プライベート感を高めた、より特別感のあるおもてなしでリラックスできる施設へ深化 はつはなリニューアルオープン 

2022年9月14日(水) 配信

全室に温泉露天風呂を完備

 小田急電鉄と小田急リゾーツは9月11日(日)、箱根湯本のホテル「はつはな」をリニューアルオープンした。

 1993年の開業以来初となる大型改装。「女性にやさしい宿」から、「心と五感が満ちる静かなとき」にコンセプトを変更した。約30年間積み重ねてきた経験やスキルを踏襲しつつ、プライベート感を高めた、より特別感のあるおもてなしでリラックスできる施設へ深化させた。

 全室に温泉露天風呂を完備した和風モダンの客室は、従来の47室から35室に縮小し、各客室の面積を拡張。全卓個室仕様のダイニングでは、相州牛など地元神奈川の食材を中心に用いた懐石料理に洋の要素を加えた「モダン懐石」の夕食を、ソムリエのワインペアリングとともに提供する。また朝食は、和食、洋食の2パターンを用意、小田原産のお米などを味わえる。

大浴場
貸し切り風呂 川音の湯

 館内には2カ所の大浴場に加え、趣向の異なる4カ所の温泉貸し切り風呂も新設。宿のなかで湯巡りが楽しめるようにしたほか、湯坂山の景色を眺めながら、自然の風を感じられる「展望テラス」なども備える。

 9月7日(水)に行われた内覧会で岩見修副支配人は、コンセプトに関し、「箱根の自然のにおいや鳥のさえずり、料理の味わい、温泉のぬくもり、そういったものに心に響くおもてなしを加え、お客様に満足してもらえる宿を目指す」と思いを語った。

「鉄道開業150周年を契機に~寄稿シリーズ⑦」 菅建彦氏「世界遺産もある欧州山岳鉄道と保存鉄道」

2022年9月14日(水) 配信

オーストリア・ザルツブルク近郊のシャーフベルク鉄道
菅 建彦氏 公益財団法人交通協力会顧問、日本鉄道保存協会顧問

 日本の鉄道は今年開業150年を迎えるが、2025年には英国が鉄道開業200年を迎え、30年代になると欧州主要国の鉄道が相次いで開業200年を迎える。

 今ヨーロッパの中心をなす英、独、仏、ベルギーなどの国々は地形平坦のため、車窓風景が変化に乏しい。日本にないヨーロッパ鉄道の魅力は、山岳鉄道と保存鉄道であろう。

 ヨーロッパ鉄道の最高地点は標高3454㍍(日本の最高地点は小海線野辺山駅付近の標高1535㍍)、ユングフラウ鉄道(スイス)のユングフラウヨッホ駅、ここから見る氷河の眺めは素晴らしい。最急250パーミルという急勾配の狭軌鉄道で、車輪とレールの摩擦力だけでは登れないから、ラックレールと車両側の歯車(ピニオン)を噛みあわせるシュトループ式の歯軌条鉄道である。

 昔、信越線の碓氷峠で使われ今も大井川鐵道井川線が使っているアプト式と同類と思えばよい。スイスをはじめオーストリア、フランスなどアルプス沿いの国にはこの種の登山鉄道が普及しているが、国際列車が行き交う幹線にも壮大な山岳路線がある。

 ウィーンからゼメリング峠を越えて、アドリア海のトリエステ(イタリア、かつてはオーストリア領)に至る鉄道は、最初に開通したアルプス越えの鉄道で、連続する急カープと石造の高架橋が見事な景観をなし、世界遺産となっている。

 スイス東部とイタリアを結ぶ狭軌のレーティッシュ鉄道も世界遺産である。スイス中部のサン・ゴッタルド峠を経て南ドイツと北イタリアを結ぶゴッタルド鉄道は、峠の直下、標高1150㍍の山腹を15㌔の複線トンネルが貫き、その前後はループ線やヘアピンカーブが連続し、息を呑む「絶景」に富む。

 ゴッタルド鉄道の魅力を知ってしまうと上越線の清水峠越えも肥薩線の矢岳越えも色褪せて見えるほど、スケールの大きい山岳鉄道である。2016年、勾配緩和のため掘削したゴッタルド基底トンネル(長さ57㌔。青函トンネルを抜き現在世界最長)が開通したが、幸い1882年に完成した旧線も廃止されずに残っている。

 1950年代初頭、英国ウェールズの廃止された狭軌のTalyllyn鉄道(ウェールズ語でタリスリンと読む)を惜しむ人々が拠金して買い取り、線路と車両を復元して営業を再開した。これを嚆矢として、保存鉄道は英国だけでなく豪州、北米、欧州一円に広がった。

