「温泉文化」無形文化遺産登録へ、第1回検討会開く 「共感するストーリーづくりを」

2023年4月28日(金) 配信

第1回検討会で岡村興太郎氏があいさつ

 日本温泉協会(笹本森雄会長)は4月28日(金)、東京都内で「温泉文化のユネスコ無形文化遺産登録に向けた検討会」の第1回会合を開いた。登録に必要となる「温泉文化」の定義づけや、法的保護措置などについて、専門家や有識者らによって深く議論し、早期の登録実現を目指す考えだ。

 冒頭、日本温泉協会の岡村興太郎常務副会長は、4月24日(月)に登録に向けた全国推進協議会が設立されたことに触れ、「官民一体となった動きが加速していると実感している」とあいさつ。「温泉文化の定義づけや法的保護措置など、忌憚のないご意見をいただき、登録推進の拠り所としていきたい」と語った。

 座長の青柳正規氏(元文化庁長官)は、「登録に向けた課題を整理し、温泉文化の定義として、国民の誰もが納得する理屈を考え、共感するストーリーをつくっていきたい」と述べた。

 検討会の委員は次の各氏。

【座長】青柳正規(元文化庁長官、多摩美術大学理事長など)

【学識経験者】甘露寺泰雄(中央温泉研究所顧問、日本温泉協会名誉会員・学術部顧問)▽新谷尚紀(国立歴史民俗博物館・総合研究大学院大学名誉教授

【温泉関係者】大西雅之(日本旅館協会会長、鶴雅グループ社長)▽笹本森雄(日本温泉協会会長、常盤ホテル前会長)▽多田計介(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会会長、ゆけむりの宿美湾荘会長)

【行政】蒲島郁夫(熊本県知事、「温泉文化」ユネスコ無形文化遺産登録を応援する知事の会会長)

【オピニオンリーダー】林真理子(作家、日本文藝家協会理事長など)

【専門委員】内田彩(日本温泉協会学術部委員、東洋大学国際観光学部准教授博士〈観光学〉・観光歴史学▽小堀貴亮(日本温泉協会学術部委員、杏林大学外国語学部観光交流文化学科長〈温泉観光学〉)▽松田法子(京都府立大学大学院生命環境科学研究科准教授〈建築史、都市史、別府、熱海の研究〉)

NAA、3月外客数126万人 「コロナ前の8割に回復」 水際対策の緩和などで

2023年4月28日(金) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が4月27日(木)に発表した2023年3月の総旅客数は前年同月比211%増の267万8675人となった。このうち、国際線の外国人旅客数は同1182%増の125万5750人。コロナ禍前の2019年同月比では約8割まで回復した。同年2月比27%減からも増加した。水際対策の緩和などが主な要因。

 国際線の総旅客数は前年同月比490%増の198万1634人。このうち、日本人旅客数は567%増の51万4268人。コロナ禍前の19年同月比では64%減だった。同年2月比68%減から微増した。

 国内線旅客数は前年同月比33%増の69万7041人。コロナ禍前の19年同月とほぼ同じだった。

 総発着回数は前年同月比%増の1万7176回。国際線は同39%増の1万2784回。国内線は同21%増の4392回だった。

 田村社長は「アウトバウンドは水際措置の解除で5月中旬以降に、さらに増加する」と話した。

 また2022年度の総旅客数は前年度比217%増の2051万6684人。19年度比では約5割まで回復した。発着回数は前年度比29%増17万7837回。19年度比では31%減となった。段階的な水際対策の緩和が主な要因。

 国内線の旅客数は前年度比69%増の695万7058人。19年度比で7%減だった。行動制限のないゴールデンウイークや夏休みとなったことで大幅に増加した。

韓国コロナ前回復 GWは台湾など好調

 4月1(土)~22日(土)までの国際線出国旅客数は前年同期比676%増の61万4800人。このうち、韓国線は同1680%増の11万1800人。19年同期とほぼ同じとなった。

 ゴールデンウイークについては、国際線の旅客数は476.3%増の56万5100人となる見通しを示した。台湾や東南アジアなどが好調。コロナ前の19年比では43.0%減。出国のピークは4月29日(土)。入国は5月7日(日)。

 国内線旅客数は前年同期比10.7%増の24万4600人となる見込み。出発のピークは5月3日(水)。1万5000人の利用を見込んでおり、1日当たりの出発旅客数が過去最高だった19年8月10日(土)の1万4815人を上回る予想を示した。到着のピークは5月6日(土)となる見通しだ。北海道と沖縄が好調となっている。

