ハジチを体験 海洋博公園の海洋文化館で2月22~24日に開催

2025年2月10日(月) 配信

島ごとの特徴的なハジチのデザイン

 沖縄県・本部町の海洋博公園 海洋文化館で2月22日(土)~2月24日(月・祝)まで「琉球弧のイレズミ・ハジチ体験」を開催する。太平洋各地のタトゥーと比較しながら、ハジチの図案の美しさや施術技法の奥深さを体験してもらい、歴史や文化的価値について学ぶ。使用するのは水で簡単に落とせるインクのため、安心して体験できる。

 「琉球弧(りゅうきゅうこ)」は奄美大島から沖縄、台湾までの弓状に連なる数多くの島々の地域のこと。「ハジチ」はこの全域で見られる伝統的なイレズミで、女性の成人儀礼として施されていた。近年、沖縄県内ではその習俗の文化的価値や図案の美術的価値が再評価されているという。

 体験は開館中いつでも可能で、最終受付は午後5時まで。入館料のみで体験の参加費は無料。

宮古市の宣伝隊が来社 3月の毛ガニまつりをPR

2025年2月10日(月) 配信

宮古市の宣伝隊

 岩手県宮古市の宣伝隊が、2月7日(金)に本紙を訪れ、3月2日(日)に開催する「宮古毛ガニまつり」をPRした。

 同市では11月末から3月までの海産物の祭りを「みやこ冬の味覚イベントリレー」と位置づけ展開、毛ガニまつりはその最後を飾るイベント。

 会場の宮古市魚市場では午前9時から午後2時まで、活毛ガニやゆで毛ガニ、そして地元特産品を販売するほか、抽選で毛ガニの一本釣り(参加料3000円)の体験もできる。また、関連企画として道の駅「シートピアなど」では限定100個のカニ弁当を午前11時から販売(午前8時45分から整理券配布)する。

 さらに、当日は同時開催として「宮古わかめまつり」も行われ、生わかめしゃぶしゃぶの試食や生わかめの販売なども行われる。

「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~(241)」 理系で読み解く日本遺産(京都府舞鶴市)

2025年2月9日(日) 配信

会場の海軍記念館(海上自衛隊舞鶴地方総監部)

 暮れも近い12月中旬、久々に京都府舞鶴市を訪ねる機会を得た。日本遺産・鎮守府4市(横須賀・呉・佐世保・舞鶴)が毎年持ち回りで開催するシンポジウムである。

 日本遺産は、地域の歴史的魅力や特色を通じた日本の文化・伝統を語るストーリーを認定し、これらの活用による地域活性化をはかる制度である(文化庁)。従って、事業を担うのは、主に文化財や歴史など文化や観光系の関係者である。

 しかし鎮守府4市では、これらの活動と並行して、5年前から大学や高専の建築・土木・機械などの分野の学者による研究と発表会を重ねてきた。テーマは「理系で読み解く日本遺産」。発案者は前舞鶴市長で旧運港市日本遺産活用推進協議会会長(当時)の多々見良三氏である。

 4市にある日本遺産の構成資産の多くは、旧鎮守府の司令長官官舎や煉瓦倉庫、ドック跡、防空指揮所などの地下壕、砲台跡、旧水道施設など歴史的建造物が多い。これらを生かすには、その構造とともに強度、建築材料などの解析が不可欠である。これらに携わるのは技術者や大学などの研究者であり、それが「理系で読み解く」である。

 会場は、海上自衛隊舞鶴地方総監部にある「海軍記念館講堂」。午前中は、4市7人の研究者による研究成果の発表と討議、午後からは一般市民向けのシンポジウムが開催された。

 舞鶴は、北吸地区にある赤煉瓦倉庫12棟(うち8棟は重要文化財)、いわゆる「赤れんがパーク」が2012(平成24)年にオープンし、現在の観光拠点の一つになっている。21(令和3)年からは、民間活力によるPFI事業により新たな活用事業もスタートした。このなかで、まだ未着手の6号棟から8号棟(文部科学省所管)には、もともとあった赤煉瓦博物館(1号棟)の移設も含めた、新たな活用構想も検討されている。

舞鶴湾洋上に浮かぶガソリン庫「蛇島」

 さらに20(令和2)年には、湾内でかつてガソリン庫として活用された「蛇島」が、日本遺産の構成文化財として追加認定され、その保全と活用が検討されている。蛇島は、周囲650㍍の無人島だが、中世には洋上に浮かぶ山城があり、舞鶴湾防衛の要衝の島である。その島を貫く4本のトンネルがガソリン庫となっていた。ガソリン庫ということは、かつてこの湾から洋上飛行機も飛んでいたことを意味するが、今後の活用にも大いに参考になる。

