北欧を新たな重点市場に JNTO23年度取組を策定

2023年4月26日(水) 配信

日本政府観光局(JNTO)はこのほど、2032年度の主な取組を策定した

 日本政府観光局(JNTO)はこのほど、「2023年度の主な取組」を策定し、持続的な観光・消費額拡大・地方誘客の実現に向けた訪日プロモーションを展開する。また、今年度から北欧地域を新たな重点市場として扱い、現地での取り組みを拡充することを決めた。

 北欧市場に対して、ローカルサイトの開設や、現地旅行会社・航空会社との共同広告、北欧最大の旅行博「MATKA」への出展、広報活動の強化、旅行業界関係者向けセミナー──などの働きかけを行う。

 これに併せて、スウェーデン・ストックホルムにJNTO事務所の設置準備を進めている。

 インバウンドの本格的な回復に向けて、観光立国推進基本計画を踏まえながら、日本全国の特別な体験の情報発信や、路線回復と誘客促進に向けた航空会社との連携を強化する。

 このほか、「持続可能な観光」を念頭に置き、高付加価値旅行やアドベンチャートラベル、大阪・関西万博に向けて取り組みを推進。広域DMOをはじめとする国内関係者や、MICE国際団体と連携を深化させていく方針を示した。

 観光庁の地域支援の取り組みと連動して、地域のサステナビリティ向上につながるプロモーションを展開し、商談会出展などを通じて高付加価値旅行先としての日本の魅力を訴求していく。

 また、アジア初開催となる「アドベンチャートラベル・ワールドサミット北海道・日本(ATWS2023)」を好機とし、日本全国のATの魅力発信と、大阪・関西万博の認知度向上に向けた情報発信を行う。

国交省、23年観光功労者大臣表彰 旅館や旅行業の計27人受賞

2023年4月26日(水) 配信

表彰式のようす(表彰状を授与される駒井輝男氏)

 国土交通省は4月26日(水)、2023年観光関係功労者国土交通大臣表彰の表彰式を行った。今年はホテル業10人と旅館業6人、旅行業11人の計27人が受賞した。多年にわたり業界の振興に努め、発展に寄与したことが評価された。

 当日は藤井直樹国土交通事務次官が斉藤鉄夫国土交通大臣の祝辞を代読。ポストコロナに向けて策定した観光立国推進基本計画に基づいて、全国で活力に満ちた地域社会を実現していくため、「業界の皆様には、これまで以上に活躍してもらいたい。そのなかで、受賞者には先頭に立つことを期待している」と語った。

 その後、各功績分野の代表者が登壇し、藤井事務次官から表彰状を授与された。

 主な受賞者は次の各氏。

 【ホテル業・経営者】小林節(元日本ホテル協会会長、パレスホテル代表取締役会長)▽堀泰則(ひだホテルプラザ取締役会長)▽中内仁(日本ホテル協会常任理事、神戸ポートピアホテル代表取締役社長)

 【旅館業・経営者】濱野浩二(元日本旅館協会会長、ハマノホテルズ代表取締役社長)▽石澤照代(黒石観光ホテル花禅の庄代表取締役)▽若林 正樹(日本旅館協会北陸信越支部連合会長野県支部支部長、上山田ホテル代表取締役)▽金原貴(日本旅館協会中部支部連合会理事、舘山寺興業代表取締役社長)▽伊藤善男(日本旅館協会中部支部連合会副会長、十八楼代表取締役社長)

 【旅館業・女将】石田洋子(東園専務取締役)

 【旅行業・経営者】勅使河原晃子(シイ.エイ.エヌ.代表取締役社長)▽駒井輝男(全国旅行業協会副会長、東日本ツーリスト代表取締役)▽北敏一(全国旅行業協会副会長、トラベルシティ代表取締役)▽吉村実(全国旅行業協会大阪府支部支部長、歓喜旅行サービス代表取締役)