 英国では1960年代、ビーチング国鉄総裁の時代に赤字線の大削減を行った結果、皮肉にも100を越える保存鉄道が生まれた。 

 英国保存鉄道協会(Heritage RailwayAssociation)のホームページを見ると、保存鉄道が国中に広がっているのが分かる。大規模な保存鉄道は20㌔程度の路線に動態保存機関車を10両以上も保有、多数の客車を使って毎日数往復の列車を運行し、立派な車両検修設備まで持っている。日本のローカル線よりもはるかに立派な鉄道がボランティアの力と支援者の寄付で運営され、観光客を引きつけて地域振興の中核になっている。

「近代化遺産 全国一斉公開2022」に向け 全国近代化遺産活用連絡協議会が魅力を東京でPR 

2022年9月14日(水) 配信

福岡県大牟田市の展示

 全国近代化遺産活用連絡協議会(会長=多々見良三舞鶴市長)は9月8日(木)~11日(金)、千代田区丸の内・東京シティアイ パフォーマンスゾーン(KITTE地下1 階)で「近代化遺産フォーラム2022」を行った。10月1日(土)~11月30日(水)にかけて行われる「近代化遺産 全国一斉公開2022」のキックオフイベント。

 三重県桑名市の近代化遺産「六華苑」に関連する実物資料の展示や、専門家によるトークセッションを通じ、参加者に近代化遺産の魅力を発信。京都府舞鶴市や兵庫県朝来市、福岡県大牟田市など8自治体が近代化遺産に関わる物品などの展示と観光施設などのパンフレットの配布を行った。

多々見良三会長

 8日(木)に行われたオープニングセレモニーで多々見会長は「近代化遺産の価値や魅力を広く一般的に訴求する活動を行い、皆様のご尽力により、近代化遺産は地域の近代史を物語る個性ある文化財として急速に社会的関心を集めるようになった」と同協議会の活動の成果を語った。

 同協議会は重要文化財旧下関英国領事館(山口県下関市)でも10月21日(金)~30 日(日)まで、同様のイベントを開催。全国の近代化遺産に関するパネル展示とパンフレット配布などに加えトークイベントを開く。10日(月)~30日(日)には旧秋田商会ビル内でプロジェクションマッピングの上映も行う。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その17-石山寺&蓮如堂巡り(滋賀県大津市) 女流作家に愛された石山寺 蓮如上人ゆかりのお堂

2022年9月14日(水) 配信

 
 滋賀県には比叡山延暦寺、琵琶湖に浮かぶ竹生島の宝巌寺、今回取り上げる石山寺など、日本有数の美風景ともいうべき、自然と融合している寺院が多く、心の洗濯や目の保養に訪れたくなります。

 
 また、「近江八景」という8つの名勝があります。「石山の秋月」「比良の暮雪」「粟津の晴嵐」「堅田の落雁」「唐崎の夜雨」「矢橋の帰帆」「瀬田の夕照」「三井の晩鐘」です。石山寺の境内には、「月見亭」があり、そこから見る月はとても心潤される美しさがあるそうです。

 
 大津市にある石山寺は、1年を通じて季節の花々が絶えない「花の寺」としても知られています。桜の季節も素晴らしいですが、私は紅葉の彩りに満ちあふれているときが、極上の石山寺を味わえると感じました。艶やかで燃えるような赤やしっとりとした鈍い黄色や緑で、私たちを魅了してくれます。

 
 紅葉の石山寺は、山門をくぐると浄土のような別世界が広がり、異次元空間に迷い込んだような夢心地になれるでしょう。どの季節に訪れても、梅や桜、ツツジ、牡丹などの花の寺ですから、心身ともに幸福感を与えてくれると思います。

 
 その石山寺は、琵琶湖の南側近くにあり、東寺真言宗の大本山の寺院であり、山号は石光山、ご本尊は如意輪観音様、そして西国三十三ヶ所第13番札所でもあります。交通アクセスはJR京都駅からJR石山駅まで新快速で約13分であり、そこからバスで10分程度。

紫式部像(石山寺)

 石山寺は平安時代から女流作家たちが、競うように石山詣をしていました。「源氏物語」の紫式部、「蜻蛉日記」の藤原道綱の母、「枕草子」の清少納言、「更級日記」の菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)、「和泉式部日記」の和泉式部などです。