 舞鶴はじめ鎮守府4市では、これまでにも4市のガイドが他市の紹介もできるような研修を積むガイド交流や、日本遺産ストーリーに因む物産開発と4市での同時販売、各湾にある民間クルーズ会社による「クルーズサミット」と相互交流など、4市一体で運営できる体制整備も進めている。

 遠く離れた4県にまたがる日本遺産をどのように生かすか。学術交流をはじめ、そのモデルとなる事業化に期待したい。

(観光未来プランナー 丁野 朗)

津田令子の「味のある街」「ピーナッツソフトクリーム」――木村ピーナッツ館山店(千葉県館山市)

2025年2月8日(土) 配信

館山店(ピネキ)のピーナッツソフトクリーム470円▽千葉県館山市下真倉236-3▽直売所=0470(22)3488。

 千葉県館山市にあるピーナッツ専門店の「木村ピーナッツ」は、お徳用からギフト品までさまざまなピーナッツ商品などを販売している人気店だ。木村ピーナッツだから美味しい、ピーナッツ一筋だからこそのこだわりの味が出せると県内外から観光客が訪れ評判を集めている。

 さらに地元特産のピーナッツを使ったスイーツでも有名で、多くのメディアで繰り返し取り上げられている。看板メニューのピーナッツソフトクリームは絶品だ。その味わいは期待以上で、まさに千葉のピーナッツ文化を感じさせる一品といえる。

 館山店(ピネキ)はJR館山駅から車で10分程度とアクセスしやすい。店内には特産の落花生や加工品がずらりと並ぶ。落花生の生産は千葉県が全国の70%とダントツだ。日本の落花生のほとんどは千葉県で栽培されているといっても過言ではない。その千葉県の中でも栽培から製造、販売まで一貫してやっているのは、「木村ピーナッツ」だけだという。

 注文したピーナッツソフトクリームは、一口食べると濃厚なピーナッツの香りがふわっと広がり、口どけは滑らかだ。その濃さにもかかわらず、後味は軽やかで何度でも食べたくなる絶妙なバランスなのだ。この風味は、店内で作られる特製のピーナッツペーストにあるという。素材へのこだわりがしっかり感じられるのだ。さらに、使用されているミルクも高品質で、濃厚さの中にもクリーミーさが際立っている。価格も470円(税込)とリーズナブル。それでいて、巻きもすごい。ボリュームと贅沢な味わいを楽しめ、コストパフォーマンスの高さも抜群だ。ほかにもピーナッツパフェやシェイクなど、多彩なメニューがあり、訪れるたびに新しい発見ができそうだ。

 どこよりも春が早いと言われる南房総館山で、花を愛でながらピーナッツソフトの濃厚な風味をお楽しみいただきたい。個性豊かなピーナッツたちが、皆さんを待っているに違いない。落花生、千葉特産品など、豊富な品物を取りそろえているので、お気に入りの落花生を見つけてみるのも良い。

(トラベルキャスター)

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

24年12月の「スキーチケット・リフト券」寄付額は前年から2倍に 「さとふる」のふるさと納税トレンド

2025年2月7日(金) 配信

1番人気は福井県勝山市返礼品の「スキージャム勝山」リフト券

 ふるさと納税サイト「さとふる」を運営する、さとふる(藤井宏明社長兼CEO、東京都中央区)がこのほど発表した、ふるさと納税返礼品トレンドによると、2024年12月の「スキーチケット・リフト券」返礼品への寄付件数が、前年同月比で約2倍となった。前シーズンは暖冬で雪不足のスキー場も散見されたが、今シーズンは降雪量が平年並みか多くなる可能性が高く、ウィンタースポーツを楽しむ返礼品を選ぶ人が増えたとみる。

 2024年の同返礼品の人気都道府県ランキングによると、1位は長野県、2位が福井県となった。「さとふる」に掲載されている「スキーチケット・リフト券」返礼品数が最も多いのが長野県、次いで福井県のため、選択肢の多さから人気を集めたと考えられるという。人気都道府県ランキングの3位は群馬県、4位は山形県、5位は新潟県。

 3位にランクインした群馬県は「スキーチケット・リフト券」人気返礼品トップ10の4~7位を独占。同県のレビューには「高速道路からのアクセスも良く、景観や建物も綺麗なので満足しました。ゲレンデのバリエーションもバランスが良いので飽きません」などの声が寄せられており、首都圏からの交通アクセスの良さなどが人気の背景にあるとうかがえる。

