遠江観光(浜松市)が破産 負債は2億6700万円(帝国データバンク調べ)

2022年8月15日(月) 配信

 貸切バスを運営する「遠江観光」(内山博俊社長、静岡県浜松市)は7月28日(木)、静岡地裁浜松支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億6700万円。

 同社は1997(平成9)年4月に設立。大手広告代理店を主力得意先として、団体客の貸切バス運行需要に対応していた。

 しかし、同業者間での競争や、ドライバーの一定給与水準の維持、労務環境の改善に加え、安全運転に関わる経費負担増などで労務コスト削減が難しく、収益は低調に推移していた。

 こうしたなか、インバウンド利用客の増加から、新規に4台のバスを購入したほか、利益率の高い美容院経営に参入するなど、収益改善に注力していた。

 その後コロナ禍により、利用客は半減。過度な設備投資もあって資金繰りが悪化し事業継続が困難となった。

全旅連青年部、「宿の日」(8月10日)認知度向上へ フォトコンテスト応募受付

2022年8月15日(月) 配信

応募は9月30日(金)まで

 8月10日(水)が「宿の日」であることの認知度を向上させようと、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部(星永重部長)は8月10日(水)~9月30日(金)まで、入賞写真に宿泊券などをプレゼントする「宿の日応援フォトコンテスト」の応募を受け付けている。

 全国の旅館・ホテルが8~9月に、日本煙火協会協力のもと、全国47都道府県の各地で打ち上げる花火のほか、期間中に出掛けた旅行の写真が審査の対象となる。応募は全旅連青年部の公式Instagramをフォローし、「#宿の日応援フォトコンテスト」と「#宿の日」を付けて投稿することで、完了する。1人何点でもエントリーすることができる。

 最優秀賞は1人を選出し、宿泊券3施設分をプレゼントする。2人が選ばれる優秀賞では、2軒分の宿泊券を贈る。また、入賞から外れた作品のなかから、抽選で5人程度に宿泊券1施設分を進呈する。

 発表は全旅連青年部公式ホームページと宿の日応援プロジェクト特設サイトで行う。入賞者と当選者には、全旅連青年部からInstagramのダイレクトメッセージで通知される。

「街のデッサン(256)」 持続可能な高品質観光の創造、福永晃三氏発想の「観光検定」の意味とは

2022年8月14日(日) 配信

高品質観光を生み出す「観光検定」

 京都の近しい経営者・福永晃三氏から、この春2冊の本をいただいた。漫画風編集の福永さん自身の個人史、もう一冊は経営する会社の社史である。株式会社フクナガは、先代の兵蔵氏が日本で最初のティーサロンを1930年、英国リプトンの直轄喫茶部として京都三条に創業したのが始まり。爾来、喫茶とレストラン事業の店づくりに半世紀研鑽を重ねたが、その起業家精神を下地に、82年に晃三氏が引き継いだ。とはいっても一升マスには一升しか入らない。晃三氏の商売への果敢な挑戦が始まる。

 福永さんと私は、日本商工会議所の観光専門委員会に所属しともに勉強した。観光専門委員会は「観光立国・日本」を支える研究支援組織であるが、全国の中小企業が観光産業とリンクして新たな事業イノベーションを創発させることが目的だ。福永さんはこの部会で先駆的な役割を果たし、私は大いに啓発された。

 観光産業と地域の中小企業をどうシナジーさせるかは、観光立国の肝となる。この重要な命題への答えが、フクナガの社史に開陳されていた。

 その答えとは、京都の都市文化を愛する市民の力を基盤に、京都産業の革新と多様性を生み出す起業家が中軸になり、観光という難事業と「新結合」させる構想である。これは経済学者シュンペーターの「イノベーションとは異なった分野を“新結合”させることで生まれる」というテーゼを見事に実現させている。

 すなわち福永さんが発想し、京都商工会議所が日本で最初に実施した「京都・観光文化検定」という制度に結実した。この構想は、ロンドンを訪ねるたびに市民の街への愛、知識、もてなしの素晴らしさに感嘆し、直感が躍動した。市民が街の歴史と文化の豊かさを自ら学び、誇りともてなしの心に昇華していく。その理解度を検定し、合格すれば観光ガイドの資格あり、というご褒美ももらえる。

 この制度設計と検定のテキスト作成に17人の専門家が係わって、通称「京都検定」が生まれ、2004年に1回目の試験が実施された。私も公式テキストを手にしたが、これが秀逸だ。市販ガイドブックを遥かに超えた深遠な歴史、社寺仏閣などの資源、芸術文化や生活にまつわる祭り行事、さらには花街、路地の魅力まで扱われている。

