【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その19-戸隠神社五社めぐり(長野県長野市) 九頭龍神と能「紅葉狩」の聖地 心の奥底とつながる戸隠古道

2022年11月17日(木) 配信

 

 長野県長野市には、戸隠神社と善光寺という全国的にも知名度があり、強力な神仏を祀る聖地があります。今回は、神話の「天の岩戸」伝説の舞台でもある戸隠神社奥社、九頭龍社、中社、火之御子社、宝光社を巡る、「戸隠神社五社めぐり」をご紹介します。

 

 戸隠神社の奥地にある戸隠山は、長野市の北にある火山性山地、戸隠連峰の中央にそびえる山です。また、頭が9つある九頭龍伝説や能の「紅葉狩」の鬼女によって知られる、神秘的な空気感が深い霊山でもあります。

 

 能の「紅葉狩」では戸隠山に隠れ住む鬼を平維茂が退治するという話。

 

 戸隠という地名には、「天の岩戸」伝説が関わっています。天照大御神様が隠れていた天岩戸の戸を剛腕の持ち主の天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)様が開けて、世界に光を取り戻した際に、その戸を地上に放り投げて落ちたところに山ができ、そこに戸を隠したので、戸隠山になったといわれています。

 

戸隠古道

 

 さて、以前、戸隠神社・中社近くの宿に泊まったとき、1枚の古い戸隠の観光ポスターに目が留まりました。そこには「岩戸が隠されたこの地には、隠された自分を見つける場所でもありました」という言葉が書かれていて、自分の心の良いも悪いも、さらけ出して、「奥」にあるものと対話できる、貴重な聖地ではないかと思ったのです。

 

 「奥」という言葉は、「奥院」や「奥社」と使われていますが、「表院」「表社」とは使われません。そのときには「本院」「本社」などといわれています。その「奥」のもっとはるか彼方には、「未知なるもの」「人が足を踏み入れることができない、神秘的な聖域」「生死の世界の境目」という世界が果て無く続いているのかもしれません。戸隠神社には奥社があり、そのもっと奥に戸隠山があります。その奥には、自分の中の一番むき出しにされた本音の奥底の部分とつながっているかもしれないと思うと、この五社めぐりという戸隠古道の巡礼のなかで、自分との本音での対話が可能になるでしょう。

 

 

 五社めぐりは、歩きで巡ると4時間程度。長野駅からバスに乗り、1時間程度で、宝光社に到着。スタートの宝光社は学問や技芸、安産などの神、天表春命(あめのうわはるのみこと)様がご祭神。宝光社から火之御子社まで徒歩15分で、到着。火之御子社は、ご祭神は芸能の神様である天鈿女命(あめのうずめのみこと)様、その他3柱の神様がご祭神。

 

 火之御子社から中社までは、徒歩15分程度。中社は宿や土産物屋、蕎麦屋などが立ち並ぶ、戸隠の中心的な場所です。中社のご祭神は、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)様。天照大御神様が天の岩戸に隠れたときに、岩戸を開くきっかけ作った知恵の神様。

 

 中社から奥社参道までが、徒歩40分程度。参道を歩いていくと、杉並木と真っ赤な随神門があります。随神門をくぐると、ここから一気により一層、目に見えない神仏の氣といったものを感じてきます。奥社までは片道2㌔程度で、後半の500㍍は坂道と石段になり、修験者になった気持ちが味わえる、ややハードな道のり。この長い奥社参道からは、杉の木々と戸隠全体のエネルギーが重なり合って、心の奥底とより対話ができるようになるでしょう。

 

戸隠神社 九頭龍社

 

 ようやくたどり着くと、隣り合うようにお祀りされている、九頭龍社と奥社。九頭龍社は、雨乞いや、縁結び、虫歯にご利益のある九頭龍大神様がご祭神。そして、奥社のご祭神は、スポーツや技芸の神様である天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)様。奥社にご参拝したら、神様からのメッセージである、おみくじを引いてみてください。たくさんの気づきや生きるヒントがいただけるでしょう。

 

旅人・執筆 石井 亜由美
東洋大学国際観光学部講師、カラーセラピスト。精神性の高い観光研究部会メンバー。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