 
 紫式部は石山寺に参籠しているとき、8月15日の満月が琵琶湖に映えて、「源氏物語」のアイデアが浮かび、須磨・明石の巻を書いたといわれています。

 
 都を離れて、女流作家たちは、この別世界のような美に満ちた石山寺を詣でることにより、インスピレーションを養うことができたのかもしれません。

 
 話は変わりますが、開運スポット的にも、石山寺はとても氣の良い場所といわれていて、とくに境内中心部にある巨大な岩山の「珪灰石(けいかいせき)」です。人生を楽しむためのすべての運を活性化するパワーがあるとのこと。

 
 その珪灰石の近くにある「蓮如堂」も、ぜひとも訪れてみてください。真言密教寺院に、浄土真宗の蓮如上人ゆかりのお堂なのですが、その蓮如上人と生母の哀しいお話が秘められているといいます。

蓮如堂(石山寺)

 女性に大変人気のある蓮如上人は、法然・親鸞の念仏の教えを広く多くの人たちに伝えたといわれています。情的で人の心の中に、自然と上手に溶け込める力があったのでしょう。

 
 さて、蓮如上人の母は正妻ではなかったため、幼い蓮如上人を残して、別れなければならなかったそうです。生き別れという苦しみを蓮如上人は、幼くして経験したのです。しかし、幼いときのこの哀しい経験こそ、その後の念仏の教えを多くの大衆の人たちの心に深く響かせるキッカケになったのかと思います。

 
 蓮如堂には、蓮如上人の遺品として、6歳のときの御影と鹿子の小袖があります。そういったところから、蓮如上人の母は石山の人であり、蓮如上人の父が石山寺に詣でたときに出逢って、蓮如上人が生まれたともいわれています。また、蓮如上人の母は、石山観音の化身だったという話も残されているとのこと。蓮如上人の想いにも触れられる場所なのです。

 
 石山寺のご本尊の如意輪観音様の大きく寛大な愛情に包まれながら、美しい風景で一息し、悩み多き現在の場所から離れて、聖なるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

 

 

旅人・執筆 石井 亜由美
東洋大学国際観光学部講師、カラーセラピスト。精神性の高い観光研究部会メンバー。グリーフセラピー(悲しみのケア)や巡礼、色彩心理学などを研究。

「津田令子のにっぽん風土記(89)」「キャベツ・紅葉・温泉……嬬恋村」~ 群馬県・嬬恋村編 ~

2022年9月14日(水) 配信

ホテルグリーンプラザ軽井沢内の足湯
嬬恋村観光商工課 加部 貴裕さん

 全国的にキャベツの一大産地として名高い群馬県・嬬恋村。キャベツ畑の緑の風景は9月の終わりごろまで観ることができる。

 
 「広域農道つまごいパノラマラインは北ルートと南ルートがあり、期間中はどこからでも緑の絶景を眺めることができます。とくにお勧めは北ルートで、全長20㌔のほとんどがキャベツ畑の絶景となっています」と、嬬恋村観光商工課の加部貴裕さんは話す。

 
 「毎週日曜日の朝9時ごろから嬬恋村観光案内所で『朝市』が開催されています。採れ立て新鮮野菜を販売しており、今年は10月末まで行う予定ですのでぜひお立ち寄りを」と加部さん。

 
 嬬恋村は温泉も素晴らしい。全国的にも有名な乳白色の万座温泉をはじめ、自然の中で静かに過ごす鹿沢温泉、四阿山(あずまやさん)由来の嬬恋バラギ温泉、浅間山由来の鬼押温泉や奥軽井沢温泉など、嬬恋村には源泉が10カ所あるという。

 
 「肌寒くなる季節には、当村の温かい温泉に入って身も心も温めに来ていただければうれしいです」。

 
 1783年に発生した浅間山の大噴火。それによってもたらされた恩恵の一つが、この地に「温泉」が湧いたことだ。

 
 「キャベツなど高原野菜がよく育つ。また、ゴルフ場が生まれるほどなだらかな土地になったのも噴火がきっかけ」と加部さんは話す。「そこには噴火災害以後、復興に向けて紡がれたさまざまな人間ドラマもありました。そんな火山・浅間山が生んだ奇跡の大地の物語を学び、その足跡を巡りながら温泉を堪能してみてください」と語る。

 
 「浅間山の、そして地球のエネルギーが旅に元気をあたえてくれますよ」と笑顔を見せる。

 
 遊園地やゴルフ場などが隣接する人気リゾート「ホテルグリーンプラザ軽井沢」の敷地内には、誰でも入れる足湯がある。地下1600㍍から湧く温泉で、泉質は美肌効果のある硫酸塩泉で、お肌がつるつるになり、旅の疲れを癒やしてくれる、ちょっと穴場のうれしいスポットだ。

