日本商工会議所 能登半島地震からの復興に向け緊急要望提出 観光関連では風評被害対策など求める

2024年1月24日(水) 配信

 

 日本商工会議所(小林健会頭)は1月18日(木)、常議員会・議員総会を開き、「令和6年能登半島地震」で被災した住民の生活再建と事業者の事業再開に向けた緊急要望を決議した。

 緊急要望は、小林会頭が石川県商工会議所連合会と富山県商工会議所連合会を訪問し取りまとめたもので、同日政府に提出した。

 観光関連では、風評被害を防止する継続的な情報発信や、インバウンドに向けた正確な情報発信、損傷した文化財や史跡・名勝などの保全・改修・活用に向けた支援、公共交通利用料金の割引、宿泊・飲食費用への助成(ふっこう割)など能登、北陸地域に関する観光プロモーションと観光需要喚起キャンペーンの実施などを求めた。

 観光関連以外では、生活再建への万全の支援と生活・産業インフラの早期復旧や、早期の事業再建・再開を後押しする大胆な金融・税・財政支援などの支援についてまとめた。そのうえで、総合的な支援パッケージの迅速な実行と、地域の将来に希望を持てる復興ビジョンの早期策定を要望した。

国立公園指定90周年の記念日・3月16日 小豆島・内海湾沿いの町並みをON・ガスウォーキング 参加者募集中

2024年1月23日(火) 配信

オリーブの丘から望む内海湾

 香川県・小豆島で3月16日、ONSEN・ガストロノミーウォーキングが行われる。瀬戸内海国立公園の一部、小豆島は、「日本のオリーブ栽培発祥の地」として知られる島。同島でのイベント開催は2回目で、昨年のイベントは、ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構主催の「ONSEN・ガストロノミーウォーキング表彰」で「2022年初開催地特別賞」に輝いた。

 国立公園指定90周年の記念日に開催される2回目のイベントでは、道の駅小豆島オリーブ公園をスタートし、日本三大渓谷美のひとつに数えられる寒霞渓を背景にしながら穏やかな内海湾沿いの町並みを歩く約7キロのコースを造成した。また参加者には、映画「二十四の瞳」のロケセットを保存、改築した「二十四の瞳映画村」の入村券をプレゼント。

二十四の瞳映画村

 担当者は、「今回のコースは映画の中で大石先生が毎日自転車で通い、子供たちが先生に会うために一生懸命歩いた道のり。実際に歩いた後に訪れていただくことで、より映画のストーリーに共感いただけると思います」とPRする。

オリーブ

 また各ガストロノミーポイントでは、オリーブや、約400年の歴史があり、それぞれ日本四大産地、日本三大そうめんに数えられる小豆島の醤油、素麺などの特産品を使ったアイデア溢れるグルメと、店では食べることができない昔ながらの郷土料理が楽しめる。

~前後に楽しもう~

 「寒霞渓」は、約1300万年前の火山活動により造り上げられた奇岩怪岩が魅力の景勝地。麓から山頂をつなぐロープウェイに乗ることで、空、海、山、渓谷が一度に堪能できる空中散歩が楽しめます。

3漁港持つまちでガストロノミーツーリズム体験(焼津市観光協会ファムツアー)

2024年1月23日(火) 配信

セリを間近で

 焼津市観光協会(静岡県)は昨年12月、初のファムツアーを行った。

 ふるさと納税の寄付額が全国上位になるなど知名度が高まりつつある同市。一方で観光面での情報発信が十全に行えていないことから、「食」をテーマにさまざまな体験コンテンツを紹介するツアーを同協会が企画。

 水揚げされる魚種が異なる3つの漁港を持つ珍しいまちで楽しむ「ガストロノミーツーリズム」の魅力をまとめる。

 焼津市は、カツオやマグロなどの水揚げを行う「焼津港」、サバやアジイワシなどの水揚げが行われる「小川港」、シラスや駿河湾でしか獲ることができない桜えびが水揚げされる「大井川港」と、水揚げされる魚種が異なる3つの港を有する日本でも珍しいまち。