KNT-CTHD、社長内定を取り消し 子会社の過大請求事案で

2023年4月25日(火)配信

3月27日に行った内定記者会見時の小山佳延専務(左)、米田昭正社長

 KNT-CTホールディングスは4月25日(火)に取締役会を開き、今年3月24日(金)に内定していた小山佳延専務の社長就任、米田昭正社長の会長就任をそれぞれ取り消す決議を行ったと発表した。連結子会社の近畿日本ツーリストによる「新型コロナウイルスワクチン接種に係る業務」の過大請求事案を受け、この問題の徹底調査と再発防止の対策を行うために留まった。

 KNT-CTホールディングスは理由について「過大請求事案を受け、コンプライアンスの徹底、ガバナンス体制の強化など再発防止策の構築、実施および同社グループ全体の信頼回復に向けた諸改革をはかるため」と説明している。

 なお、米田社長は近鉄グループホールディングスの社長就任も内定していたが、取締役会により変更となり、同社の非常勤取締役に内定した。

交流文化の創造をリードする総合プロデュース企業へ 八芳園 観光産業へ参入

2023年4月25日(火) 配信

井上義則社長

 八芳園(井上義則社長、東京都港区)は4月24日(月)、創業80周年の節目を迎えるにあたり、新スローガン「交流文化ルネサンス 始まる」を発表した。併せて、文化的な競争力の礎を築くため、観光産業に参入することも宣言。同日行われた会見で井上社長は、「日本文化の精神的価値は、より多くの世界の人たちを魅了できる。八芳園を交流文化の創造をリードする総合プロデュース企業へと変革する」と力を込めた。

 
窪田理恵子氏

 八芳園は観光産業に参入し事業を展開するうえで、自治体との関係を深め、多くの自治体が目標に掲げる「関係人口の創出・拡大」への貢献を目指す考えを示す。そのための一例として執行役員執行役員コンテンツ事業部エグゼクティブマネージャーの窪田理恵子氏は、「地域の魅力を東京から発信する、あるいは磨き上げ地域に戻す。反対に、地域で実施し話題になったコンテンツを東京に戻すことで地域のファンをつくる」ことを挙げた。

 会見では2025年3~8月の約6カ月間施設を休館し、本館と付帯施設を改修することも発表された。美術館がもつ可変・柔軟性(モノを引き立たせる空間)と劇場がもつ演出性、八芳園が培ってきた食を組み合わせ、多様性や自然、文化などを巻き込んだ新しい交流の場、交流文化創造空間をつくることが目的。同年は東日本旅客鉄道(JR東日本)が進める高輪ゲートウェイシティ(仮称)のまちづくりでMICE施設や、オフィスなどを整備する複合棟Iと高輪ゲートウェイ駅が開業する年でもある。新型コロナウイルス感染症の流行するなか、コンテンツプロデュースやフードビジネスなど施設外での事業にも注力してきた同社。25年までの期間は、こうした事業をさらに磨き上げ、育て上げる期間に充てる。

コリドー街のランドマークに 東京・銀座にGINZA HOTEL by GRANBELL開業  

2023年4月25日(火)  配信

テラス付きの客室も用意

 ベルーナ(埼玉県上尾市)は4月24日(月)、東京・銀座にGINZA HOTEL by GRANBELLを開業した。

 同社が9月のグランドオープンに向け整備を進める「GRANBELL SQUARE」内5~9階部分に立地する、プレミアムタイプのデザイナーズホテル。寺岡桃子支配人は、「年代、国籍問わず楽しんで複合施設であることが最大の特徴。コリドー街のランドマークとしての施設に育てていきたい」と語る。

 グランベルスクエアはホテルや商業施設などからなる複合施設で、ホテルはアールデコ調を現代的に洗練させたシャープなデザインモチーフを採用した10タイプ102室の客室やロビーラウンジなどで構成。ロビーラウンジでは、5~6種類のパンを日替わりで提供する。