 「京都検定」の制度は、これまでの観光キャンペーンやGo Toなどの金銭支援とはまったく違った「観光文化」の質を磨き、地域産業の持続可能性を担保するものである。そしてこれこそが新しい観光資本主義が目指すものではないかと私は高く評価している。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

 

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(139)それはお客様のわがままなのか 施設都合を押し付けない

2022年8月13日(土) 配信

 

 旅館では、朝食の時間帯が決められていて、せっかく旅館に泊まり、朝はゆっくりしたい人には、とても残念なことです。最近は、朝食を昼食に変更できるプランも出てきました。お客様の都合に合わせてくれるのであれば、多少料金が高くてもこうした選択ができるのは非常にありがたいものです。

 また、夕食に選べるメニュープランを予約すると、その時点で何にするかを選ばなければならないことがあります。迷いながらも選択しますが、何日も前に当日のメニューを選ぶことには、少し疑問もあります。当日に何を食べたいかは変わるものです。せっかくの良いプランも、そのことでお客様に嫌なイメージを持たせてしまえば、とても残念なことです。

 出張でホテル連泊した際、翌日の日中に予定がないときは、部屋で原稿を書いたりして過ごします。そのときに、部屋の掃除スタッフにドアをノックされることがしばしばあります。

 部屋の掃除を拒否することはできますが、やはり整えられたベッドで休みたいので、掃除をお願いするため、「ちょっと待ってもらえますか」と、慌てて着替えて部屋を一旦離れるのです。あるときは、朝に外出して昼過ぎに戻って来ると、まだ部屋の掃除がされていないということもありました。

 それに対して、とくに不満はなかったのですが、ある日チェックイン時に、「明日のお部屋の掃除は、何時ごろに伺わせていただいたらよろしいですか。ご希望がありますか」と、ハッとするような嬉しい声を掛けられました。

 私は「明日は午前11時から午後2時ごろまで出掛ける予定なので、その間にお願いできたらうれしいです。大丈夫ですか」と返しました。「もちろんです。ではその時間で手配しておきますね」。

 これだけの会話でしたが、朝起きてから、いつ掃除のスタッフが来ても部屋を出られるように前もって着替えて仕事をしていた私にとって、その会話は本当にありがたいものでした。

 宿泊施設側にも業務を行うための都合はあるでしょう。しかし、その都合でお客様にサービスを提供することは、目指す顧客満足とは相反するものでもあります。

 お客様のほとんどは、限られた選択肢の中でサービスを受けることに慣れてしまっているかもしれません。

 ただ、クレームは出ないかもしれませんが、宿泊施設側がそれを当たり前のようにしているとしたら、そこには大きな問題があります。

 私たちサービス業の仕事は、できる限りお客様のわがままに応えてあげることです。もちろん、掛かる手間は費用としてしっかりといただきましょう。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

 

最新の研究知見を加味し実像に迫る 10月1日から京都で「新選組展2022―史料から辿る足跡」開催

2022年8月12日(金) 配信

近藤勇写真 19世紀 土方歳三資料館蔵 <展示期間:10月1日〜10月14日>

 京都文化博物館(京都府京都市)で10月1日(土)から11月27日(日)まで、展覧会「新選組展2022―史料から辿る足跡」が行われる。近藤勇や土方歳三、沖田総司ら新選組隊士の胸中が息づく、隊士直筆の書簡を一挙公開。11月23日までは、土方歳三の愛刀「銘 和泉守兼定」も展示される。

隊士直筆の書簡
胴衣 永倉新八所用 江戸時代(19世紀) 北海道博物館蔵 <通期展示>

 新選組は、1863(文久3)年2月4日に江戸で結成された浪士組を母体とした政治集団。尊王攘夷の実現を目指し、会津藩に所属して京都市中の治安維持を担う一方、局長・近藤勇は一橋・会津・桑名(一会桑)勢力の有力な周旋方として政治活動に奔走。戊辰戦争では、幕府側に属して最後まで戦い、東北、箱館(函館)へと転戦し懸命に激動の時代を生き抜いた。

 現代にいたるまで、新選組は小説、アニメ、ドラマ、映画などで、常に身近な存在として描かれ親しまれてきた。一方、近年歴史学の分野では新選組やその周辺の調査・研究が進み新たな資料が発掘され、小説などで知られる新選組像とは異なった姿が明らかになってきている。

 同展覧会では、これら最新の研究知見を加味しながら、京都という新選組と深く結びついたゆかりの地を舞台に新選組の実像に迫る。

 入場料金は当日券が一般1500円、大・高生1000円、中小生500円(いずれも税込み)。前売・団体料金は一般1300円、大・高生800円、中小生300円(いずれも税込み)

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食で選ばれる観光地に(徳島県 大歩危・祖谷温泉郷)