全日本ホテル連盟、創立50周年記念式典開く 会員が切磋琢磨できる連盟に

2022年11月16日(水)配信

主催者あいさつを行う清水嗣能会長

 全日本ホテル連盟(ANHA、清水嗣能会長)は11月15日(火)、東京・丸の内の東京會舘で創立50周年記念式典を開いた。感謝の意に加え、テーマを「Furure Design ANHA」(ありがとう、そしてこれからも共に)として、これからの連盟のあり方を示し、観光立国実現に向けて日本の未来を考える場を提供した。

 コロナ禍により、創立50周年の節目であった2021年から開催を延期していたが、ようやく開催が実現。主催者あいさつで登壇した清水会長は始めに、共にコロナ禍を乗り越えてきた宿泊団体や旅行業界、そしてこれまで連盟を守り育ててきた連盟会員に御礼の言葉を述べ、連盟のこれまでの歩みを振り返った。

 そして、「日本が観光立国を目指していくうえで、連盟会員が力を合わせて国内外からのお客様を迎え入れてもてなし、会員同士が互いに良い情報を持ち寄り、切磋琢磨できるような連盟にしていきたい」(清水会長)と力を込めた。

斉藤鉄夫国土交通大臣

 来賓を代表して、斉藤鉄夫国土交通大臣、自民党国土強靭化推進本部長で全国旅行業協会(ANTA)会長の二階俊博氏が、それぞれ祝辞を述べた。

 斉藤大臣は「観光立国推進閣僚会議で岸田文雄首相からの指示を踏まえて、複数年度にわたる計画的で継続的な支援が可能となる、観光地・観光産業の再生・高付加価値化への取り組みの支援、インバウンドのV字回復に向けた集中的な取り組みへの支援などを盛り込み、今後、政府一丸となって観光の本格回復に向けた取り組みを進めていく」と語った。

全国旅行業協会の二階俊博会長

 二階氏は「日本を躍動させていくには、観光の躍進が重要である。観光業界の役割が単なる経済産業の振興や発展だけではなく、日本の躍進に大きい役割を担っている。同時に、国際的に日本の存在が評価されるためには、国際的なマナーやエチケットが大事」と指摘。「観光業界の皆様があらゆる面でリーダーシップを発揮していることを嬉しく思うが、まだ余地がたくさんある。その余地こそ観光業界の明日につながる」と示唆し、「観光産業が最も期待される成長産業」である認識を強調した。

 基調講演は、米国・セントラルフロリダ大学博士の原忠之氏が登壇。観光需要が回復傾向にある米国・オーランド州の手法を用いて、日本の観光に対する問題提起や改善策などを提案した。

パネルディスカッションのようす

 式典後半に行ったパネルディスカッションでは「観光立国への道標」をテーマに、観光の最前線に立つパネリストらを迎え、基調講演に引き続き原氏がコーディネーターとして登壇。パネリストは、自民党観光振興議員連盟会長代行の岩屋毅氏、観光庁国際観光部国際観光課長の齊藤敬一郎氏、日本政府観光局理事長代行の蔵持京治氏、東京商工会議所副会頭観光委員長の田川博己氏に、清水会長を加えた5人が登壇。国の観光振興策全般やインバウンド、観光まちづくり、ホテル業界へ期待することなどについて考えを話し合った。

小池百合子都知事

 式典後に開かれた懇親会では、自民党観光立国調査会会長の林幹夫氏、東京都知事の小池百合子氏が出席し、観光業界に尽力する連盟会員に向けて、それぞれエールの言葉を贈った。

「めぐる」「たべる」「つかる」3つの視点で地域の宝探し 北海道最北「日本のてっぺん」稚内でイベント開催

2022年11月16日(水) 配信

展望台から見下ろす稚内のまち並み

 北海道本島最北「日本のてっぺん」に位置するまち稚内市で9月24日(土)、3回目のONSEN・ガストロノミーウォーキングが開かれた。

 JR稚内駅と駅前バスターミナルが併設された複合ビル「キタカラ前」をスタートし、「北防波堤ドーム」や、神職が常駐する神社としては日本最北に位置する「北門神社」、昭和20年代に、沖合底曳漁業の親方「瀬戸常蔵氏」の邸宅として建てられた「旧瀬戸邸」などを巡り「副港市場」に至る約7㌔のコース。当日は地元の高校生もボランティアとして参加者をもてなした。