 施設内4階にはオートロウリュサウナやスチームサウナ(女性エリアのみ)が楽しめる「SPA&SAUNA コリドーの湯」オープンしており、今後ナイトクラブや飲食店などが順次開業する。また10階に開業予定のルーフトップレストランでは、ホテル宿泊者への糧食の提供も行う。

テラス付きの客室も用意

5月14日(日)、レストラン船「ロイヤルウイング」のファイナルクルーズ実施

2023年4月25日(火)  配信

ロイヤルウイング

 ロイヤルウイング(神奈川県横浜市)は5月14日(日)、レストラン船「ロイヤルウイング」のファイナルクルーズを行う。

 就航から63年の艦齢を重ねてきた同船は、コロナ禍における諸般の事情を理由に、5月をもって営業を休止することが決まっている。

 最後のクルーズでは、不動の人気を集める中国料理バイキングを用意。また当日は出航時・着岸後のセレモニーや、船内でのイベントも実施するほか、加えてファイナルクルーズのために作成した限定非売品の写真集もプレゼントする。

 担当者は「長らくご愛顧いただいた皆様に感謝の気持ちを込めてお迎えするさよなら運航です。現行船での最後の思い出を作りに、さようならを伝えに、ぜひお越しください」とPRする。

 料金は大人1万8800円、小学生1万100円、幼児5000円(乗船料・中国料理バイキング・フリードリンク・写真集〈大人のみ〉・消費税)。

各旅行支援策の効果を調査 認知度は7割、若年層の利用が最多に(J.D.パワージャパン調べ)

2023年4月25日(火) 配信

J.D.パワージャパンは22年12月、「コロナ前後の国内旅行に関するアンケート調査」を行った

 J.D.パワージャパン(山本浩二社長、東京都港区)は2022年12月、「コロナ前後の国内旅行に関するアンケート調査」を行った。1年以内の国内旅行や旅行需要を喚起するために行われた各種旅行支援策の実態についてまとめた。これによると、「Go Toトラベル」の認知度は7割以上、「県民割」と「全国旅行支援」も半数以上の人に認知されていることが分かった。

 調査は20~69歳までの若年層・ミドル層・プレシニア層・シニア層に分類し、計5400人に対して行われた。

 1年以内にプライベートな国内旅行をした回数は、「1回以上」が52%だった。コロナ前の62%と比べると、旅行需要は完全には戻っていないことが分かった。

 世代別にみたとき、若年層は他の年代層に比べて高く、62%(コロナ前68%)だった。一方で、シニア層はコロナ前が66%で1年以内が50%と大幅に下がっていた。若年層では旅行機会は回復基調となっているが、シニア層はコロナ禍からの回復が遅れていることが伺える。

 Go Toトラベル、ブロック割、県民割、全国旅行支援──の4つの旅行需要喚起策の認知度について調べたところ、Go Toは76%、県民割は55%、全国旅行支援は51%となり、ブロック割は13%だった。

 各種支援策の利用率については、認知度が最も高かったGo Toが利用率でも32%と最多になった。次いで、全国旅行支援が21%だった。若年層は最近1年以内の旅行機会がほかの世代よりも高い傾向にあったが、施策利用率が最も高い結果となった。これにより、コロナ禍においてキャンペーンを積極的に活用して旅行機会を得ている世代は20~34歳の若年層であることが分かった。

 支援策が旅行の実現にどの程度影響したかについて聞くと、「割引施策があったから旅行した」と回答した人がGo Toは56%、県民割は63%、全国旅行支援が55%だった。すべての支援策で利用者の半数が割引支援策を理由に挙げた。

 また、コロナ前の国内旅行頻度が年に1回未満だった人の方が、複数回旅行していた人よりも回答の割合が高かったことから、同社は、「各旅行支援策は、これまであまり旅行をしていなかった人たちに対して、より有効な施策となった」と分析している。