2022年8月12日(金) 配信

料理メニュー開発の試食会

 大歩危・祖谷温泉郷がある三好市では昨年度から、食の魅力向上をはかる「三好市ガストロノミープロジェクト」を実施している。設定したゴールのイメージは「欧米豪の人が約5日間滞在」。世界農業遺産認定などのアドバンテージを生かし、「おいしいものを食べに行く目的地」への進化を模索している。

 料理メニュー開発では、温泉郷のホテル・旅館5軒の料理人が集まり、京都菊乃井の堀知佐子常務を食のメンターに、タレントの大桃美代子さんを食のアンバサダーに迎え、地元の鹿肉やシイタケなどを使ったメニューを開発。今年3月には東京で食フェアも開催し、開発した料理を披露したところ好評を得た。

 こうした取り組みを経て、料理人の相互交流が深まり、ガストロノミーを新たな観光の柱に育てていくという機運が高まってきた。メニューは作って終わりではなく地域内で流通させるなど、今後も「連続性」と「継続性」に重点を置き、食のレベルアップに取り組む。

 一方、10年以上前から実施していたウォーキング大会をバージョンアップして始めた「ONSENガストロノミーウォーキング大会」の大歩危・祖谷開催は今年10月で4回目。地域ぐるみのおもてなしや祖谷街道の景観に加え、「食」の魅力がさらに増えたことで、参加者の満足度が高い。次回は、開発した料理も一部提供する予定だ。

【大歩危・祖谷いってみる会 会長 植田佳宏(ホテル祖谷温泉社長)】

「めぐる」「たべる」「つかる」3つの視点で地域の宝探し  静岡県静岡市・梅ケ島温泉郷で初のイベント

2022年8月11日(木)配信

赤水の滝

 静岡県静岡市・梅ケ島温泉郷で7月2日(土)、初のONSEN・ガストロノミーイベントが開かれた。

梅ケ島温泉郷の魅力を五感で堪能

 梅ケ島キャンプ場をスタートし、梅ケ島新田温泉 黄金の湯に至る約7㌔のコース。道中落差50㍍の赤水の滝や高さ30㍍の空中散歩が楽しめる吊り橋、茶畑が広がる静岡ならではの景観などを堪能できる。各ガストロノミーポイントでは、わさびやジビエ、シイタケなど山深い温泉地ならではの地域食材を最大限に生かした料理を、お茶や地酒などとともに楽しんだ。

 ガストロノミーポイントは5カ所あり、うち4カ所で静岡名産の冷茶を提供、同所に用意された焼酎で作る静岡割り(お茶割り)が参加者の人気を集めていた。

 スタート後吊り橋を渡り、山道を進んだ先、1つ目のガストロノミーポイントでは、地元産のわさびをふんだんに使った「秘湯のわさびパスタ」と、天空トマトのピザで参加者を歓迎。参加者からは「パスタは思ったほど辛くなくて、さっぱりしていて食べやすい」、「トマトがとても甘い」などの感想が聞かれた。

食でおもてなし

 食事後さらに坂を上り、赤水の滝を堪能した後は、2つ目のガストロノミーポイントで休憩。ここでは、シイタケの唐揚げと地元野菜を使ったキムチ、白キムチ、梅キムチの食べ比べを楽しむ。なかでも梅キムチは珍しい逸品で、作り方を聞く参加者も。

杉山農園のわさびを使用した一皿

 その後川のせせらぎを聞きながら、さらに上り続けると、2つ目の吊り橋があり高さ約30㍍の空中散歩が楽しめた。

 吊り橋を渡り茶畑を眺めながら進んだ先には、3つ目のガストロノミーポイントがあり、杉山農園が育てたわさびをふんだんに使用した料理の数々と地酒に舌鼓。わさび漬けは黒はんぺんに、わさびみそは手作りの刺身こんにゃくに、またクラッカーにはわさびクリームチーズと、さまざまなわさびの楽しみ方を紹介。「味噌やクリームチーズとわさびの組み合わせは初めて」と参加者は意外な組み合わせを満喫した。

 ここからはお茶畑が広がる中をのんびりと歩き続け、4つ目のガストロノミーポイント、日影沢親水園 魚魚の里へ。ここではヤマメの唐揚げ、梅、シイタケのコロッケを楽しんだ。

 魚魚の里での休憩後、30分ほどでゴールとなる梅ケ島新田温泉 黄金の湯に到着。ゴール地点は最後のガストロノミーポイントにもなっていて、シイタケの串焼き、鹿肉の串焼き、冷やし味噌田楽、地芋の味噌汁、おにぎりなどを提供。