 水揚げされたばかりの新鮮な桜えび、シラスを使った丼が楽しめる大井川港にある漁協直営食堂「さくら」や、朝は市場関係者も多く利用する地元魚仲買人組合運営の「小川港魚河岸食堂」など新鮮な海の幸が楽しめる飲食店も多く、市内外の多くの人で連日賑わうという。

 また小川港で水揚げされるサバで作る塩サバは高級品として知られ、鯖寿司の材料として関西に出荷されている。この塩サバで作る鯖寿司を楽しむことのできる店のひとつが、1832年創業の「鯖や 岩清」。同店の塩サバは農林水産大臣賞を受賞するほどの逸品で、今年から店舗内に鯖寿司を食べられる飲食スペースも設けるという。

おいしさの秘密探る食にまつわる体験で

 さまざまな食関係の体験が楽しめるのも、焼津の魅力。焼津市観光協会が運営するホームページ内「meets!ヤイヅ」では、マグロのセリ見学や、かつおの藁焼きたたきづくりなど、多彩な体験コンテンツを紹介、予約を受け付けている。

 焼津漁業協同組合が実施するマグロのセリ見学は、冷凍のミナミマグロのセリのようすを間近で見ることができるほか、ミナミマグロに関することやセリの仕組みなども学ぶことができる。セリが行われているすぐそばで見学できる港は県内ではここだけで、仲買人がマグロを見極めるところからセリを終えるまでの一連の動きだけでなく、その空気感まで味わえるのもこの体験の魅力だ。

浜通り
かつおの藁焼きたたき

 水産業発祥の地「浜通り」にある川直では、焼津港で水揚げされたカツオが熟練の職人技で3枚におろされるようすを見学したあと、燻し窯で藁焼きを作り、食べることができる。

食に加えて温泉も焼津で極上の癒し旅

 さまざまな海の幸が楽しめる焼津のもう一つの魅力が、温泉。焼津温泉の泉質はアルカリ塩化物泉で、肌にやさしい弱アルカリ性のお湯は、保湿効果が高く湯冷めしにくい特徴があるといわれている。市内には、駅から徒歩約2分で訪れることができる「エキチカ温泉・くろしお」や、100%完全源泉掛け流しの温泉が楽しめる「焼津温泉 元湯なかむら館」など11カ所の温泉を楽しめる施設がある。

 「焼津温泉 元湯なかむら館」は、焼津温泉の発祥の地に建つ創業64年の歴史を数える施設で、銭湯という営業形態から490円とリーズナブルに温泉が楽しめ、市民にも愛されているという。

1月28日から伊豆大島で椿まつりスタート 今年は4年ぶりの通常開催

2024年1月23日(火) 配信

ミス椿の女王とミス大島が来社

 東京・伊豆大島で1月28日(日)から3月24日(日)まで、「第69回伊豆大島椿まつり」が行われる。

 今年は4年ぶりの通常開催となり、椿まつりの盛況と伊豆大島の観光発展を祈念するオープニングセレモニー、江戸みこしとパレードを実施。

 メイン会場となる大島公園内の椿プラザでは、大島民謡やあんこの手踊りなど伊豆大島の郷土芸能を披露するほか、椿油など同島のお土産を販売。フラワーアートユニット「plantica」デザインの椿まつり特別装飾を施し、華やかな空間を演出する。

 期間中、さまざまなイベントが行われる同まつり。2月2日から2月24日の金、土曜日と、2月11日(日・祝)には、元町港船客待合所で夜祭を開催し、ダンスや御神火太鼓などを披露する。