KKday、サマーランドの小学生パス無料で提供 4月29日~5月2日会員対象に

2023年4月25日(火) 配信

4月29日(土)から今シーズンの営業をスタートする屋内プールなどが利用できる
 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するKKday Japan(大淵公晴支社長、東京都新宿区)4月29日(土)から5月2日(日)、同社の会員をの1Dayパスを無料で提供するほか、通常2600円の大人用の同パスを1200円で発売する「東京サマーランド 2023年 KKday 会員様特別感謝デー」を実施する。
 
 1Dayパスでは、4月29日(土)から今シーズンの営業をスタートする屋内プールのほか、遊園地の乗り物が乗り放題となる。購入後、現地の入園口で二次元コードを提示し、入場できる。
 
 同社は「気軽に出掛けられる今年は、家族とお得に楽しくゴールデンウイークを過ごしませんか」と呼び掛けている。

フルーツアイスクリーム専門店「MOGY」 4月27日からサウナソルティレモン販売

2023年4月25日(火) 配信

サウナソルティレモン

 古窯ホールディングスのグループ会社の「YSコーポレーション」(佐藤太一社長、山形県上山市)が運営するフルーツアイスクリーム専門店「MOGY(モギー)」は、 「おふろcafe utatane」とのコラボ企画として「サウナソルティレモン(塩レモンシャーベット)」を販売する。

  おふろcafeのサウナでととのった後には、まるごとフレッシュレモンの爽やかな酸味と香りと、フランス産岩塩の塩味の効いたサウナスイーツを楽しめる。

  「サウナ効果には、発汗で失われた体内の水分・塩分・糖分が消費されることで味覚が敏感になる特性があり、サウナソルティレモンは体が欲する甘味・酸味・塩味のバランスがととのった究極のサウナ向けスイーツ」(同店)としている。

  店舗(おふろcafe yusa内、山形県上山市)販売とオンライン販売は4月27日(木)から。 価格はシングル430円(税込)、ダブルは540円(税込)から。

JTB、日本の世界遺産を舞台に 20周年特別企画商品を発売

2023年4月25日(火)配信

環境に配慮したEVバス(イメージ)

 JTB(山北栄二郎社長)はこのほど、開店20周年を迎えるラグジュアリー旅行専門店「ロイヤルロード銀座」から、周年記念の特別企画商品2つを売り出した。

 1つ目の「夢の休日 JALグループ×JTB 日本が世界に誇る4つの『世界自然遺産』を巡る8日間」は、JALグループと共同でSDGsを体感する日本の4つの世界遺産を巡るツアーで、JTB限定で企画した。世界遺産アカデミー認定講師の講座、JALグループ客室乗務員のワインセミナーを開き、沖縄北部エリアでは環境に配慮したEVバスに乗車し、世界自然遺産エリア付近の森をよく知るネイチャーガイドが案内する。日本列島の北から南までダイナミックに一度に巡る。

 出発日は9月29日(金)、旅行代金は1人当たり130万~140万円(2人1室利用、羽田空港発着)。

特別貸切クルーズ「ガンツウ」(イメージ)

 2つ目の「夢の休日煌 恵豊かなせとうちの自然と文化、歴史に触れる 特別貸切クルーズ『ガンツウ』で寛ぐ5日間」は、夢の休日商品では初のガンツウ貸切クルーズ商品。世界文化遺産・嚴島神社での平家琵琶の奉納演奏の鑑賞など、その土地ならではの文化、歴史を知り、学ぶ機会を創出する。航行時のCO2削減でSDGsの目標達成に取り組んでいる「ガンツウ」を同ツアーで貸し切り、貸切航路ならではの平家ゆかりの島々や船内・船外イベントを楽しめる。

 出発日は11月12日(日)、旅行代金は1人当たり175万~250万円(2人1室利用、東京駅発着)。