 「スキーチケット・リフト券」人気返礼品ランキングの1位は、福井県勝山市の「スキージャム勝山」の2024―25シーズン大人リフト1日券。西日本屈指のスキー場で期間限定での受付だったが、人気を集めた。

 2位は長野県・白馬村の「白馬八方尾根スキー場」リフト券1日券、3位は山形県米沢市の「米沢エリアスキー場」の共通1日券となった。

東美濃の中山道旅を発信 岐阜県が同エリアの魅力を神田明神で紹介

2025年2月7日(金) 配信

北村和弘課長

 岐阜県と東美濃歴史街道協議会は2月5日(水)、連携を結んでいる神田明神(東京都千代田区)で「東美濃“中山道旅”魅力発信 メディア交流会」を開いた。東美濃エリアは外国人観光客が増加しており、今後交通アクセスが向上することなどから、今回は「東美濃中山道」に焦点を当て、同地域の文化や食の魅力などを紹介した。

 東美濃エリアは岐阜県の東南に位置する6市1町で構成する。2034年以降、リニア中央新幹線が開通すると、東京・品川から乗り換えなしで約40分で接続可能になるほか、今秋は中央自動車道の神坂スマートICの開通が予定されており、アクセスが向上する。

 また、近年は中山道の馬籠宿から妻籠宿を中心に「サムライロード」として、外国人観光客が増加している。岐阜県観光資源活用課の北村和弘課長によると、インバウンド客から「昔の日本がある」と人気で、日数を掛けてハイキングをする外国人も多く見受けられるという。

 シーズンにはツアーが乱立し、オーバーツーリズムになることもあるというが、北村課長は「スポットに集中しているので、より広く周囲に拡散できればインバウンドの恩恵やさまざまな波及効果も期待できるのではないか」と展望する。

 同エリアの中山道は開発や観光地化されず、当時の姿で保護されている箇所が多い。険しい木曽街道の手前に位置し、人々が滞留する宿場町として、和菓子をはじめとする食文化や商業も栄えた。同地は国内シェアの半数を占める陶磁器の産地で、同地域で生産された焼き物の総称である「美濃焼」の陶芸体験や、地酒の利き酒体験など、観光素材も豊富にそろう。

ベン・ウェラー氏

 情報交換会では、米国出身のフリージャーナリスト、ベン・ウェラー氏が外国人目線でこうした東美濃の魅力について語った。ウェラー氏は自身の旅のようすを紹介したうえで、「タイムスリップしたような体験ができる。これが日本の観光の未来のモデルとなることを望んでいる」と期待。「中山道の美濃エリアを歩く旅は文化や工芸、食、おもてなしとすべてが体験」とし、「人々こそ宝で、この地域に命を吹き込む。地元の人との真の交流が、同エリアの大きな強み」と絶賛した。

五平餅「あまから」の西尾大介代表が実演

 会ではこうした魅力を食で伝えようと、特産の「五平餅」や「栗菓子」「地酒」などを用意。五平餅は同エリアだけで120店舗もの販売店舗があり、各店舗ごとに団子型やわらじ型などカタチがさまざまなほか、タレもベースが味噌か醤油か、クルミやゴマ、落花生を使用するかなど個性に富んでいるという。当日は恵那市の老舗店「あまから」が訪れ、その場で焼き立てを振舞った。

 栗菓子は中津川市の各店舗で販売している多様な商品をそろえ、なかでも干し柿に各店こだわりの栗きんとんを包んだ季節限定の栗菓子が多く並んだ。

九州産交バス、空港リムジンバスの混雑度情報を提供 利用者の快適性向上へ

2025年2月7日(金) 配信

情報提供のイメージ

 九州産交バス(岩﨑司晃社長、熊本県熊本市)は2月4日(火)から、バス停にあるバスロケモニターや熊本県バス協会の運営するWebサイトバスきたくまさんで、阿蘇くまも空港を発着するリムジンバスと同空港を経由する一部の都市間バスの車内混雑情報を提供している。

 訪日客の増加で2024年10~12月の空港リムジンバスの利用者数は、前年同期比18.4%増となった。今後も同空港における外航路線の増加などで、需要拡大が見込まれるという。こうしたなか、利用客に混雑の少ない先発便や後続バスを選んでもらい、車内快適性の向上につなげる。

 具体的には、車内混雑度を50%未満と50~80%未満、80%以上、100%の4段階で表示する。