 ガストロノミーポイントでは、味覚でも稚内を参加者に感じてもらえるよう「稚内ブランド」の食材をふんだんに使用した料理を用意。宗谷産のタコと稚内で水耕栽培された葉野菜を使ったカルパッチョ風サラダや宗谷産ホタテ入りミニ海鮮丼、勇知いもで作るプリンのポテラーナなどを提供した。

稚内の味覚を存分に
地域の魅力をPR

 稚内観光協会事業推進担当の岩木直人氏は、「3年ぶりとなる今年は、地元の方が稚内を再発見できるコースとグルメを取り入れることを意識しました。車で行く方が多い稚内公園などを徒歩で散策していただくことにしたので、登山的な要素も街中で楽しめることを知っていただけたと思います」とイベントを振り返る。

 「楽しく歩いて美味しい食べ物を食べられて嬉しかったです。また参加したいです」など、参加者からも好評を博した今回のイベント。

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構の堀口隆氏は「北の味覚を中心とした提供する食の充実」を稚内でのイベントの特徴に挙げ「食を提供するポイントが7キロのコースの中で9カ所設定されており、お酒の量も多く、まさにガストロノミーウォーキングの醍醐味を感じていただける内容となりました」と総括した。そのうえで、「終了後には継続開催を望む声を多くいただけたほか、参加者アンケートも満足度が94・3%、イベント推奨度が100%と高評価をいただくことができました。今後も、回数を重ねることでリピーターにも応えられるイベントに成長させていきたいです」と思いを語った。

ON・ガスイベント100回目に寄せて 

 2016年11月に大分県別府市で初めて開催したONSEN・ガストロノミーイベントも、9月23日に北海道稚内市で行われたイベントで100回目を迎えることができました。新型コロナウイルス感染症の影響でイベントが開催できない時期もありましたが、ここまでこられて感無量です。

 多様性のある日本の魅力を生かした各地域ならではのイベントを、長期滞在や食べ歩きを楽しむホッピングなどの形式も模索しながら続けてこられたのは、地域の皆様の協力のおかげです。

 イベントの魅力は、地のモノを食べながら美しい景色を見て1日を過ごすこと。そして、地元の人との触れ合いです。ここまで多くの方に喜んでいただけたのは、景色や食など日本の多様性を楽しめるということだと私は思っています。

 これからの観光業界は、コンテンツの時代になると思います。こうした時代の中で地域に人を呼び込むには、食や歴史などその土地ならではの素材をどう魅力的に発信できるかに尽きると思います。我われもさまざまな形式のイベントを全国で開催し、その力になりたいと思います。併せて、20年に台湾で開催したようにイベントの国際化も進めていきます。


 【ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構 理事長 小川正人】 

HIS、大阪万博推進室を新設 海外支店生かし訪日促す

2022年11月16日(水) 配信

万博開催前から、コロナ禍で培ったオンラインツアーの経験を生かし、関係人口増大もはかる

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に向けて、「大阪・関西万博推進室」を新設した。海外60カ国に現地支店を有するネットワークを生かして、市場調査を行うほか、日本文化の魅力を発信し、訪日旅行を促していく。

 同万博は2025年4月13日(日)~10月13日(月)に、「いのち輝く未来社会のデザイン“Designing Future Society for Our Lives”」をテーマに開催する。

 HISは万博開催前から、コロナ禍で培ったオンラインツアーのノウハウを活かしたVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を用いて、自治体や企業などに関係人口の増大を促し、新たな技術やアイデアを創出する土壌作りにも取り組む。また、 大阪・関西エリアを中心とした地域または企業を現地とつなぎ、販路拡大などをサポートする。