 参加者は、「今回初めて地元の近くではない場所で開催されたイベントに参加しましたが、珍しい食べ物がたくさんあって面白かったです。景色も独特で楽しかった」、「普段発見できないものがたくさんあった」など、食事を楽しみながら感想を語った。

□清水主任主事に聞く 今回のイベント

 イベントを開催した梅ケ島温泉郷は、静岡市の「オクシズ」と呼ばれるエリアです。このエリアは豊かな自然と、迎えてくれる人の温かさが自慢の場所です。梅ケ島温泉郷は、紅葉の時期がベストシーズンですが、それ以外の時期も楽しんでいただこうと今回のイベントを企画しました。

 市や地域が取り組むプロモーションにより、オクシズの認知度は高まっています。しかし、公共交通が充実していないなど、アクセス面での課題があり、知っていても来たことがないという方も多いかもしれません。

 今回は、初めて梅ケ島を訪れたという参加者が多く、イベントを通じてこの地域を知ってもらうことができました。また、「食」、「温泉」、「自然」などの魅力も満喫していただけたと思います。今後はこの方たちにリピーターとなってもらえるよう、さらなる魅力発信に努めたいです。

【静岡市観光・MICE推進課 主任主事 清水元気】

メタバース事業としてVケットに参加 VR大阪駅に日旅VR支店を出店(日本旅行)

2022年8月10日(水) 配信

JR西日本グループ「バーチャル大阪駅」内「アトリウム広場」に出店

 日本旅行は8月13(土)~28日(日)、メタバース上で行われる世界最大のVR(仮想現実)イベント「バーチャルマーケット2022 Summer」(VR法人HIKKY主催)において、JR西日本グループが展開する「バーチャル大阪駅」に「日本旅行バーチャル大阪駅支店」を出店する。

 この店舗では、新常態に対応する旅行会社店舗の運営スタイルとして、同社グループ会社の日本旅行リテイリングで導入したアバター遠隔接客システム「タイムレップ」(UsideU運営)によるアバターオンライン接客を体験できる。

 また、今年50周年を迎えた「赤い風船」で利用できる最大1万1000円分のクーポンがもらえるキャンペーンを行う。

 このほか、JR西日本エリアをはじめとしたJRセットプランや、横浜・山下ふ頭で開かれている「GANDAM FACTORY YOKOHAMA」のツアーなどを紹介するデジタルコンテンツを展示する。

 同社では、非旅行領域における取り組みの1つとして、メタバースを活用し、自治体や地域、企業や教育機関が抱える課題に新しいアプローチを用いて解決を目指す事業を展開している。

「西日本旅行ネットワークの会」設立  交通・宿泊・飲食の情報一元化へ(ハートランド平尾台)

2022年8月10日(水) 配信

7月28日に発足式と勉強会を開いた

 ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)・平尾台自然観察センターを運営管理する「ハートランド平尾台」(加茂野秀一社長、福岡県北九州市)は7月28日(木)、「西日本旅行ネットワークの会」を設立した。

 ウイズコロナの観光が個人旅行にシフトすることを見据え、西日本各地の観光関連事業者が連携することで、快適な旅行プランを提案していく考えだ。

 主な事業として、各地の交通、宿泊、飲食、娯楽などの事業者が情報を双方で共有し、それら情報を整理したワンストップサービスをホームページやSNS(交流サイト)、紙媒体(観光マップ)などで発信する。

 具体的には、九州の玄関口となる小倉駅から効率よくドライブできる旅行コースを提案する際、レンタカー会社の窓口で情報を一元化した観光マップを受け取れるようにし、道中のおもてなしができる飲食店も紹介する。

 同日には、北九州市や小国町(熊本県)、西日本旅客鉄道をオブザーバーに、北九州高速鉄道(北九州モノレール)やレンタカー会社、飲食・宿泊事業者などネットワークのメンバーが集まり、発足式と勉強会を開いた。

サービス連合、旅館業法改正の取りまとめに談話発表 「前進と受け止める」(石川事務局長)

2022年8月9日(火) 配信

 

 サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(サービス連合)の石川聡一郎事務局長は8月8日(月)、厚生労働省の旅館業法の見直しにかかる検討会の取りまとめに対し、談話を発表した。感染の疑いがある人に医療機関の受診を求め、正当な理由なく応じない際、宿泊を拒める方向性について「利用者と働く者の安全確保へ前進したと受け止める」と評価した。

 一方、「不当な差別につながらないよう、今後の具体的な対策の検討を求める」とした。

 検討会は7月14日(木)に取りまとめを発表。伝染性の疾病に罹っていると明らかに認められる場合のみにしか宿泊を拒否できない旅館業法の改正に向けて、旅館・ホテル事業者や患者団体などへヒアリングを行ってきた。