 田村社長は日本で水際措置が撤廃されることに触れ、「これまで以上に需要が回復することを期待している」と話した。コロナ禍前に最も利用が多かった中国については「団体旅行が解禁されないと大幅な増加が見込めない」と語った。

飛沫フィルム撤去 5類移行日の58日に

 NAAは5月8日(月)から、ほかの利用者との間隔を空ける目安としているディスタンスマーカーやカウンターの飛沫防止フィルム、消毒液などの感染対策品を撤去していく。同日に新型コロナウイルスが5類へ移行するのを受けた措置。

 田村社長は「消毒液は空港の入口などに一部残し、至るところには置かない」と語った。

タヒチ観光局、「Tahiti Festa 2023 YOKOHAMA」に出展(5月3、4日) オリジナルグッズのプレゼントも

2023年4月28日(金)配信

過去のお台場ヴィーナスフォートでの開催時のようす

 タヒチ観光局は5月3日(水・祝)、4日(木・祝)の両日、神奈川県横浜市の横浜大さん橋ホールで行われる国内最大級のタヒチイベント「Tahiti Festa 2023 YOKOHAMA」に出展する。

 2008年にスタートした「Tahiti Festa」は、「タヒチの島々」をコンセプトにした日本最大級のイベント。会期中、タヒチアンフードやタヒチを代表するローカルビール「ヒナノビール」などを提供するフードトラックをはじめ、黒真珠などのタヒチの特産品や、Tahiti Festaオリジナルグッズを販売するショップなどが出店する。

 さらに特設ステージでは、タヒチから来日した著名なヴォーカリストや、人気ダンサーらによるパフォーマンスを繰り広げ、会場を盛り上げるという。

 タヒチ観光局のブースでは、タヒチに関するWebアンケートに回答した人に両日ともに先着200人限定で、タヒチ観光局オリジナルグッズをプレゼントする。

 開催時間は10:00~21:00を予定。会場の横浜大さん橋ホールのほかに、横浜ワールドポーターズ1Fステージにサテライトステージを用意する。入場料は無料。

〈旬刊旅行新聞4月21日・5月1日合併号コラム〉――精神性の高い旅 旅に出て、何かを感じるだけで……

2023年4月28日(金) 配信

 全国的に雨が降った4月の土曜日、ふと旅行がしたくなり、長野県・白馬村に向かった。天気予報では、日本列島の北から南まで雨の予報で、それだけでなく世界の主要都市のほとんどが雨という、地球上に雨が降り続いた日だった。

 

 相模湖ICから中央自動車道に入っても、霧雨や強い雨のせいで鉛色の世界がどこまでも続いた。通常であれば、美しい山々を眺めることができる中央道だが、「私のような旅の上級者になれば、旅はむしろ雨の日の方がいいのだ」と強がって呟いた。

 

 正午前には、安曇野市の大王わさび農場に着いた。安曇野市には2月にも訪れ、太田寛市長にインタビュー取材をしたのだが、何となく、再訪したくなったのだ。大王わさび農場で「本わさび飯」を食べた。長野への出張の際には、ここに立ち寄るほど、定期的に食べたくなる。わさびのソフトクリームも美味しいので、当然いただいた。

 

 悪天候のためか、若干空室が残っていた白馬のホテルを目指した。白馬の美しい山々の景色が正面に一望できる客室だったが、やはり鉛色の世界しか見えなかった。安曇野の山々も見ることができなかったため、さすがに「安曇野や白馬は雨の日よりも快晴の方が良かったかな」と弱気になってしまった。

 

 

 けれど、翌朝、窓を開けると日差しが差し込み、北アルプスを覆う雲が時折遠ざかり、白馬連峰の美しい姿を見ることができた。これに気を良くして、「今日は戸隠神社まで行くぞ」と決心した。

 

 どうして戸隠神社に行きたくなったかと言うと、本紙連載コラム「精神性の高い旅」で、石井亜由美氏が2022年11月1日号に「戸隠神社五社めぐり」(長野県長野市)を紹介していたからだ。「精神性の高い旅」は、島川崇氏と石井亜由美氏の2人に、交互に執筆していただいている。私はこのコラム欄の担当編集者にとどまらず、大ファンの1人でもある。

 

 以前、島川氏が箱根神社(神奈川県・箱根町)を紹介した際には、翌週末に箱根神社を訪れた。石井氏が「袋田の滝と胎内観音&不動尊巡礼」(茨城県・大子町)を紹介された後には、袋田の滝に行きたくなり、初夏のある日、誘われるように行ったことを覚えている。