 また3月1日(金)から23日までの金・土曜日には、椿花ガーデンのライトアップが行われ、光り輝く椿と星空による幻想的な空間が楽しめる。

 椿まつりに先立ち、東海汽船旅客営業部門広報・企画グループの長谷川響子さんと第67代ミス大島の島村杏樹さん、第31代ミス椿の女王の目黒真乃さん・仲澤美宇さんが来社した。

 ミス椿の女王はそれぞれ、「伊豆大島の夜の時間を楽しめる機会は多くないので、椿ガーデンのライトアップがおすすめです」(仲澤さん)、「4年ぶりの通常開催の雰囲気を楽しんでください」(目黒さん)とPR。島村さんは「大島の飾らない景色をゆったり楽しんでいただきたいです」と来島を呼び掛けた。

中国からの訪日拡大を ANAとTrip.comが戦略的提携

2024年1月23日(火) 配信

 全日本空輸(ANA)は1月22日(月)、Trip.comグループ(中国・上海)と中国からの訪日旅行拡大に向けた戦略的提携を結んだ。同グループは航空券や宿泊、鉄道などの販売と観光情報の発信をネット上で全世界のユーザーに提供しており、中国本土でも幅広い顧客に支持されているという。ANAは同グループと商品開発やプロモーションを行うことで、日本各地の魅力・情報発信を強化する。

 4月以降、同グループの中国Webサイト・アプリ内にANA専門店(旗艦店)を開設し、セール運賃での販売やサービスを紹介するほか、ライブ配信をしながら商品販売を行うLIVEコマースによる観光地の訴求やキャンペーンを実施する。また、中国のANA未就航地からの日本各地への2次交通を含めた乗り継ぎ商品などを販売。会員プログラムの連携なども行う。取り組みは順次展開する予定。

能登半島地震の被災地でボランティアツアー可能に 10地域に実施の通知適用(観光庁)

2024年1月23日(火) 配信

観光庁はこのほど、能登半島地震の被災地域をボランティアツアーの実施適用地域に追加した

 観光庁は1月22日(月)、災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について、「令和6年能登半島地震による被災地域」を追加した。これらの通知の適用を受けた10地域では、ボランティア団体が現行の旅行業法に抵触することなく、運送・宿泊サービスを提供できる。

 ボランティアツアーの主催者は、発災を受けて組成されたボランティア団体、または発災を受けて参加者を募集するNPO法人や自治体、大学など。ツアーにおける旅行の募集に係る運用を適用する期間については、被災の規模・状況に応じて、観光庁が後日定めることとしている。

 今回通知が適用となる地域は次の通り。

▽令和6年能登半島地震による被災地域

▽令和5年台風第13号による被災地域

▽令和5年7月7日からの大雨による被災地域

▽令和5年6月29日からの大雨による被災地域

▽令和4年8月3日からの大雨による被災地域

▽令和2年7月豪雨による被災地域

▽令和元年台風第19号による被災地域

▽令和元年台風第15号による被災地域

▽平成30年7月豪雨による被災地域

▽平成28年4月14日に発生した熊本地震による被災地域

神戸空港が開港18周年 サンクスフェア開催へ

2024年1月23日(火) 配信

2月17、18日に開催

 関西エアポート神戸(兵庫県神戸市)は2月17日(土)、18日(日)に神戸空港と神戸ハーバーランドumieで「神戸空港開港18周年 サンクスフェア」を開く。2月16日の開港18周年を祝うもの。

 神戸ハーバーランドumie会場では就航地の物産・観光フェアや各航空会社によるブース、ワークショップなどを開催。神戸空港では、普段は立ち入ることができない飛行場周辺の道路をバスで巡り、滑走路などが見学できる「空港場内バスツアー」を行う。こちらは土曜日のみで計5回開催する。