 室長は平澤敦史関西事業部長が兼任して務める。また、担当役員は山野邉淳取締役となる。

鹿児島県旅行業協同組合、障害者支援研修開く 国体前に誰もが楽しむ観光地へ

2022年11月16日(水) 配信

視覚障害者への誘導のコツや声掛け方法などをレクチャーする

 鹿児島県旅行業協同組合(中間幹夫理事長)は12月9日(金)、かごしま県民交流センター(鹿児島県鹿児島市)で「~鹿児島をだれもが楽しめる観光地へ~観光・旅行のサポーター育成研修」を開く。2023年の国民体育大会「感動かごしま国体」を前に、観光地やレストランなどを利用する障害者を支援できる人材の育成によって、より多くの来県者をもてなしたい考え。

 当日は車イスユーザーでNPO法人自立センターてくてくの川崎良太氏による研修「心のバリアフリーとは」のほか、盲導犬ユーザーでアイメイト会長の春田ゆかり氏の講演「視覚障がい者への誘導のコツ」を開く。さらに、旅のユニバーサルデザインアドバイザーでUDラボ堤玲子氏が「レストランや土産物売場での声掛け方法」と題した、研修も実施する。

 対象は観光と旅行、サービス業の従事者のほか、一般の人。募集人数は15人。費用は無料。また開催後に、ユーチューブでも配信する。申し込み・問い合わせは鹿児島県旅行業協同組合まで。

世界の旅行者2・4万人へアンケート 23年は新たな旅のカタチを模索(ブッキング・ドットコム・ジャパン)

2022年11月16日(水) 配信

ブッキング・ドットコム・ジャパンは2023年の旅行に関するアンケートを行った

 ブッキング・ドットコム・ジャパンはこのほど、2万4000人を超える旅行者を対象とした「2023年の旅行に関する調査」の結果を発表した。同社は、世界的に戦争やインフレ高進、気候変動などの影響があるなかで、23年には旅行者は混乱した世の中に適応し、今の時代に合った「新たな旅のカタチ」を模索していくと予測した。

 今後1~2年以内に出張・レジャー・観光目的で旅行に出掛ける予定のある人を対象に、32の国・地域から計2万4179人の回答を集めた。

 これによると、世界の旅行者の72%(日本の旅行者の66%)が「現下の不安定な世界情勢や混乱の中でも旅をする価値はある」と回答したことから、同社は「23年の旅について旅行者は前向きに捉えている」と分析する。

 同社が予測する23年の旅行トレンドとして、①自然の中のシンプルかつミニマムな「オフ・ザ・グリッド」旅②カルチャーショックを経験する異文化な旅③古き良き時代を思い起こさせるノスタルジックな旅④チームビルディングを目的とした社員旅行⑤節約して贅沢旅⑥制限や不安なしのバーチャル旅──の6つを挙げた。

 シニア・バイスプレジデント兼CMOのアルヤン・ダイク氏は、「この2~3年間で私達は旅行が当たり前ではないということを学んだ。容赦なく続く不安定な状況のなかで、人生の舵を自分で取りたいという気持ちの現れとして相反するような行動傾向が見られるようになったのではないか。これは、旅行を通して素直に幸福や現実逃避を楽しみたいという願望を示している」と考察した。

令和トラベルとワンキャリア、費用高騰の海外への卒業旅行促す 最大2万7000円分クーポン配布

2022年11月16日(水) 配信

卒業旅行で不安がある学生のうち、約6割は「費用を捻出できるか分からない」と答えた

 令和トラべル(篠塚孝哉社長、東京都渋谷区)は11月16日(水)から、就活サイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリア(宮下尚之社長、同)と大学生に海外への卒業旅行を促す「【円安<<<思い出】『令和の卒業旅行応援キャンペーン』」をスタートした。

 就職活動の体験談の投稿で、1万5000円分の海外旅行クーポンと最大1万2000円分のAmazonギフト券、合計2万7000円分のクーポンを配布し、円安で費用が高騰している海外旅行に出掛けてもらいたい考え。

 両社が実施した大学生へのアンケートによると、「卒業旅行を検討している」と回答した学生は9割だった。一方、「卒業旅行で、不安がある」答えが全体の6割を占め、このうち、「費用を捻出できるか分からない」は6割強だった。

 同CPの対象は学生生活の大半をコロナ禍で過ごした2023年卒の大学生と大学院生。ONE CAREERの特設サイトから参加を予約できる。体験談の投稿期限は12月9日(金)。