 

 

 「精神性の高い旅」という響きは、高尚でとても難解なイメージを持たれるかもしれない。しかし、「旅に出て、何かを感じる」だけで、大きなものを得られるのだと思っている。

 

 そこに行くと妙に落ち着く場所であったり、1人きりで大自然に包まれて神秘的な気持ちになったり、壮大な歴史的建造物を目の当たりにして心が動くことがある。人によって違うと思うが、旅は肉体の移動だけでなく、心も体以上に動くものである。旅によって自分の内面と出会う瞬間が多く、あるいは自我を消し去ることもできる。

 

 

 さて、戸隠神社の奥社に向かって歩き始めると、スギの巨樹が続く杉並木が見えてきた。昨日降り続いた雨は上がり、神聖な光景だった。「ここに来たかったのだ」と、しばし足を止め、深呼吸を何度も繰り返した。それほど爽やかな、清々しい空気だった。奥社まで歩き、戸隠そばも見事に美味しかった。

 

 帰りは中央道のみどり湖パーキングエリアでお決りの「山賊焼き」を食べて旅を終えたのだった。

(編集長・増田 剛)

〈観光最前線〉奈良交通創立80周年フォトコン開催

2023年4月28日(金)配信

「バスのある風景」など募集

 奈良交通は今年7月23日に創立80周年を迎えるのを記念して「フォトコンテスト」を開催する。

 募集テーマは「バスのある風景」と「とっておきの奈良」の2部門。インスタグラムで奈良交通公式アカウントをフォローのうえ、季節が春の場合は「#奈良交通80フォトコン春」と、季節に応じたハッシュタグを付けて投稿すれば応募完了。奈良交通バスに関するものが写っている場合は「バスのある風景」、そうでない場合は「とっておきの奈良」への応募となる。

 春の応募締切は6月30日と、季節ごとに締切が異なる。部門、季節ごとに選考を行い、優秀賞(1人)にはVJAギフトカード3万円、入賞(3人)にはミスタードーナツ商品券3千円を進呈する。詳細は同社HPを確認。

【塩野 俊誉】

ジョルダン、沖縄美ら海水族館 モバイルチケットで発売

2023年4月27日(木)配信

沖縄美ら海水族館企画きっぷイメージ

 ジョルダン(佐藤俊和社長、東京都新宿区)は4月25日(火)、「沖縄美ら海水族館企画きっぷ」をジョルダンモバイルチケットで売り出した。同社のアプリ「乗換案内」からキャッシュレスで購入でき、沖縄美ら海水族館の入館券、やんばる急行バスの乗車券のほか、沖縄・本部町の商業施設ハナサキマルシェ内で使える「お楽しみ券」が付く。

 沖縄美ら海水族館の来場者に本部町での滞在を楽しみ、回遊してもらいたいという想いから生まれた今回の企画きっぷ。2次交通を活用することで渋滞の緩和をはかり、さらには脱二酸化炭素化で、沖縄の自然保護への貢献をはかる。

 「お楽しみ券」は3種類の食事券またはおみやげ券のうち、いずれか1つを選んで利用できる。食事券の場合、「和牛焼肉専門店BURIBUSHI」ハナサキマルシェ店のスペシャルランチ、「海人料理 海邦丸」の海ぶどう海鮮丼、「ポーたま 沖縄本部町店」の本部産あぐー豚の生姜焼きのセットメニューから選べる。おみやげ券の場合、「海洋博公園内 ショップやんばるの杜」のぬいぐるみくじ(ハズレなし)。

 乗車できるやんばる急行バスは、那覇空港または県庁北口発で、ホテルマハイナウェルネスリゾートオキナワ(ハナサキマルシェ)、ロイヤルビューホテル美ら海(美ら海水族館)の順で巡る。

 片道料金は那覇空港発が大人5600円、高校生4900円、中学生・小学生3100円で、県庁北口発が同5500円、同4800円、同3050円。

 往復料金は那覇空港発着が同7300円、同6600円、同3950円で、県庁北口発着が同7100円、同6400円、同3850円。

HIS、海外キャンセルサポート刷新 自己都合も補償で「安心して旅行申込を」

2023年4月27日(木) 配信

既存の保険では補償できなかった事由をカバーする

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は4月26日(水)、三井住友海上火災保険(舩曵真一郎社長)と共同で海外旅行キャンセルサポートを刷新し、新たに「ベーシックプラン」と「プレミアムプラン」の2商品の販売を始めた。プレミアムプランは、業界初という予約時に予期できなかった事情による自己都合の取消を補償。「気が変わった」などの理由も対象となる。