 イベントの詳細やバスツアーへの申し込みは神戸空港ホームページから。

北海道・余市のワイン楽しむツアー ジャルパック、1月30日に発売

2024年1月23日(火) 配信

先着24人限定ツアー

 ジャルパック(平井登社長、東京都品川区)は1月30日(火)午後2時から、北海道・余市のワインを楽しむツアーを売り出す。ワイナリーツアーに加え、余市町のワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」の曽我貴彦氏を招いてメーカーズディナーを開催する。ツアーは3月2日(土)出発限定。

 曽我氏は日本のワインシーンを牽引するワイン葡萄生産者で醸造家。2010年にワイナリー「ドメーヌ・タカヒコ」をオープンした。有機栽培のピノ・ノワールにこだわり、野生酵母・全房発酵で醸造するワインは限られた生産本数で希少性が高く、熱狂的なファンが多いという。

 出発は全国各地から。定員は24人で先着順となる。代金はダイナミックパッケージのためその時々で変動するが、東京発の目安は1人17万8000円。

食べて地方創生! GEMSで1月30日から高知フェア開催

2024年1月22日(月) 配信

井上浩之・高知県副知事(左)、矢野忠孝社長

 野村不動産コマース(矢野忠孝社長、東京都新宿区)は1月30日(火)から高知県の協力のもと、同社の都市型商業施設「GEMS(ジェムズ)」16棟で、「食べて地方創生第5弾『GEMS×高知フェア』を開催する。計92店舗で高知県の魅力ある食材を使ったフェアメニューを提供する。

 「食べて地方創生」は、コロナ禍で小売店や百貨店の特産物フェアが減少した各地の第1次産業に関わる人や厳しい事業環境に置かれた飲食テナントを支援する目的で、2022年1月に開始。今回で5回目となる。過去開催した地域の行政や生産者から「県産品の販路拡大を助力していただきありがたい」、またテナントからは「店にいながらにしてさまざまな銘品や生産者を知る機会になる」などの声があり評判という。

 こうしたことから、アフターコロナでも各地域の行政や企業と連携し、地方創生への貢献や飲食業の活性化のため継続する。

 今回は実名型グルメサービス「Retty」とコラボレーションし、テナント2店舗でユーザーが交流をはかるオフ会イベントを実施する予定だ。申し込みはRettyから。

APAC旅行者が注目する最新の旅行先10選 日本の地方8カ所がランクイン(ブッキング・ドットコム)

2024年1月22日(月) 配信

APAC旅行者が注目する最新の旅行先トップ10(ブッキング・ドットコム調べ)

 ブッキング・ドットコムはこのほど、アジア太平洋地域(APAC)の旅行者が注目する最新の旅行先10選を発表した。日本からは、大分県・日田、静岡県・富士宮、佐賀県・嬉野、大阪府・東大阪──など、8つの旅行先がランクインした。

 同社は、「2024年の旅行に関する調査」を実施し、この結果から24年の旅行トレンド予測を導き出した。今年の旅行トレンドの1つとして、事前に綿密な計画を立てる旅行スタイルではなく、「偶然に導かれる、発見に満ちた旅」が流行すると予想している。

 APACの旅行者にまだあまり知れ渡っていない海外旅行先について、23年1~9月までの検索データを調査した。この結果、検索数が前年比で大きく増加した目的地トップ10のうち、日本の市区町村が8カ所選ばれた。

 ランキングは、1位スペイン・カマリーニャス、2位米国・メキシコ、3位大分県・日田、4位静岡県・富士宮、5位佐賀県・嬉野、6位大阪府・東大阪、7位沖縄県・宜野湾、8位沖縄県・読谷、9位熊本県・阿蘇、10位、佐賀県・佐賀──という結果になった。

 同社の西日本地区エリアマネージャーの高木浩子氏は、「APACの旅行者が注目する最新のデスティネーションとして、日本の多くの地域がトップ10にランクインした。これにより、旅行者の多くが、日本の地方エリアにも高い関心を示していることが分かった。とくに、今回のランキングでは、九州地方の高い人気が伺える」と分析した。