KNT-CT第2四半期決算、売上高85.5%増 営業利益は4期連続で黒字

2022年11月16日(水)配信

会見であいさつをする米田昭正社長

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)が11月9日(水)、2023年3月期第2四半期(22年4月1日~9月30日)の連結決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比85.5%増の1067億3100万円となり、営業利益は20億2500万円(同84億8300万円の損失)の黒字に転換した。四半期別営業利益では21年度第3四半期以降、4期連続で黒字化を達成。経常利益は25億2800万円(同59億2500万円の損失)、当期純利益が25億6400万円(前年同期は68億5300万円の損失)と、それぞれ黒字となった。

 新型コロナウイルス感染対策の行動制限が撤廃されたが、感染拡大第7波や豪雨・台風などの影響で、7月以降は予約のキャンセルが相次いだ。一方で、感染対策に万全を期しつつ、修学旅行や団体旅行、国内個人旅行の催行に努め、都道府県民割、ブロック割などの助成金を活用したツアーの販売拡大をはかった。

 海外旅行では、今年5月から近畿日本ツーリストがハワイやグアム、クラブツーリズムが世界30カ国へのツアーの販売をそれぞれ開始した。

 このほか、団体旅行事業で培った自治体などとのネットワークを活用してBPO事業を拡大。各地の自治体や企業からコロナのPCR検査やワクチン接種関連の業務などを受託した。加えて、PTA業務のアウトソーシングサービスなどの新規事業開発に取り組んだ。

 23年3月期の連結業績予想は、今年5月に公表した予想数値を据え置く。売上高は2590億円で、前年同月期が赤字予想だった営業利益・経常利益・当期純利益がそれぞれ40億円を見込む。

 米田社長は同日に開いた会見冒頭、10月13日(木)に発生した子会社が主催するツアーでのバス事故について改めて謝罪し、再発防止のため、社内に安全管理部を設置したと明かした。グループ会社の安全管理を統括する独立部門として、安全に関するガイドラインの作成、全ツアーの行程確認、関係協力機関の安全性の再確認を行う。米田社長は「お客様の安全安心な旅を提供できるよう、改めてこれまで以上に注意喚起を行う」と説明した。

第48回「100選」決まる  12月11日、本紙HPで発表

2022年11月16日(水) 配信

選考審査委員会のようす

 旅行新聞新社は11月15日(火)、東京都千代田区のLEVEL XXI 東京會舘で「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の選考審査委員会を開き、48回目を迎える総合100選と選考審査委員特別賞「日本の小宿」10施設を決定した。

 「第43回プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選」「第32回プロが選ぶ優良観光バス30選」などを加えた主なランキングは、本紙12月11・21日合併号の紙面および、12月11日(日)に更新する旬刊旅行新聞のホームページで発表する。表彰式は来年1月13日(金)に、東京都新宿区の京王プラザホテルで開く。

 「第48回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、全国1万4376の旅行会社(支店や営業所含む)を対象に9月21日(水)~10月31日(月)まで専用ハガキによる投票を募った。集計結果を後援団体の全国旅行業協会(ANTA)や日本旅行業協会(JATA)、旅行ライターや旅行雑誌編集長らで構成される選考審査委員会で審査し決定した。

 旅行会社の皆様からのたくさんのご投票ありがとうございました。

アドバイザー派遣事業公募開始、12月2日(金)まで 宿のDX人材育成へ(観光庁)

2022年11月16日(水) 配信 

観光庁は宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業の実証事業を行う

 観光庁はこのほど、「地域一体となった宿泊施設のDX人材育成に向けたアドバイザー派遣事業」の実証事業を行う。ITツールの導入や活用・分析方法の検討、SNS(交流サイト)を活用したマーケティング強化などについて、アドバイザーの支援を受けながら人材育成をはかる。

 宿泊業では、インターネットを利用したオンライン予約割合が増加しているものの、宿によってはDXに対応できる人材が不足しており、IT化に対応できていないケースが多く、他産業と比べて生産性や収益性が低い点が課題とされていた。

 同事業では、宿泊施設における課題をDXの観点から主体的に解決できる人材を育成するため、5施設以上の宿泊施設が一体となった取り組みを公募の対象とする。

 公募期間は12月2日(金)まで。