 「急な出張や学校行事の変更で旅行に行けなくなった」などの声を受け、既存の保険では補償できなかった事由をカバーする。予測できない事態への不安を払拭し、安心して旅行を申し込んでもらう。

 ベーシックプランでは、本人や同伴者の入院や交通機関の遅延など現行の内容に加え、補償できなかった事由で最も多かった「学校行事・入学試験の日程変更」を対象に加えた。

 1500円のベーシックプランと1万8000円のプレミアムプランは、10万円まで補償する。

【特集 No.633】信玄の湯 湯村温泉・常磐ホテル 国際基準の感染対策と高付加価値化へ

2023年4月27日(木) 配信

 常磐ホテル(笹本健次社長、山梨県・信玄の湯 湯村温泉)は1月13日、旅行新聞新社が取材活動などを通じて見聞きした観光業界の取り組みの中から、創意工夫の見られるものを独自に選び、表彰する「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2022」の優秀賞を受賞した。「やまなしグリーン・ゾーンプレミアム」の初回認証を受けるとともに、コロナ禍にも関わらず積極的な投資に加え、いち早く駐車場に電気自動車の充電設備も導入した笹本社長に話を聞いた。

団体客から個人客向けにシフト、EV充電など積極的に設備投資

 ――初回認証を受けた「やまなしグリーン・ゾーンプレミアム」について教えてください。

 始まりは、山梨県の長崎幸太郎知事がコロナ禍による先進的な対策として、全国に先駆けて行った「やまなしグリーン・ゾーン認証」です。これは、県が感染症予防対策に対する独自の厳しいレギュレーションを作り、それに認められた安心・信頼を提供する認証施設の取り組みを後押しするものとなりました。

 最初は非常に厳しい認証制度と思いましたが、感染症予防のための補助金も用意されていたことで、県全体として非常に良いカタチで認証施設を増やせたわけです。この結果、「グリーン・ゾーン」認証を受けている県内の飲食店や旅館などの感染症対策の向上にもつながり、全国的にも「グリーン・ゾーン」認証が有名になり、同様の制度を導入する自治体が増えていきました。

 そして2022年、山梨県がさらにワンランク上の国際基準の認証制度「やまなしグリーン・ゾーンプレミアム」を始めました。常磐ホテルは、「グリーン・ゾーン」認証自体を県内で最初に取得したこともあり、「グリーン・ゾーンプレミアム」についても最初に認証を取得し、率先して感染症対策に臨んでいます。認証に向けて補助金を活用し、エアロゾル感染対策の高性能な空気清浄機に入れ換えました。

 これらに認証されたこともあり、当館に対するお客様のクチコミも、感染症対策に関して非常に高い評価をいただいています。

 ――コロナ禍になってから施設内の高付加価値化をはかり、積極的な投資を行っています。

 高付加価値化はコロナ禍前から考えていたことで、コロナ禍に直面してさらに加速していきました。実は団体旅行から個人旅行向けに、そして高付加価値化に切り替えたいと考えていたので、団体旅行が大幅に減少したことで、個人旅行への切り替えを割り切ることができたのです。

 コロナ禍前から、13ブース全42席の個室食事処「曙」をつくり始め、客室もリニューアルして、20年2月にインバウンド向けのベッド付き和洋室10室が完成しました。それから補助金を活用し、全面的に個人旅行向けにシフトさせていくことに成功しました。

 高付加価値化で一番大きな変化は、宿泊客全員が個室スペースで食事ができるようになったことです。以前は客室全50室のうち、部屋食の離れが11室、個室食事処「曙」は13室分を収容でき、残り26室分は大宴会場を利用していました。そこで250畳の大宴会場を全面リニューアルし、22年3月に残り26室分を収容できる個人客向け食事処「桜」が完成しました。

 これ以外にも客室を整備し、今治タオルや作務衣、化粧品も特別なものを採用。庭園内に22年11月、山梨ブランドの甲州牛を使った高級ステーキハウス「ペントハウス甲州」をオープンするなど、とにかく考えられる高付加価値化は全部やろうと取り組みました。結果として、コロナ禍前より宿泊単価1万2000円のアップに成功しました。

 団体旅行を受け入れている石和温泉の「石和常磐ホテル」も、甲州牛をはじめとした山梨の食を味わえる宿にブランディングすることで、宿泊単価を6000円アップ。夕食では、甲州牛のしゃぶしゃぶまたはすき焼き、甲州牛の握り寿司などが付くうえ、朝食に甲州牛の牛丼も選べます。