 
 万座温泉の紅葉は9月下旬から。万座ハイウェイで見られるカラマツなどの紅葉がとくに美しい。

 
 バラギ高原・鹿沢高原は10月上旬、四阿山・バラギ湖で見られるシラカバや、ウルシの紅葉が綺麗だ。浅間高原は10月中旬、そして万座・鹿沢口駅付近は11月上旬が見ごろという。

 
 今年の紅葉狩りは標高差で楽しめる嬬恋村で決まりだ。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

WILLER EXPRESS、「学生限定!無限バス」100人抽選販売

2022年9月13日(火)配信

学生100人限定で高速バスが乗り放題に

 WILLER EXPRESS(平山幸司社長、東京都江東区)は10月3日(月)~11月30日(水)の約2カ月間、同社高速バスの全国16路線が乗り放題となる定額サービス「学生限定!無限バス」を、抽選で限定100人に売り出す。それに伴い、9月13日(火)から予約サイト「WILLER TRAVEL」で、抽選受付の申し込みが開始された。料金は定額1万円(税込)。

 「学生限定!無限バス」は、10月3日(月)~11月30日(水)の月~木曜日(祝日含む)であれば、期間中に1日最大2便まで乗車できる。コロナ禍以降、行動制限が続いた学生にさまざまな体験や人との出会いを通じて、今しかない学生生活を思いきり楽しんでほしいという想いから実現したという。

 抽選に当選した限定100人のみ購入可能で、9月19日(月)終日までに予約サイトで抽選受付を行い、同月21日に当選者発表。同日から9月30日(金)まで購入可能となる。

 対象者の条件は、①WILLER会員を「学生」で登録し、バス乗車時に学生証が提示可能②利用後にWebアンケートや座談会を実施する際に協力してもらえる人――の2つを満たす人。対象シートタイプは4列シートの「スタンダード」または「リラックス」となる。

 抽選申し込み方法は、「学生限定!無限バス」専用サイトから。

アウトドアシーンでのヨックモックの魅力発信へ 9月22~24日、アウトドアイベント「グランモックスタンド in WILD MAGIC」開く 

2022年9月13日(火) 配信

グランモックスタンド in WILD MAGIC(イメージ)

 菓子の製造販売などを行うヨックモック(藤縄武士社長、東京都千代田区)は9月22日(木)~24日(土)、都市型アウトドアパーク「WILD MAGIC」(東京都江東区)で初のアウトドアイベントを開く。

 オフィスやお家の中で楽しんでいるヨックモックの菓子を、従来とは異なる場所で喫食してもらう、ヨックモックの全く新しい楽しみ方を提案したいと考える同社は、「グランピング」と「ヨックモック」を掛け合わせた造語「グランモック」を考案。アウトドアイベント「グランモックスタンド in WILD MAGIC」を通じ、アウトドアシーンでのヨックモックの魅力を発信する

「シガール・ストロー」付きドリンク(イメージ)

 会場はサブレやドリンクを提供するトレーラーサイトと、写真撮影が可能なフォトブースで構成。トレーラーサイトでは、今年のエイプリルフールにSNS(交流サイト)でも話題となった「シガール・ストロー」を実現。提供するドリンクは、「シガール」とも相性が良い、アイスティー、アイスレモンティー、アイスティーソーダ、アイスレモンティーソーダの4種類を用意した。

 また同社は、手軽に「グランモック」が楽しめるよう、さまざまな媒体で活躍する女子キャンパーの森風美氏とコラボレーションし、ヨックモックのお菓子を使ったアウトドアスイーツレシピも作成。イベント会場では「サブレ マロン」と「サブレ パタト ドゥ―ス」を使ったスモアのデモンストレーションを行う。

「水辺に咲くレトロモダン」コンセプトに旧九段会館を一部保存しながら建て替え 10月1日「九段会館テラス」を開業へ 

2022年9月13日(火) 配信

「ゲストルーム 雅・葵」

  東急不動産と鹿島建設は10月1日(土)、「九段会館テラス」を開業する。「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトに、登録有形文化財建造物である旧九段会館を一部保存しながら建て替え。

 歴史的建造物を創建当時の貴重な技術・素材を生かし保存・復原を行った保存部分と、IoTを活用した地上17階建ての最新鋭のオフィスの新築部分が融合したレトロモダンな施設として活用する。

バンケットルーム「鳳凰」

 東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」や「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」などさまざまな付帯施設を備える同施設。保存部分は、現代では入手や再現が困難な90年前の職人技と素材からなる旧九段会館を建物北側と東側部分のL字状に保存し、保存部分と新築部分を一体化する。