 両館とも特化することで売上が増え、22年後半の宿泊率はコロナ禍前を上回りました。

 ――社員の教育にも力を入れています。

 やはり施設がリニューアルすると、一層お客様は宿泊時のサービス面がしっかりしているかチェックされていきます。……

【全文は、本紙1900号または5月2日(火)以降日経テレコン21でお読みいただけます。】

【母娘の島根ふたり旅】~1組目~ ご縁の聖地で絆再確認 新しいスタートの記念旅

2023年4月27日(木) 配信

 神々の国、ご縁の国として知られている島根県。実は、「日本3大美人の湯」、「日本3大美肌の湯」ともに島根県の温泉が選ばれている温泉県でもあります。乾燥が気になる冬季でも適度な湿度があり、お肌の状態に合わせて温泉を探すことができます。女子旅にもおすすめの島根県。島根県大阪事務所では今回、シティリビング(サンケイリビング新聞社発行)の読者を対象として、「母と娘のふたり旅」モニターツアーを実施しました。

 思春期になり、成長が感じられるようになった娘と母。学校生活を終え、社会に巣立っていく娘と母。社会人として日々社会の中でもまれている娘と母。自らが子育て世代となり母の立場になって思いを新たにする娘と母。

 女性のライフステージの変化で微妙に変わっていく「母と娘」4組の母娘の“しまね旅”。

 今号から3回にわたり連載で紹介します。ちょっとのぞいてみましょう。

     ◇

 【1組目】

 いよいよ社会人としての生活が始まる娘さんと見守る母の「ぬのさん母娘」。新幹線と特急やくもを使って島根入り。島根県内はレンタカーに乗って、出雲大社や木綿街道、石見銀山を観光しました。

 「どこでどんなことをしたいのか」お互いが好きだろうなぁというところをチョイスするなど行程を決める時間も楽しみのひとつだったようです。

稲佐の浜

行程

 JR松江駅からレンタカーで松江フォーゲルパーク、良縁祈願の前には悪縁を絶つということで江戸時代の名残もある出雲市平田町の木綿街道を散策しながら宇美神社へ。その後は稲佐の浜に寄ってから出雲大社参拝。翌日は、大田市の石見銀山へ。

宇美神社
木綿街道

楽しみにしていたところ

 出雲大社。当日はあいにくの雨模様だったようですが、「心の中まで浄化されたようなスッキリとした気持ちで出雲の神様に良いご縁が結べるようお願いできた」。歴史を感じさせる景観と境内の社の数に「本当に神様が宿る場所なんだ」と感じたとのこと。

おすすめスポット

 石見銀山にある群言堂。開放的な空間と落ち着きのある室内。カフェを楽しみつつ、わが家での利用シーンなどを想像しながら食器などの買い物も楽しめる空間だった。

群言堂

振り返って

 見知らぬ土地を慣れないレンタカーにも関わらず、ずっと運転してくれた娘に成長を感じた。(自分は運転に自信がなくなってきているが、安心して任せられたとのこと)

今回の母娘旅を一言で

 「母が娘を思い、娘が母を思いながら、共に楽しみ、それが楽しさを倍増させる旅」

※応募動機

 4月から娘が社会人一年生。看護師として働き始めます。私の背中を見て看護師を目指してくれたことがとても嬉しい。私も現役の看護師。娘は新しいスタートを、私も新たなスタートをきるつもりで記念に残る旅行がしたい。

SDGs教育を支援、「るるぶ」を小学校5555校へ寄贈CP(JTB)

2023年4月26日(水)配信

「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs」表紙

 JTBとJTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供するJTBパブリッシングは、全国の小学校・特別支援学校を対象に、学習まんが「るるぶ マンガとクイズで楽しく学ぶ!SDGs」のプレゼントキャンペーンを開始した。るるぶ誕生50周年を記念したCPの一環で、SDGs(持続可能な開発目標)への理解を深める教育支援事業として、先着5555校へ寄贈する。

 SDGsは小学校の学習やメディアでの露出も増え、中学受験にも頻出している。同書では、国連が定めたSDGsの17の目標ごとに、楽しいマンガで解説。わかりやすい地図や図解、復習クイズやコラムなど、より深く理解して楽しく学べる工夫も盛り込んでいる。

 応募期間は4月25日(火)~5月31日(水)まで。進呈は1校につき1冊のみ。応募方法は「るるぶ50周年キャンペーン」サイト内の申し込みフォームから。