 保存部分にあるバンケットルーム(真珠・鳳凰)は戦前の絵はがきや写真などの創建当時の資料をもとに、壁紙を特注織物のクロスへ張り替えるなど創建時の姿を復原。応接室・役員室として使われていた部屋は、パントリーなど後年に設置された箇所を撤去した上で補修・復原し、「ゲストルーム 雅・葵」として使用する。

 旧九段会館は「軍人會舘」として1934年に竣工した建物で、1936年に起こった2・26事件の際に戒厳司令部が設置されたり、1937年に愛新覚羅溥傑の結婚式が行われたりするなどした場所としても知られる。その後同会館は終戦によるGHQの接収を経て、日本遺族会に無償で払い下げられ、「九段会館」と名称を改めたうえで結婚式場、レストランとして再開業。2011年に発生した東日本大震災による被害により廃業となったが、今回新たに、国内オフィスビル初となるスマートガラスやIoTソリューションなど最新テクノロジー融合オフィスとして生まれ変わった。

 9月8日(木)には内覧会が行われ、東急不動産取締役、常務執行役員の榎戸明子都市事業ユニット長が、「歴史的価値の高いデザインを踏襲し、建物全体をレトロモダンなデザインに仕上げた」とあいさつした。

モデルナ就航30周年 シーライン東京がバースデークルーズ実施

2022年9月13日(火)配信

バースデークルーズ用の旗を掲げた

 シーライン東京(斉藤博章社長)は8月11日(木)、8月1日(月)に就航30周年を迎えたシンフォニーモデルナのバースデークルーズを昼と夜の2部制で行った。

出港セレモニー

 船内では、同クルーズのために考案されたフランス料理のコースを提供。食後は別会場で、昼クルーズではサックスの生演奏、夜のクルーズはフラダンスショーと、豪華な景品が当たる抽選会を実施したほか、昼便の出港時には出港セレモニーの紙テープ投げも行われた。また、船内にはモデルナの過去から現在に至る写真などを展示した。

スペシャルメニューの1皿
サックスの生演奏

 シンフォニーモデルナは、紳士淑女の社交場として1992年、東京湾に華々しくデビューした。就航当時は船内にダンスフロアなども備えていたが、利用者のニーズと時代の流れに合わせ船内設備を年々進化。クルーズコースの追加やさまざまな企画を通じ、クルーズの魅力を発信し続けてきた。

 節目を迎え、斉藤社長は「モデルナ就航30周年を迎えることができたのは、支えてくださるお客様のおかげ」と謝意を述べ、「コロナ禍で非常に厳しい状況が続いているが、スタッフ一同力を合わせ、これに負けることなく、今後も最高のサービスと感動、思い出をお客様にご提供していく」と力を込めた。

 広報担当者は、「今後も船という非日常空間の中で、大切な方と特別な時間を過ごすことができるレストランシップとしての魅力を演出し続ける。そして、お客様のアニバーサリーや、思い出づくりに寄り添える船であり続けられれば」と想いを語った。

 5月1日(日)に実施した「東京湾パノラマ 30マイルクルーズ」を皮切りに、来年3月までさまざまな就航30周年記念クルーズを展開する同社。9月には、横須賀沖まで6時間の船旅が楽しめる人気企画「東京湾大航海クルーズ」を実施する。

JTB、23年版カレンダー 新たに4種加えた全16点が発売

2022年9月13日(火)配信

「ハワイ 2023」カレンダー表紙

 JTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供するJTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都新宿区)は9月13日(火)、JTBのカレンダー全16点を売り出した。今回は例年の人気タイトルに加えて、新タイトル4点を発売した。

 新タイトルは、①ハワイの美しい海・風景をメインに展開する「ハワイ」②ふわふわなウサギたちを集めた「ふわふわうさぎ」③おもに国鉄時代の車両をピックアップした「懐かしの列車」④ふりがなが付きで子供が自分で読める「4~6歳さん はじめてのカレンダー」――の4点。

 好評の定番人気タイトルである「一生に一度は見たい 美しき世界の絶景」や「世界遺産 野町和嘉」、「世界でいちばん美しい町」をはじめ、日本の絶景や動物、花、新幹線などを撮影した写真のカレンダー12点を今回も用意した。

 カレンダーは月めくり・壁掛けタイプ、中綴じの28ページ。通常サイズは縦25.5センチ×横34センチ、大サイズは縦30センチ×横38センチを提供する。

 価格は1320~1650円(税込)。全国の書店やネット書店、Amazonなどで販売している。